連続で100人規模

事務局長の中村は今日から3泊4日でソウルと名古屋へ出張しています。ソウルでは、100人のユースを対象に丸1日のワークショップをやるとのこと。その後の名古屋でも、100人規模のユース講座でファシリをやるそうで、報告が楽しみです。

留守番をしている事務所に、先月、小学校で『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』をやったときの振り返りシートが送られてきて、楽しく読みました。6年生の率直な感想の一部をご紹介します。

・自分にはどうにもできないけど、世界中に恵まれない人がいるのは確かだから、複雑。自分が幸せでも、他の人々が幸せでないと思うと少しくやしい。

・欲ばりな大バカな人がいて、自分の事だけを考えていると思うと、怒りもあるんだけれど、どうしてこんなにして欲をはるのかというのが分かりません。なんで分けあえないのか、どうして、こんな世界になったのかと思うと、とても複雑な気持ちになるからです。

・村の人たちがみんなびょうどうでない。ずるい人もいればかわいそうな人もいる。

・みんな同じような暮らしをしているわけではないと知っておどろいた。

・1人が1つを食べられない、悲しい。ほかのたくさん食べられる国とくらべられるとくやしい。ほかのたくさん食べられる国を想像してみるとすごくむかつく。

・こんなにさがあっておどろいた。でも、それぞれの暮らしがあるので仕方がないと思った。

・私は、このクラスのみんなはきっと世界でも豊かな暮らしをしていると思います。私達のように、こうやって勉強して友達とも笑ったりしているどこかで、くるしんでいる人、たおれそうな人がいると分かっていたつもりだったけど、正直、世界をあらたまって知ってびっくりしました。そして、悲しいようなうれしいようなで、こわいです。

・ほかの国には、働かなくてはならない子どもや、食べ物がなく生きていくのも大変な人たちがいる。でも私は、くだらないことでおこったり、お金をむだ使いしたりしている自分がバカみたいで、なんとなく悲しいと思った。

・自分が文字をよめたり、このたいけんができたことがうれしい。

大人に同じワークショップをやると、こんなに豊かな感情表現はなかなか出てきません。心よりも頭が働いてしまうけれど、心の中では「くやしい」「不安」「うれしい」「怖い」「わけが分からない」といった言葉にならない気持ちや葛藤を抱えているはず。

わたしは常々、「知識だけでは行動に結びつかない。心が動かないと」と感じているので、子どもたちのこういう気持ちは大事にしてほしいなと思いました。(八木)
※写真はその小学校のもの。45人の生徒+見学の保護者と人がいっぱいで、暑かった!

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