2014年9月16日火曜日

フリースペース「たまりば」でワークショップ:第1回「世界一周旅行ゲーム」

川崎市高津区にある子ども夢パーク内の「フリースペースえん」(NPO法人フリースペースたまりば運営)でワークショップを行いました!

フリースぺースたまりばは、学校や家庭・地域の中に自分の「居場所」を見出せない子どもや若者たちが集まるスペースとして1991年にスタートしました。たまりばが運営している「フリースペース えん」は「川崎市子ども権利条例」をもとに、市とNPOの協働事業として日本でも珍しい公設民営型のフリースペースです。ここの特徴は生涯学習(社会教育)の視点にたって、学校外で多様に育ち・学ぶ場としてスタートしたことにあります。子ども達は、広い夢パークのスリル満点の遊具で遊び、みんなでお昼を作ったり、楽器を弾いたり、ゲームをしたり、毎日を自由な空間で生き生きと過ごしています。

これから6回、「えん」に集う子ども達にワークショップを行うことになり、7月17日が初回のワークショップでした!

そもそものはじまりは一人の男の子が「えん」のスタッフに「お昼ごはんにもうエビを使わないで」と言ったことでした。どうやら、日本で食べられている輸入エビの養殖現場のことを聞き、もっとみんなで調べたり話したりしたいと思ったようです。

テーマは「食」!私たちの生活に身近な食べ物から、多様な世界と自分の繋がりに気づき、関心をもってもらいたい。6回のワークショップで、何か、一つでも印象に残るといいな。そんな思いでDEARスタッフ、ボランティアさんで企画案を練りました。

第一回目のミッション。それは、「えん」の子どもたちに受け入れてもらうことです。普段、DEARが学校で行っているワークショップをさらに楽しくするための工夫が必要ありました。

夢パークを元気に駆けまわる10歳くらいの少年に「夢パークのどこがオススメ?」と聞いたとき、意外な言葉が返ってきました。「そんなの自分で見つければ?」と。なるほど、楽しいこと、ワクワクすることは自分で見つけていくんだ、と、教えられた瞬間でした。


そんな彼らのハートをいかに掴むかがキーとなりました。
今回試みたのは「世界一周旅行ゲーム」です。
ブラジル、南アフリカ、エジプト、ドイツ、中国、オーストラリアの6カ国を回りながら、ゲームを通して世界の文化や多様性に興味を持ってもらうことがねらいです。

「世界一周旅行ゲーム」のルール
  1. 国カードを引く。
  2. お札コーナー、食品コーナー、写真コーナーを回り、自分の引いた国カードのものを一つずつ各コーナーから集める。
  3. 3つのアイテムを集めたら、ゲートまで持って行き答え合わせ。
  4. その国を世界地図から見つけ出し、正解したら次の国カードを引く。
用意した輸入食品
  • ブラジル:アサイージュース、コーヒー
  • 南アフリカ:グレープフルーツ、ルイボスティー
  • エジプト:バジル
  • ドイツ:ハリボー(グミ)、プレッツェル
  • 中国:烏龍茶、くこの実
  • オーストラリア:ベジマイト、Nutella、TimTam(チョコレート)

グローバル化で、世界の食品が簡単に手に入ると思っていましたが、意外に見つけるのに苦労してしまいました。店員さんと店中を探し、エジプト産のバジルを見つけた時には「あった!」と一緒に叫んでしまいました(笑)。

ゲームは大成功!「えん」のスタッフの盛り上げも助け、大変な賑わいになり、多くの子どもたちが楽しんでくれたようでした。


最後にみんなで試食をしました。外国の味を体験した感想は様々で、ハリボーが一番人気。ベジマイトは不人気でした(食べたことのある方はご存じと思いますが…)。

雰囲気づくりが済んだところで、「世界がもし100人の村だったら」のワークに移ります。今回は役割カードに名前も書き入れ、その役になりきってもらいました。“エリザベス”役になった少年はノリノリで参加してくれ、笑いが絶えないワークとなりました。世界にはいくつ言語が話されているか、日本には日本語以外にいくつ言語があるか?「夏休みに毎年キャンプに行っている八丈島には八丈語があるんだよ」と言うと、お~と驚いた様子。アイヌ語の子守唄「60のゆりかご」はみんな釘付けになって聴いていました。


世界の食べ物や言語、人口、富の分配などを疑似体験してもらい、少しだけでも世界が近くなったかな?最後に手作り「たまりばパスポート」という名のスタンプ帳を配って、「次回も来てね!」と推しました。


「えん」からの嬉しいフィードバックを紹介します。

「翌日の昼食時、ワークショップの日にいなかったスタッフに
『世界一周、まじたいへんだったよ』
『写真むずかしいよね』
『おれ、優勝して賞品もらえた』と、興奮して話していました。
疲れていたかなという、後半も、
『○○君はエリザベスなんだよ』
『○○ちゃんはフランス語のおばあちゃんだよ』
『八丈語があるんだよ』
『1%の人が、半分以上の財産を独り占めしてるんだよ、ひどいよね』
『ハリボーわけあったら、3人で1個のグループがあったんだよ、多いグループは余ってるのに』
『日本は、すごく食べ物捨ててるんだよ、飢えてる国に送ってる分の倍も!』
と、要所要所よく覚えていて、心に残ったようでした」

次回も彼らの期待に応えるような面白いワークショップになるようにアイディアを出し合っていきたいと思います!(報告:星)

DEARの講師派遣 http://www.dear.or.jp/facilitator/index.html

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