BE*hive「気候変動」ワークショップ

こんにちは。DEARスタッフの岩岡です。

2019年4月より、聖心女子大学4号館1階のBE*hive(ビー・ハイブ)にて新たな展示が始まりました。新たなテーマは「気候変動」。今後2年間、半年ごとに異なるトピックに焦点を当てて、多角的に「気候変動」を取り上げていきます。

第1弾(4月から8月末まで)は「ファッションと気候変動」をテーマとし、私たちの生活に身近なファッションが気候変動とどのようにかかわっているのかを展示を通して学ぶことができます。

▼BE*hiveの展示について
https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/behive/

DEARでは、BE*hive展示を活用したワークショップを企画・運営を聖心女子大学グローバル共生研究所と共同で担っています。新しくなった「気候変動」展示を活用して、5月9日(木)に聖心女子大学の1年生を対象にワークショップを行いました。


アイスブレイク「気候変動クイズ」

まず初めに、部屋の四隅を使って、気候変動にまつわるクイズを行いました。気候変動の原因や、平均気温がどれくらい上昇したか等をクイズ形式で学んでいきます。学生たちは、最初は「気候変動」と聞いてもあまりピンとこない様子でしたが、学校で勉強してきたことを思い出したり、逆に初めて知ることもあったりと、楽しそうにクイズに参加していました。

「部屋の四隅」のすすめ方で、気候変動クイズ!

気候変動によって住む場所を追われている人が、世界で2,000~3,000万人くらいいると知った時は、想定よりも多いと感じた学生が多かったようで、驚いていました。

気候変動に影響を受けている人々について知る

気候変動による影響を受けている人々のエピソードを読んで、かれらの現状を知るアクティビティを行いました。今回はアジア地域に焦点を当てて、フィリピン(海面上昇)、スリランカ(干ばつ)、フィリピン(巨大台風・高潮)の3つの事例を取り上げました。

エピソードには、各国の深刻な被害状況とともに「気候変動の影響にただ適応するだけではどうにもならない」、「気候変動は人間のせいだ」、「自然環境からの影響によって人類は滅びる」など強いメッセージが入っています。

学生たちはそれぞれが読んだエピソードやそこから感じたことなどを共有する中で、外国ではなく日本でも起こりうる(実際にすでに起こっている)ということや、先進国である日本の責任が重いということを実感したようです。


最後に、先進国と新興国の温室効果ガスの排出量の違いや、気候正義(先進国が気候変動への責任を果たし、途上国との不公平を正していこうという考え方)について説明をしたうえで、グレタ・トゥーンベリさんによるCOP24でのスピーチ映像を観ました。


以下、参加した学生たちの感想(一部抜粋)です。
  • 気候変動によって、世界では深刻な影響が起こっていることが分かった。そして日本も他人事ではなく、きちんと自分の問題として考えなければならない。
  • 日本の豊かさの裏には、生活や健康、生計を脅かされている人々がいる。その責任の多くは私たちにある。
  • 気候変動に関して、いかに自分が無関心で他人事だったかを痛感した。
  • まだ遠い未来だと思っていた危機が、すぐそこまで来ている。
  • これからの未来は若者が担うので、大学生である自分たちが何とかしたいと思った。Fridays for Futureの運動に自分も参加してみたい!
世界では、気候変動に対する取り組みが政治や選挙を左右するような世論の高まりを見せている国々がある一方で、日本ではまだ関心が低いというのが実情だと思います。参加した学生の皆さんが今回のワークショップで得た気づきが、今後のさらなる学びやアクションにつながったら、と思います。
(報告:岩岡)

BE*hiveでは、「難民・避難民」「気候変動」「ファッション」をテーマとしたワークショップを提供しています。参加者が主体となって話し合い、展示・映像などを使って学ぶことで、参加者同士の学びや気づき、発見があります。総合学習や修学旅行、その他グループの学習などの一環としてぜひご活用ください。

▼グローバル共生ワークショップに関する詳細はこちら
https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/behive/workshop/

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