授業づくりサークル「原発事故をめぐる問題」その2


(続きの報告が遅くなり失礼します)

原発事故の被害者のために
記事を読み、どのように考えるのか、自分たちの意見・感想を書いてきた子どもたちは、次の時間にそれらの意見を共有し、今後どうすればよいのか―「原発事故の被害者のために国・県・町ができること/マスメディア(新聞・テレビなど)/原発・エネルギーに対して/私達ができること(NPOなども含め)」について」について各自で考え、付箋に書いていく。


付箋紙を模造紙に貼る前に全員の前でリレー形式で発表した際、いつもは発言しない子も一言発し、また、意外な子がとても真面目なことをいったのがとても印象的だったそうです。

参加者からの質問・意見
本山さんに実践報告をしていただいた後は、参加者はグループごとに本山さんの実践への感想・意見・質問の他に、自身の実践などについて話し合いました。それぞれ色々と感じたことがあったようで、予定していた時間になっても話が鎮まる気配がなく、延長することに。

感想・意見:
  • 授業・カリキュラムが全てでなく、先生との雑談などにおいて、子ども達は日々色々と考えていて、それが心に残っているのではないか。
  • 教員が教材と真正面から向きあってこそ、子どもに伝わる。
  • 原発推進・反対の根拠をもっと知るとよい。
質問:
  • 生徒の感想文や意見で、異なるものどうしをひきあわせたか
  • 新聞記事の選択の基準・配慮した点
  • 普段どのような授業をしたら、このように書けるようになるのか
  • 今後の展開は?
現在福島大学で学んでいる方からの以下の意見は、おそらく皆に共通した問題意識でもあると思います。
「(被災地の人が)かわいそう、大変、原発はだめだよね」「被害者のために何ができるのか」で終わらせずに、核のごみの問題など、大人になってから建設的に自分ごとの問題として考えるようになるにはどうしたらよいか。「反対」といっているだけでなく、きちんと決めなくてはいけないこと(核のごみを誰がどのように責任を持つのか)ができるような大人になれるような教育が必要。
(宮崎)

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