2012年10月4日木曜日

開発教育かグローバル教育/学習か?

リスボンやロンドンで開発教育関係者と話して感じるのは、開発教育という言葉ではなく、「グローバル教育」または「グローバルラーニング」という言葉を使っていることです。

様々な理由があると思います。
ひとつは、政治的な理由。
Developmentという言葉は、どうしても開発援助と関係し、国際開発庁からの予算取りに有利でもあった時期もあったのですが、政権が変わり、大幅に開発教育の予算が削られる中で、他の省庁から予算を取るには、開発という色がつくことが不利になっていること。
また、日本でも議論があるように、Developmentという言葉が能力開発や、子どもの成長などども混乱されるなど、わかりにくいということ。

一方でグローバルという言葉は、9.11以降重視されるようになった文化理解や、移民への理解、環境や人権などの他の教育領域、グローバル化の影響に対応する教育など、様々な意味を含めて、提案できるので、政治的な意味合いが薄くなり、学校でも使いやすい。
でも、なんとなくぼんやりしてしまうのは否めない。

それも国によって状況が異なり、頑張って「開発教育」を使っているところもあるよう。
そんななかで、もと開発教育協会(DEA)の事務局長ダグ・ボーン氏は、開発教育を学問として確立することをめざし、ロンドン大学のInstitute of Education の中に、開発教育研究センターを立ち上げ、各国の開発教育の実践や理論を集めたり、研究を進めている。

ロンドン大学 Institute of Education
リスボンにも来ていたので、今回ほぼ10年ぶりに会った。
今回の訪問でもいろいろアドバイスをもらい、ダグのネットワークのお陰で、いろいろな人に会えた。さすがです。
お互い、活動や近況などを報告し合った。
日本の政府の状況は変わっていないけど、開発教育の範囲が広がり、素晴らしい実践が全国で行われていることを話した。すると、ダグに、「そういうのは、ぜひ、英語で報告して欲しい」と言われてしまった。確かに、あんまり英語では発信していなかったけど、今回、みんなにDEARの活動や教材をもっと知りたいと言われ、英語で世界に発信することも重要だと改めて感じました。

ダグ・ボーン氏と
会員の皆さんもぜひ、英語で論文を書いたら、DEARにも送ってください!
日本の実践や報告は必要とされているようです。
(中村)

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