2015年6月9日火曜日

第9回「国際成人教育協議会世界会議(WA)」 レポートその2

こんにちは。DEAR評議員の近藤牧子です。
「レポートしてるから、もう行ってるんだと思ってた!」
というお声がけをいただきますが、はい。まだ日本にいます
会議のプログラムをご紹介しようと思います。

11日(木)
  • 10:00 受付開始
  • 13:30-16:30 民衆教育市内観光ツアー(英語ツアーと仏語ツアー)
  • 17:30 開会式と歓迎パーティー
  • 20:30-22:00 セッション:女性、先住民と非植民地化の教育
「民衆教育市内観光ツアー」だなんて、開発教育的に萌えすぎるツアーです。

モントリオールはケベック州、フランス語圏です。カナダの多文化主義、文化的多元主義政策の“コア地域”ともいえるかもしれません。

アメリカもカナダも移民の多い国ですが、わかりやすい対比として、アメリカの「るつぼ/melting pot」カナダの「モザイク/mosaic」といわれます。移民が自らのルーツからアメリカ人としてのアイデンティティを切り開くことに対して、カナダではそれぞれの移民が、それぞれの文化や伝統を保持することを推奨するからです。

1971年に「公用文化否定宣言」が当時のトルドー首相によってなされ、1988年「多文化主義法」が制定されました。居住している国が「カナダ」であっても、ルーツのアイデンティティを尊重するということが法的に貫かれている国といえます。

そして、ケベックは、マイノリティの文化的民主運動が盛んであり、私の大学院の後輩もケベック州のフェミニズムのアート、文化運動の研究をしています。そんなケベック州の「民衆教育市内観光ツアー」なるものがどのようなものか、ぜひお楽しみにしてください。

また、夜の「女性、先住民と非植民地化の教育」セッションも、参加者のメーリングリストでの呼びかけにより、急遽開催することにしていました。

12日(金)
  • 9:00-10:30 課題別分科会のオリエンテーション
  • 11:00 地球的に考え、地域で行動する。私たちが望む未来を創造するために。〜グリーンピースとICAEとの対話〜 ゲストスピーカー:Patrick Bonin (グリーンピース・カナダ)
  • 14:00-17:30 ブロック1:ICAEワークショップと自主アクティビティ
  • 18:00-20:00 社会的包摂(social inclusion)祝賀ディナー
翻訳力、日本語表現力がいまひとつで申し訳ありません。
「社会的包摂祝賀ディナー」て、ちょっとひどい訳とはいえ、やはり萌えますね。
公共交通手段でみんなで移動し外食のようなので、いったいどういうところでどんなしかけが待っているのか楽しみです。

13日(土)
  • 8:45-10:30 パネルディスカッション「対話の中のこえ」
  • 11:00-12:30 ブロック3:ICAEワークショップと自主アクティビティ
  • 14:00-15:00 5つの課題についての議論
  • 15:30-17:00 5つの課題議論の報告と宣言
今回の5つの課題は、以下です。
  1. 2015年以降のEFAや生涯学習の権利
  2. アドボカシーのキャパシティビルディング
  3. 持続可能な開発のための教育や成人学習の役割
  4. 成人学習、教育、力関係とコミュニティの関わり
  5. すべての人の包摂的な教育の質
私は4番の課題別ワークショップに誘われ、2年前のヨルダンで共に学んだスワンラタ(インド)と意見交換をしながら準備しました。スワンラタが、若いながらとっても素晴らしく、優秀な方なので、おんぶに抱っこです。

この分科会では、DEARの評価研究会の成果物であり、スタッフの西さんが英語版まで作成してくれた、「ESD・開発教育のふりかえりハンドブック」を持参し、実践側が、学習者の何を「エンパワーとしてとらえるか」という問題提起をしてみようと思っています。
(ちっとも用意が間に合っていない…)

14日(日)
ICAE総会

実は、先日、ICAEの前事務局長であったセリータ(ウルグアイ)とスカイプ会議をし、3日目の午前中に行う、5分間の女性政策へのアドボカシーについて話しました。

セリータは10年ICAEの事務局長を務め、成人教育政策への陰の尽力を尽くされてきた方です。ヨルダンでも「この人はすごい」と感じずにいられない、オーラ満載の素晴らしい方でした。

スカイプ会議は、音は途切れるわ、セリータのスパニッシュが混ざる英語で、かなりとんちんかんな打ち合わせでしたが、その後のメールやFacebookのやりとりで補った情報で私なりに準備をして行くことにしました。
セリータがしたいアドボカシーのイメージです。女性の被暴力のリアリティに対して、誰がどうやって責任をとるのか明確にして、というメッセージを送りたいそうです。
私があまりに真剣にスカイプに臨んでいる様子をみて、フォローの一言メールが、「マキコ! それほど心配しないで!ラテン人の思いつきだから気にしないで!」でした。

すごくすごく忙しいはずのセリータが、わざわざ出張先から私にくれた30分の時間と思って構えてしまいましたが、そうでした。

みんながそれぞれの国、それぞれの文化で、ちゃんぽんな英語で(ヨルダンでも「流暢な英語なんて期待しない。あなたの声をあげなさい」とよく言っていました)、民衆文化からの声を実現する。

それがICAEの仲間たちの素晴らしいところなのです。

ああ。緊張もするし、わくわくもするし。
体調管理だけちゃんとしたいですが、果たして無事にたどりつけるのでしょうか。
(報告:近藤牧子)

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