7月18日は韓国YMCA同盟で「地球市民教育カリキュラム」の研修として約90名のYMCAスタッフやNGOスタッフを対象に1日ワークショップをおこなった。
9時から5時半まで4セッション、最初はどうなることかドキドキだったけど、ノリがよいのと、みんな積極的に参加してくれたので、楽しい時間を過ごすことができた。
流れはざっと以下のような感じ。
セッション1 ねらいの共有・お互いを知り合う・開発教育・地球市民教育とは
セッション2 ワークショップ 世界がもし100人の村だったら
セッション3 ワークショップ パーム油のはなし
セッション4 ふりかえり
昨年韓国YMCA主催の東アジアユースの研修会に呼ばれたことをきっかけに、DEARから開発教育・参加型学習の手法を学びたい、という要望があり今回、招いてくれた。
既に先週末にも1回目の研修を行なっており、それはすべて、講義形式だったようでみんなこの日を楽しみにしていたらしい。
人数が多いので大丈夫かなと思っていたけど、みんな協力的で進行はスムーズだった。
パーム油の開発会議のディスカッションは白熱し、30分たっても結果が出ないグループが多かった。
「みんな議論は本気になるからね」と通訳のボランティアが耳打ちをしてくれた。
でも、その本気さから、役割の気持ちに共感し、議論の難しさを感じることができるのではと思っている。
日本で議論をするときは最初から、妥協しようとしたり、スムーズに行くようにもって行く人も多いように感じる。
疑似体験がどこまでリアルさを持つか、それをどのように振り返るか、いろいろ考えることは多かった。
参加者の感想は、考えるだけでなく、気持ちが重要だと思った。
世界のことは自分の生活と関係している、と実感した。
ほかの人の意見が聞けて楽しかった、などが挙がった。
市民の政治参加などは日本よりも進んでいる韓国でも教育の現場はやはり、詰め込み方が主流なようだ。
とはいえ、「ワークショップ版 世界がもし100人の村だったら」のテキストは既に韓国語に翻訳され、実際にNGOによって学校で実施されている。
開発教育について日韓で議論する日はそんなに遠くないかもしれない。
(中村)
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