10月8日(金)の19時から約1時間、武蔵野市の西久保保育園
http://academic2.plala.or.jp/nisiho/
で、保育園児とその親約80名を対象に、
「世界がもし100人の村だったら 保育園バージョン」
を実施しました。西久保保育園では、毎年「平和のつどい」を実施されていて、今までは、親向けに、親向けに戦争体験談など平和を考える講座を開いていましたが、今年は親子で平和について考えてみたいと言うことで、ご依頼を受けました。
まず、保育園児(3,4,5歳)がどこまでできるか、理解できるか、を考えました。ご依頼いただいた父母会のKさん始め、お母さん方、そして先生方から細かいフィードバックをいただき、枠組みが決まりました。そして、実施した流れは下記のようになりました。
1.準備
参加者は4グループに分けておき、名札を赤、青、黄、緑の4色でつくり、胸にはる。さらに、その色に応じて、4種類のあいさつを書いたカードを配る。子どもは字が読めなくても、親から教えてもらうようにする。
2.おおきな声で挨拶
挨拶をして、同じ挨拶の人同士でグループになる。
ハロー(英語)、オラ(スペイン語)、ニーハオ(中国語)、ジャンボ(スワヒリ語)に分かれ、それぞれはひとつのチームであることを伝える。
3.じゃんけんゲーム
それぞれのチームの代表が順番に出てきて、進行役とじゃんけんをし、勝ったらカードをもらえる。カードは、食料や水、家や医療など、生活に必要なカード。「最初はグー、じゃんけんポン」を12回くらいやりました。子どもたちは全身でじゃんけんをし、盛り上がりました。チームによっては全くカードがもらえないところもあり、子どもたちは、そこで、何が足りないか、を考えていました。
4.爆弾のカード
そして最後に爆弾のカードを出す。このカードは、他のチームの全てのものを手に入れることができるけど、その代わりに他のチームの人は何もなくなってしまうけれど、このカードがいるかな?と聞く。勝った子どもは、「ほしい!」と。
そのカードを手にした途端、部屋は暗くなり、ドンドンと音がして、他のチームからはすべてのカードがはがされた。「シーン」とする部屋。「こわいよ」という声も聞こえる。
5.振り返り
電気をつけて、今おこったことを説明。実際に、今でも戦争がおこなわれていて、まちは破壊され、悲しい思いをしている人がたくさんいること。だから、みんなはもっと協力し合い、助け合い、みんなが幸せになれる世界をめざそうと、話した。
6.メッセージ
そして、「世界がもし100人の村だったら」のメッセージを、写真を交えて読み上げ、終了。
7.その後、焼き芋が振舞われ、みんなで食べた。
お母さん方が、食料を無駄にしないエコクッキングのレシピや、戦争・平和に関する意見や記事を集めた資料を作成し、みんなに配布していたのも素敵だなと思いました。
当初、幼児に100人村のメッセージは理解できるのかと不安ではありましたが、後ほど、Kさんから、伝えたい部分は伝わり、親子で世界のことや平和について話すきっかけになったという感想を頂き、安心しました。親子で参加することの意義を改めて感じました。
メッセージの提示の仕方や、カードの分け方など課題はまだありますが、また、機会があれば、実施してみたいです。
今回、素晴らしい機会を与えてくださった西久保保育園の皆様、参加してくれた子どもたち、ありがとうございました。
(中村)
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