「貿易ゲーム」を千代田区主催講座で実施しました


こんにちわ。
DEARインターンの西平です。

14日に千代田区役所で開催された「地球市民講座2012」という連続講座の第2回で、DEARスタッフの西さんが講師をした「貿易ゲーム」というワークショップのお手伝いを他のボランティア2人としてきました。

当初は20人くらいを想定していた参加者が、なんと32人も参加してくださり、参加者層も高校生や大学生、30代から50代と本当に幅広かったです。

「貿易ゲーム」は開発教育の教材の中でもゲーム性の高いワークショップです。世界のお金の動きについてゲームを夢中になってプレーし、その後のふり返りを通して、世界の貿易などについて実感をもって考え、学ぶことのできる、発見の多いワークショップでもあります。

ゲームを始める前には、参加者同士が初対面だったので、アイスブレイクをしました。私がアイスブレイクのファシリテーターをやらせていただいたんですが、最初に自己紹介、その後に、グループ毎に1列に並び、お題に合わせて並び替え、その早さを競うというアクティビティをしました。お題は、名前順や小指の長さ順など。一生懸命に並び替える中でコミュニケーションしたり、笑ったりする中で、徐々にチームができてきているように感じました。

いざ、貿易ゲームを始めてみると、ものすごいスタートダッシュでゲームが始まり、会場内で参加者同士がいたるところで交渉をし、商品を製造し、売りに来るという、とてもアクティブなゲームになりました。
幅広い年齢層の参加者でした

ゲームに没頭しています!

今回は「累積債務」という要素も盛り込んでみようということで、私が「銀行」役となり、貸付けと徴収を行いました。一番貧しい国(グループ)に10日で1割ならぬ、10分で1割という法外な金利で貸付けていました。赤字になるだろうと思っていたので、最終的に持っていたお金の3分の2を借金返済にあてて、それでも少しはお金が残っていた事には驚きました。

最初は、こんなに色んな人がいて、全部のグループがうまく共同作業できるか不安だったのですが、始めてみたら、どこも積極的に協力しあってゲームを楽しんでいるようでした。最後のふり返りでは、一番裕福な国からは、競争をする中で、安く買いたたこう、のように良心がぶっ飛ぶのが怖かった。また、一番貧しい国からは、他国が交渉に応じてくれなかったことがショックだった。などの感想が共有されました。知識をただ学ぶだけでなく、感情も含めて体感し、考える、そんな機会になったのではないかと思います。

個人的には、十分な説明を端的にするのはやはり難しく、もっと準備の段階で説明の仕方などをシミュレーションしておけばよかったな、と思いました。また、時間通りにワークショップを進めることと、参加者に合わせて時間や内容に融通をきかす、そのバランスをとるのは、やはり難しそうだな、と感じました。

(西平)

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