みなさん、こんにちは。ボランティアの久保井です。
2018年10月19日(金)に川崎市のフリースペースえんで行われた「どうする!?プラスチックごみ問題」のワークショップの様子を紹介します。
まずは子どもたちに、用意しておいた袋の中からくじ引きのように“ごみ”をひいてもらい、自分が引いた“ごみ”が土に還るまでにどれくらいの時間がかかるかを考えてもらいました。
中にはアルミ缶、ガラス、新聞紙、そしてペットボトルやビニール袋、発泡スチロールなどが入っています。
みなさんはこれらのものがどれくらいで土に還るか知っていますか?
アルミ缶は200年、ガラスは100万年、ペットボトルは450年、ビニール袋は20年、発泡スチロールは土に還らない、と言われています。
ちなみに、新聞紙は6週間、かぼちゃは4週間と、土に還るまでの時間は何が原料かということに関係しているそうです。
次に海の中でプラスチックごみが浮遊している映像や、プラスチックごみの犠牲になっている動物たちの写真を観ました。ショッキングな映像でしたが、子どもたちからは映像を観て感じたことや、使い捨てプラスチックのポイ捨てといった身近な問題など、最近のニュースでもよく取り上げられているストローやマイクロプラスチック以外の話題もどんどん出てきて、この問題への関心の高さがうかがえました。
ここで「えん」の西野さん扮する「ばりまた市役所」(「えん」のある「たまりば」を逆さに読むと…)環境保全課の東山さんの登場です。
ばりまた市のプラスチックごみ対策の為に、「えん」でのプラスチック製品の使用状況を調査しにやってきたと言います。
東山さんの呼びかけで、「えん」で使っている椅子やゴミ箱、ギターやおもちゃ、服やお菓子にペットボトルなど、机に乗りきらないくらいのプラスチックを使用した製品が集められました。
集められたプラスチック製品を前に東山さんは、なぜその製品を選んだのか、それがプラスチックの必要があるのか、プラスチックの代わりになる材料はないか、などといったことを子どもたちに問いかけていきます。
「このお菓子の袋はどうですか?」
「なぜこの椅子はプラスチックなんですか?」
そんな東山さんの使っているボードやパーカーも「プラスチックだよね」、なんていう声もあがっていました。
そこへ「ばりまた市長」がやってきました。
プラスチック製品の多さを目の当たりにした市長は、プラスチック製品を全面的に禁止する条例を制定して、使用した市民には罰金を科すことを決めてしまします。
1週間後に再調査に来る!と言い残して東山さんと市長は帰っていきましたが、その後も子どもたちからはたくさんの声があがりました。
プラスチックごみの問題は、すぐには解決できる問題ではありません。それでも、使い捨てプラスチックに囲まれた今の便利な暮らしと、それによって起きる様々な問題があるというジレンマと向き合い、一人ひとりができることを考えたり変わったりしていかなければと感じました。(報告:久保井奈美)
2018年10月19日(金)に川崎市のフリースペースえんで行われた「どうする!?プラスチックごみ問題」のワークショップの様子を紹介します。
まずは子どもたちに、用意しておいた袋の中からくじ引きのように“ごみ”をひいてもらい、自分が引いた“ごみ”が土に還るまでにどれくらいの時間がかかるかを考えてもらいました。
中にはアルミ缶、ガラス、新聞紙、そしてペットボトルやビニール袋、発泡スチロールなどが入っています。
みなさんはこれらのものがどれくらいで土に還るか知っていますか?
アルミ缶は200年、ガラスは100万年、ペットボトルは450年、ビニール袋は20年、発泡スチロールは土に還らない、と言われています。
ちなみに、新聞紙は6週間、かぼちゃは4週間と、土に還るまでの時間は何が原料かということに関係しているそうです。
次に海の中でプラスチックごみが浮遊している映像や、プラスチックごみの犠牲になっている動物たちの写真を観ました。ショッキングな映像でしたが、子どもたちからは映像を観て感じたことや、使い捨てプラスチックのポイ捨てといった身近な問題など、最近のニュースでもよく取り上げられているストローやマイクロプラスチック以外の話題もどんどん出てきて、この問題への関心の高さがうかがえました。
西野さん扮する「ばりまた市役所」の職員 |
ここで「えん」の西野さん扮する「ばりまた市役所」(「えん」のある「たまりば」を逆さに読むと…)環境保全課の東山さんの登場です。
えんの調査がはじまります |
ばりまた市のプラスチックごみ対策の為に、「えん」でのプラスチック製品の使用状況を調査しにやってきたと言います。
机に乗りきらないほどのプラスチック製品が集められました |
東山さんの呼びかけで、「えん」で使っている椅子やゴミ箱、ギターやおもちゃ、服やお菓子にペットボトルなど、机に乗りきらないくらいのプラスチックを使用した製品が集められました。
集められたプラスチック製品を前に東山さんは、なぜその製品を選んだのか、それがプラスチックの必要があるのか、プラスチックの代わりになる材料はないか、などといったことを子どもたちに問いかけていきます。
「このお菓子の袋はどうですか?」
「なぜこの椅子はプラスチックなんですか?」
そんな東山さんの使っているボードやパーカーも「プラスチックだよね」、なんていう声もあがっていました。
そこへ「ばりまた市長」がやってきました。
プラスチック製品の多さを目の当たりにした市長は、プラスチック製品を全面的に禁止する条例を制定して、使用した市民には罰金を科すことを決めてしまします。
市長により罰金が課せられることに! |
1週間後に再調査に来る!と言い残して東山さんと市長は帰っていきましたが、その後も子どもたちからはたくさんの声があがりました。
- なんでこんなにプラスチックを使っているんだろう。
- 木を使えば? それなら木をたくさん伐るのはいいの?
- 安いし便利だから使ってる。
- 作る側も楽で便利なんじゃない?
- プラスチックになって助かっていることもたくさんあるよね。
- 欲しい人が使いたいだけ買えるスーパーもあるんだって。
- プラスチックを規制する約束(G7の「海洋プラスチック憲章」)に日本とアメリカは署名しなかったんだって。
- 外国では使い捨てプラスチックが法律で禁止になるところもあるんだよ。
- みんながプラごみを拾ったりしたらいいかもしれない。
なんでこんなにプラスチックがあるのかな… |
プラスチックごみの問題は、すぐには解決できる問題ではありません。それでも、使い捨てプラスチックに囲まれた今の便利な暮らしと、それによって起きる様々な問題があるというジレンマと向き合い、一人ひとりができることを考えたり変わったりしていかなければと感じました。(報告:久保井奈美)
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