2015年5月20日水曜日

世界教育フォーラム(WEF) in 仁川 報告4


NGOフォーラム2日目

昨日の議論を受け、NGOフォーラム宣言文の起草委員会は、朝の3時まで作業をしたそうです。全体で出された宣言案をもう一度、検討していきます。会場からはギリギリまで意見が出て、言葉を確認し、何とか合意しました。WEFの宣言案と行動枠組案みに足りない部分をNGOとして提案しています。特に、資金のこと、生涯学習や幼児教育の強調、教育の民営化を止めること、多様な社会的排除を防ぐことが、盛り込まれました。この宣言文を使って、各国政府や、キーパーソンに働きかけていきます。


NGOフォーラムの最後に、ユネスコ事務総長のイリナ・ボコバ氏と、ノーベル平和賞受賞者のカイラシュ・サティヤルティ氏のあいさつがありました。カイラシュさんは、市民社会のメンバーとしてNGOの知識と経験、情熱を支持し、ノーベル平和賞は、カイラシュさんとマララさんだけのものではなく、世界中の排除された子どもたちと、その子どもたちのために活動している市民社会のものだ、と励ましてくれました。二人は引き続き、本会合の開会式でも登壇しました。 

午後からの本会合

世界各国から約1,200人が参加しているそうです。開会式には、上記2人の他に、朴槿惠大統領、潘基文国連総長、ジム・ヨン・キム世銀総裁、などが参加。厳戒態勢でした。

入口には高校生をはじめ、プラカードを持って訴えている人がいました。どうやら、テストをなくすこと、授業料の撤廃などを訴えていたそうです。ちなみに、韓国は日本と並ぶ大学業料の高さで知られていましたが、市民の反対で大学授業料は半減され、学生はアルバイトの時間が減り、勉強の時間が増えたとの報告があります。日本も見習いたいですね。一方、テストでの評価や受験戦争の厳しさは変わらないようです。


開会式のスピーチでは、やはり、具体的に貧困や反児童労働の運動に関わってきたカイラシュさんの言葉が一番心に響きました。軍事費を教育費へのくだりは、納得。ぜひ、使わせてもらおうと思いました。

  • 子どもたちは一人ずつ異なるから、それぞれに必要な教育を用意するべき。
  • 教育を受けられない理由もさまざまであるから、地域、国、国際、すべてのレベルで教育アジェンダをすすめないといけない。
  • GNP6%、公共支出の20%を教育に、ODA10%を基礎教育に支出することは必要であり、現実的である。
  • 教育こそが、若者を過激主義から防ぐ(defend)有効な手段である。だから防衛費(Defence Expenditure)を教育費に回すべきだ。 
  • 民間企業は公教育に出資するべきだ。
  • そして、15年後に、みんなで目標の達成を祝いましょう。
スピーチするカイラシュ・さん
その後、ハイレベルパネルでは、「EFAグローバルモニタリングレポート2015」を用いて、EFAの成果を振り返った後、ペルーやマダガスカル、ガーナの文部大臣と、ジェフリー・サックス氏、ノーベル経済賞受賞者のジェームス・ハックマン氏、Global Partnership for Education の理事長、Global Campaign for Education の代表など、10名が登壇し、ポスト2015の教育のあり方について議論しました。

テーマは資金や教育の質、パートナーシップ、評価など多岐にわたりました。会場とのやり取りが全くなかったのは残念でしたが、明日からの宣言文についての議論や、分科会の議論は、参加型ですすむことを祈っています。

夜は、韓国政府によるレセプションディナー。参加者間の交流をしつつ、教育談義に花が咲きました。
モンゴルのNGOスタッフと
5/19 中村)

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