高知で「地球の食卓」ぜよ

29日(日)は、大河ドラマで話題の高知へ出張(市内のあちこちに龍馬が・・)。高知の先生たちからなる「国際理解の風を創る会」とJICA四国が主催する講座に講師として参加してきました。


丸1日の講座で、午前中はワークショップ「新・貿易ゲーム」とレクチャー、午後はワークショップ「地球の食卓」とレクチャーというプログラムです。参加者は小学校の先生を中心に、高校生、大学生、大学の先生と、幅広い顔ぶれでした。高知だけでなく、香川、徳島からも参加してくださいました。また、昨年の仙台の全研にいらした方とも、1年ぶりの再会をしました。

「貿易ゲーム」では、“先進工業国”チームが、“新興国”チームにひたすら製品をつくらせて、販売だけ担当する、という展開がありました。終了間際で、産業廃棄物に「環境税」を課したところ、製品をつくり続けていた“新興国”チームには山のような廃棄物が残り、多くの課税がされることに。一方、それまで協力していた“先進工業国”の机の上はチリひとつありません。廃棄物の処理について“新興国”が「分担してくれ」と話しても、「それは、おたくの問題でしょう」と無視。2チームの間に緊張が発生しました。
こういうことって、現実にもありますよね…。


午後は、「地球の食卓」の中から、「いただきます」と「多様なイスラム教徒の生活」の2つのアクティビティをやりました。

実は、8月に出たばかりのこの教材を使ってのファシリテーションは初めて。どきどきしていたのですが、写真の魅力のおかげで、参加者の皆さんから意見がどんどん出て、学びの多い時間になったと思います。みなさんが、1枚の写真からたくさんのことを読み取ってくれるので、「ああ、これは干し魚だったのか」とか「この子はサッカーボールを持っていたのか」とか、わたしも発見がありました。

ちなみに、会場は高知大学でした。
参加者から意見が出やすかったのは、この場所の力が大きかったと思います。というのは、なんとそこは「ワークショップ用」につくられた教室だったのです。2つに分けることのできる6角形の机、全員の顔が見える配置、外が見える大きな窓、縦も横も「前」としてつかえる作りなど、本当に細やかな気配りがされた空間でした。


余談ですが、講座前日の28日(土)に高知城下で催された一部の参加者の皆さんとの「交流会」も大変楽しかったです。みなさん、お酒強いです!
 (八木)

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