2014年12月から15年1月にかけて、東京・北区の滝野川文化センターで4回連続講座「『食』から地球をのぞいてみよう!」を開催しました。
北区には日本のトップ・アスリートが集う「ナショナルトレーニングセンター」があります。2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れつつ、世界に目を向ける講座をやりたい、というご相談から、文化センターのスタッフの皆さんと一緒に講座の中身を検討。以下の4回で実施することになりました。
▼食から地球をのぞいてみよう!~世界の多様性とわたしたちの暮らし
第1回 写真で学ぼう!地球の食卓
第2回 つくって食べよう!インド・ラダックの家庭料理
第3回 どうする?どうなる?東京五輪2020
第4回 世界の多様性とわたしたち~世界がもし100人の村だったら
定員は24名でしたが、おかげさまで満員御礼となりました。30代~80代までと幅広い年齢の方々が参加。特に、70代以上の方は4名もいらっしゃいました。4回とも「参加型」で実施し、特に、2回目はお料理教室、3回目はランチも一緒に食べ、参加者同士もすっかり打ち解けました。「連続講座っていいなぁ」としみじみと思った4回をダイジェストでご報告します。
▼第1回 写真で学ぼう!地球の食卓
教材『地球の食卓』を使いながら、世界の多様な文化・宗教・ライフスタイルを楽しく学ぶワークショップを実施しました。加工食品でいっぱいの日本の食卓の写真を見て「昔は、マヨネーズも家でつくっていたなぁ‥」という声も。
グループ内での自己紹介では「北区のおすすめの場所」をお話いただいたところ、各グループとも大盛りあがり。「こんなすごい店がある」「このイベントが面白い」「ここの桜がきれい」など、地域のとっておき情報をたくさん知ることができました。
▼第2回 つくって食べよう!インド・ラダックの家庭料理
DEARのご近所にあるNGO、ジュレー・ラダックより、スカルマさんをゲストにお招きして、インド北部のラダック料理「スキュー」と「チャイ」と「バター茶」をみんなでつくって食べました。チベット文化圏にあり、独自の生活様式を持つラダック。「インド」というひとつの国の中にも多様性があるんですね。できあがった料理を食べながら、日本に暮らす「外国人」の視点から思うことや感じることもお話いただきました。
ジュレー・ラダックが現地ですすめている、太陽熱で料理ができるソーラー・クッカー事業や、自然と共存した暮らし、一妻多夫(一夫多妻ではない)の文化にも、関心が集まりました。
▼第3回 どうする?どうなる?東京五輪2020
年が明けて3回目は、いよいよ「東京五輪」がテーマです。これは、昨年3月にグローバル・エクスプレス・チームが作成した教材「東京五輪2020」を元に実施しました。
はじめのアイスブレーキングで「前回、1986年のオリンピックの時、何してた?」という五択の質問を投げかけたところ、なんと6名程の方が「現場で観た」という回答!お若いころに「開会式を代々木のスタジアムで観た」という方や、「ブルーインパルスが空に五輪の輪を描くのを自宅から観た」という方も。また、当時のポスター集をお持ちくださった方もいました。
その後、教材「東京五輪2020」にある「期待!心配!ありえる?ありえない?」のワークを実施。これは、「フクシマ・震災を忘れる」「町がキレイになる」「ボランティア活動が 盛んになる」「同性婚が認められる」「子どもが増える」「みんな英語ができるようになる」など、様々な事柄が書かれた20種類のカードを、五輪開催までに起こりそうかどうか、どう思うかで、分類していきます。
カードにはないけれど「消費税があがる」といった声も出ました。また、「これって、東京だけのこと?」「被災地の復興には本当に貢献するのだろうか」「外国語って英語だけじゃないよね」という声も。
あれこれ話し合った後、最後に「決定!五輪開催地」として、「オリンピックの開催地はここがいい!」というのをグループ毎に考えました。その結果は‥
▼第4回 世界の多様性とわたしたち~世界がもし100人の村だったら
最終回は、ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」を実施。ちょうど、ISに日本人の人質が拘束されたというニュースが流れた時期でもあり、世界の格差と貧困、暴力や平和について考えたい、話し合いたい、という気持ちの方が多かったタイミングでの開催となりました。ワークショップ後のふり返りでは、3人一組になって「気になったこと、印象に残ったこと」を話し合ってもらいましたが、いずれのグループも話が尽きませんでした。
▼参加された方々の感想をご紹介します
(報告:八木)
北区には日本のトップ・アスリートが集う「ナショナルトレーニングセンター」があります。2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックを視野に入れつつ、世界に目を向ける講座をやりたい、というご相談から、文化センターのスタッフの皆さんと一緒に講座の中身を検討。以下の4回で実施することになりました。
▼食から地球をのぞいてみよう!~世界の多様性とわたしたちの暮らし
第1回 写真で学ぼう!地球の食卓
第2回 つくって食べよう!インド・ラダックの家庭料理
第3回 どうする?どうなる?東京五輪2020
第4回 世界の多様性とわたしたち~世界がもし100人の村だったら
定員は24名でしたが、おかげさまで満員御礼となりました。30代~80代までと幅広い年齢の方々が参加。特に、70代以上の方は4名もいらっしゃいました。4回とも「参加型」で実施し、特に、2回目はお料理教室、3回目はランチも一緒に食べ、参加者同士もすっかり打ち解けました。「連続講座っていいなぁ」としみじみと思った4回をダイジェストでご報告します。
▼第1回 写真で学ぼう!地球の食卓
教材『地球の食卓』を使いながら、世界の多様な文化・宗教・ライフスタイルを楽しく学ぶワークショップを実施しました。加工食品でいっぱいの日本の食卓の写真を見て「昔は、マヨネーズも家でつくっていたなぁ‥」という声も。
グループ内での自己紹介では「北区のおすすめの場所」をお話いただいたところ、各グループとも大盛りあがり。「こんなすごい店がある」「このイベントが面白い」「ここの桜がきれい」など、地域のとっておき情報をたくさん知ることができました。
▼第2回 つくって食べよう!インド・ラダックの家庭料理
DEARのご近所にあるNGO、ジュレー・ラダックより、スカルマさんをゲストにお招きして、インド北部のラダック料理「スキュー」と「チャイ」と「バター茶」をみんなでつくって食べました。チベット文化圏にあり、独自の生活様式を持つラダック。「インド」というひとつの国の中にも多様性があるんですね。できあがった料理を食べながら、日本に暮らす「外国人」の視点から思うことや感じることもお話いただきました。
ジュレー・ラダックが現地ですすめている、太陽熱で料理ができるソーラー・クッカー事業や、自然と共存した暮らし、一妻多夫(一夫多妻ではない)の文化にも、関心が集まりました。
▼第3回 どうする?どうなる?東京五輪2020
年が明けて3回目は、いよいよ「東京五輪」がテーマです。これは、昨年3月にグローバル・エクスプレス・チームが作成した教材「東京五輪2020」を元に実施しました。
はじめのアイスブレーキングで「前回、1986年のオリンピックの時、何してた?」という五択の質問を投げかけたところ、なんと6名程の方が「現場で観た」という回答!お若いころに「開会式を代々木のスタジアムで観た」という方や、「ブルーインパルスが空に五輪の輪を描くのを自宅から観た」という方も。また、当時のポスター集をお持ちくださった方もいました。
その後、教材「東京五輪2020」にある「期待!心配!ありえる?ありえない?」のワークを実施。これは、「フクシマ・震災を忘れる」「町がキレイになる」「ボランティア活動が 盛んになる」「同性婚が認められる」「子どもが増える」「みんな英語ができるようになる」など、様々な事柄が書かれた20種類のカードを、五輪開催までに起こりそうかどうか、どう思うかで、分類していきます。
カードにはないけれど「消費税があがる」といった声も出ました。また、「これって、東京だけのこと?」「被災地の復興には本当に貢献するのだろうか」「外国語って英語だけじゃないよね」という声も。
あれこれ話し合った後、最後に「決定!五輪開催地」として、「オリンピックの開催地はここがいい!」というのをグループ毎に考えました。その結果は‥
- アテネ:今後はアテネに固定して開催。招致合戦も開発もしなくていいから。
- アフリカ:まだ開催したことのない南半球のアフリカで。強いアスリートもいっぱい。
- インド:成長著しいインド。多様な文化と人々。アジアの真ん中でオリンピックにぴったり。
- 東京:今後はずっと東京で固定。招致合戦もしなくていいし、日本の経済にも貢献する。
- 東北六県:おいしい、夏はすずしい、美しい。本当の復興に貢献する。
▼第4回 世界の多様性とわたしたち~世界がもし100人の村だったら
最終回は、ワークショップ「世界がもし100人の村だったら」を実施。ちょうど、ISに日本人の人質が拘束されたというニュースが流れた時期でもあり、世界の格差と貧困、暴力や平和について考えたい、話し合いたい、という気持ちの方が多かったタイミングでの開催となりました。ワークショップ後のふり返りでは、3人一組になって「気になったこと、印象に残ったこと」を話し合ってもらいましたが、いずれのグループも話が尽きませんでした。
▼参加された方々の感想をご紹介します
- 男女年齢さまざまな人たちが、1つ1つのテーマについて考え話をする事・出来る事が、4回目ならではなのかなと感心しました。
- 一方的な講義スタイルではなく、参加型というスタイルが良かったと思います。
- 講義形式ではなく、考え、その考えを発信する形だったので、大変刺激的でした。
- 毎回グループを変え実施して、体験で来たことがよかった。
- いろんな人の意見を聞けて、本当に勉強になりました。日本だけではなく、世界に目を向けなければと思いました。
- 講義を受ける形式ではなく、参加型の講義だったので少し不安でしたが、講師を中心として、他のスタッフの方々の雰囲気もよく、最後まで楽しく受講する事が出来ました。ありがとうございました。
- 自分の知らなかった事や情報を話し合いで聞く事が出来たり、色んな年齢の方々と話す機会は貴重だと思いました。
- 自分たちの身近な問題として食生活をもっと見直していこうと思いました。
- 語学を学んでみたいなと思いました。食べるものや口にする物に気をつけるようになりました。
(報告:八木)
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