欧州グローバル教育会議1

欧州議会の南北センター主催の第2回欧州グローバル教育会議に参加するため、リスボンに来ています。

この10年間でグローバル教育/開発教育が、どのように進められたのか、その実践、政策などを振り返り、今後どのような取り組みが必要かを話し合うことを目的に、ヨーロッパを中心に国際組織、政府、議員、地方自治体、市民組織、教育者、研究者などが一同に集まって、話し合います。

リスボン大学で開催されるので、メトロに乗ろうとしたら、入り口が閉まっている!どうやら、ストライキ。慌ててバス停を探し、行き先を確認して、すでに満員のバスに無理やり乗車。これが今のヨーロッパの現状と実感。

午前中は、様々な立場から10年の振り返りの報告があった。フィンランドやポルトガルなどグローバル教育を政策としてすすめる国もあるが、多くの国で、経済危機や政権交代が状況を難しくしているようだ。特に、不況の中でグローバル化に対応するための、競争力や狭い意味での学力をつけることが強調されているようだ。
うーん、どこかで聞いた話・・・。


午後は、5つのグループに分かれてワールドカフェ形式で話し合い。テーマは、キャンペーン、評価、教育者の資質、教育カリキュラム、国の政策、の5つを15分くらいずつ、話していく。短いけど午前中聞いてばかりだったので、やっぱり、話すほうが楽しい。実践者が多いので、各国の課題や、具体的な話が面白かった。どこの国も一番関係が深いのは外務省で、教育省とは、なかなか協働が難しいようだ。印象に残ったのは、評価のところで、グローバル教育の実践に「南の視点が入っているか」を指標として入れるべきだ、という南アフリカの参加者の声。ヨーロッパの人が多いので、どうしてもヨーロッパ=世界となってしまう感覚に私も違和感を感じていたので、共感した。



朝の9時に始まり、終わったのは19時半。みんなまじめ。でもそのあとは、おいしいワイン、いただきました!


(中村)

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