フードロスのしくみを学ぶワークショップ in 岡山②

「フードロスのしくみを子どもたちと学ぶワークショップ講師養成講座」の後半は、DEARの教材『写真で学ぼう!地球の食卓』から、4枚の写真をつかってのワークショップ。日本の食卓の特徴をつかみ、フードロスが出るしくみと減らすためにどんなことができるのかを考えます。
4か国・4家族の写真を見比べてみると‥
3つのグループに分かれ、それぞれのグループに1枚ずつ異なる写真を配り、食卓の特徴・主食・どうやって調達している・気が付いたことなどを話し合いました。写真は、エイメさん(エクアドル)、メランダさん(ドイツ)、チェリクさん(ドイツ)の3家族のものを使いました。


それぞれのグループで話し合ったことを発表した後、各グループに3枚の写真に加え、ウキタさん(日本)の食卓の写真も配りました。そして、「日本の食卓の特徴、気が付いたこと」を話し合ってもらいます。他国の食卓と比べてみると、とてもたくさんの意見が出ました。みんな、頷きながら発表を聞いていました。
  • 包装(パッケージ)が多い/みんなパッケージされている→ごみが多そう
  • 魚が多い
  • 調味料がたくさんある
  • 野菜が意外に少ない
  • 季節が分からない→輸入しているから/ビニールハウスで栽培している
  • 食材の種類が多い
  • 加工品が多い
  • 自給してなさそう→みんなスーパーで買える
  • 冷凍食品がある
  • 食材の種類が多く豊か
そのあと、以下の3つの視点から4枚の写真を並べ替え(ランキング)してみました。
  1. ゴミがたくさん出そうな順番
  2. 健康だな、ヘルシーだなと思う順番
  3. フードロスがたくさん出そうな順番
前半で、「もったいない鬼ごっこ」を体験していたので、ゴミやフードロスは、生産・加工・流通・消費のそれぞれのプロセスで出ることを学んだ皆さん。加工食品や冷凍食品を多く消費している日本の食卓からは、たくさんのパッケージごみに加え、フードロスが出そうだということが見えてきます。
日本の食卓の特徴は‥
最後に、グループの中でひとりずつ「フードロスを減らすためにできること」を話し合いました。また、主催の「フードバンク岡山」の三田さんから、フードロスを減らすひとつの方法としてのフードバンクの役割について、ご紹介いただきました。フードバンクには、生産者や加工業者さん、生協など流通業者さん、個人の家庭からも、まだ食べられる食品が寄付され、「食」を必要としている人に届けられています。
(八木)

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