こんにちは。スタッフの岩岡です。
9月7日(土)に沖縄キリスト教学院大学にて、沖縄から始めるSDGsムーブメント「SDGsはじめの一歩ワークショップ」が開催されました。学校教員や学生、一般市民、企業、自治体職員の方など、70名近くの参加がありました。
沖縄県では、県民と行政が一体となって、将来(おおむね2030年)のあるべき沖縄の姿を描き、その実現に向けた取り組みの方向性などを示した「21世紀ビジョン基本計画」がつくられています。
また、玉城デニー知事が「SDGs宣言」をしたことをきっかけに、市民のSDGsへの関心が高まっています。こうした背景から、SDGsをキーワードに、持続可能な社会づくりに向けて私たちに何ができるか考える第一歩として、今回のイベントを開催することとなりました。
また、開催にあたっては、NPO法人沖縄NGOセンターやチームひらめき(沖縄県内の教員が集い、開発教育を学びあう有志グループ)、琉球大学「水の環でつなげる南の島のくらし」プロジェクト、金沢工業大学SDGs Global Youth Innovatorsなど様々な団体やグループが協力しあいました。
DEARは、教材『豊かさと開発―Development for the Future』を使って、沖縄にとっての持続可能な開発とは何かを考えるワークショップを実施しました。
9つある項目から「これからの10年間に必要だと思う開発」を考えて、個人でランキングを行います。2~3人でグループになり、それぞれのランキング結果を理由と共に共有します。全く違う結果になったり、またほとんど同じ結果でも選んだ理由が人によって違ったり。米軍基地問題や環境破壊など、沖縄で起きている問題を具体的に挙げて、意見を交わしていました。
9月7日(土)に沖縄キリスト教学院大学にて、沖縄から始めるSDGsムーブメント「SDGsはじめの一歩ワークショップ」が開催されました。学校教員や学生、一般市民、企業、自治体職員の方など、70名近くの参加がありました。
定員を上回り、教室はほぼ満席!熱気があふれていました。 |
沖縄県では、県民と行政が一体となって、将来(おおむね2030年)のあるべき沖縄の姿を描き、その実現に向けた取り組みの方向性などを示した「21世紀ビジョン基本計画」がつくられています。
また、玉城デニー知事が「SDGs宣言」をしたことをきっかけに、市民のSDGsへの関心が高まっています。こうした背景から、SDGsをキーワードに、持続可能な社会づくりに向けて私たちに何ができるか考える第一歩として、今回のイベントを開催することとなりました。
また、開催にあたっては、NPO法人沖縄NGOセンターやチームひらめき(沖縄県内の教員が集い、開発教育を学びあう有志グループ)、琉球大学「水の環でつなげる南の島のくらし」プロジェクト、金沢工業大学SDGs Global Youth Innovatorsなど様々な団体やグループが協力しあいました。
DEAR事務局長の中村が講師を務めました。 |
9つある項目から「これからの10年間に必要だと思う開発」を考えて、個人でランキングを行います。2~3人でグループになり、それぞれのランキング結果を理由と共に共有します。全く違う結果になったり、またほとんど同じ結果でも選んだ理由が人によって違ったり。米軍基地問題や環境破壊など、沖縄で起きている問題を具体的に挙げて、意見を交わしていました。
その後、グループごとにランキングを決めていきます。多数決で潔く決めるグループもあれば、じっくりと話し合ってなかなか決めきれないグループも。
ランキング結果を全体で共有してみると、最も賛成する項目は「国や地域のことを決める意思決定に誰もが参加できる」「環境を破壊せず未来の世代に資源を残す」「誰もが差別を受けず多様性が尊重される」など、様々でした。
「地域やコミュニティなど、人とのつながりを持ち助け合って生きていく関係をつくる」という項目については、さすが沖縄、「沖縄はすでにあるよね!」という意見も。
一方で、最も反対する項目はすべてのグループが「強力な政府によって国の秩序が保たれるようにする」を選ぶという結果に。まさに今の沖縄の現状を感じさせます。
一連のグループワークを振り返って、「まず聞くことが大切だと思った」「同じ項目を選んでも意見が全く違うこともある」といった意見や、「合意形成の難しさを実感した」という声がありました。
また、ランキングの主語を「子どもたち」や「沖縄に住む外国人」に変えると、ランキングが変わるか?変わるならどうなるか?ということも考えました。
最後に、SDGsや開発に関する解説をしました。
- SDGsが生まれた理由は、今の世界が「持続不可能な社会」だから。
- 目新しいことに取り組むだけではなく、「なぜ今の世界は持続不可能なのか?」という問いから、その原因を考えて、対話を通じて解決策を考えていくことから「持続可能な社会」づくりが始まる。
- 「持続可能な社会」は一つの答えがあるわけではなく、その在り方は多様である。SDGsのゴールにこだわりすぎずに、SDGsを「利用」してみよう。
「開発」は誰が決めているのか?誰にとっての、何のための「開発」なのか?
という問いかけが印象に残った参加者も多かったようです。
一日の最後には、ひとりひとりが今後やってみたいことを考え、参加者同士のネットワークをつくる時間が設けられました。
アイディアやこれからやりたいことを思い思いに模造紙にまとめて発表! |
<発表内容より(一部抜粋)>
- 子どもたちに教える前にまずは教員同士で認知を広げる。教科横断で授業をしたい。(学校教員)
- 小中高がもっと連携できるとよい。小中でやってきたことを高校に引き継ぎたい。(学校教員)
- 楽しいで終わらないように、どう行動変容を促せるか。(学校教員)
- まずは既に実践している開発教育と強化の関連づけから始めてみよう。(学校教員)
- 沖縄版のSDGsについて考えてみたい。(学校教員)
- 職場でどうやってSDGsの認知を広げるかが課題。(学校教員・企業)
- 何のための開発なのか?を考えていきたい。(企業)
- 大学生よりももっと若い世代にSDGsについて伝えていきたい。(大学生)
たくさんの多様な市民が集まって対話をし、沖縄のこれからについて考えた今回のイベント。間違いなく「SDGsはじめの一歩」になったと思います。沖縄らしいSDGsへの取り組みに向けて、DEARはこれからも沖縄での活動に関わっていきたいと思います。
沖縄の皆さん、貴重な場に参加させていただき、ありがとうございました!
(報告:岩岡)
※本セミナーはJICA「NGO等提案型プログラム」に基づいて実施される受託事業、「SDGs達成に向けた開発教育実践者の育成」プログラムの一環です。
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