韓国からのお客様-市民団体「マドル住民会」

11月6日(金)の午前、韓国・ソウルの市民活動団体、「マドル住民会」のスタッフ・会員11名と、東京大学大学院の学生、キム・ボラムさんが、DEARに来てくれました。

「マドル住民会」は、地域に根づいて、①女性学校 ②青少年対象の創造学校 ③リサイクルと社会的経済をめざした自然と連帯の場、の3つの組織を軸に運営しています。学びと行動の循環を通して、地域と社会を変えていくような市民の力量を高め合うことを目的にしている団体だそうです。

今回、教育と実践を通した地域に根付いた市民活動を学ぶために、日本研修を企画されたようです。開発教育に興味があるということで、WE21ジャパンさんが、DEARを紹介してくださいました。

「マドル住民会」の成り立ちは、1990年に主に貧困層の女性たちが中心となり、女性学校を設立、識字教育を始めるところから、女性たちは様々な権利意識も学んでいったそうです。次第に活動は学校を超えて地域に広がり、地域のニーズを調べる住民ワークショップや、地域の子どもたちに安全な食事を提供するための給食支援条例制定運動などにつながっていきます。今では、より広い市民と繋がって、持続可能な社会づくりの学びと実践をされており、非常に興味を持ちました。


今回、開発教育やDEARの活動を知りたいということだったので、『写真で学ぼう!「地球の食卓」』ワークショップを簡単に紹介ました。みなさん楽しそうにおしゃべりしながら、熱心に取り組んでくれました。通訳のキムさんも一緒に楽しんでいました。

写真を見て、
「この人たちは私たちとは違う幸せの物差しをもっている」
「このおばあちゃんが手作りでつくっているのはきっと安全」
「三世代が一緒に住めるなんてうらやましい」
「家族の笑顔が素敵できっと仲の良い家族だと思う」
など、いろいろな声が挙がっていました。


共同代表の方からは、「普段、会議でブレインストーミングなどは行っているが、どうしても、概念を言葉で説明しようとしてしまっていた。今日のように写真を使って話し合うとたくさんの意見が出て、楽しい。とても参考になった。ぜひ私たちの団体でもやりたい」。

女性学校の先生からは、「身近な課題を教材化して課題提起することがとても良いと思った。女性学校でも教材をつくってみたい」。というお言葉をいただきました。

また、DEARの活動にもとても興味を持ってくださいました。私も、「マドル住民会」の活動についていろいろ聞かせてもらい、問題解決に関わるための参加者をエンパワメントをしているところは、DEARの活動と似ていると思いました。みなさん、元気に次の場所に行かれました。


韓国つながりですが、11月18日(水)に韓国、ソウルで開かれる韓国教育開発協会(Korean Education Development Institute)主催の 「International Symposium on Global Citizenship Education」に登壇することになりました。

GCED(地球市民性教育)の実践や課題についての国際シンポジウムですが、私は主に開発教育について、話してきたいと思います。
また、ご報告したいと思います。
(中村)

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