GUP2019 第2回目「Discover Yourself(探究)」

こんにちは!
今回初めてブログを担当させていただく大学院生のボランティアスタッフの塩入潔乃(しおいり ゆきの)です!

10月2日(水)に行われた第2回目Girls Unlimited Program2019(以下、GUP)の内容をお伝えします!

第2回目となる今回は、宇宙飛行士の山崎直子さんをゲストスピーカーとしてお招きし、Discover yourself(探究)をテーマに、自身や周囲についての理解を深めることを目的にプログラムが進行しました。


オープニング

第1回目に引きつづきご参加いただいたアメリカの外交官Grace Choiさんから、クイックスピーチ。

そして、モデレーターの東京家政大学准教授 並木有希先生からは、前回の振り返りを兼ねた今回のプログラムのテーマとなるキーワードをお話しいただきました。

ワークショップの前に、参加メンバー全員がより良い時間を過ごすためにみんなが守るルールが4つを再度確認しました
  1. 「協力する」→ メンバー同士のつながりや絆が生まれます!
  2. 「よく聞く」→ 自分にはなかったアイデアに出会えるかも?!
  3. 「否定しない」→ 物事の見え方や考え方の視野が広がりますね!
  4. 「楽しむ」→ 最後は楽しんだもん勝ちです!!
全員でルールの再確認を終えたら、次に今回のゲストスピーカーのお話を聴く際のポイントについての説明がされました。

今回ポイントとなるのは、「質問したいこと」「いいな!と思ったこと」をメモしながらゲストのお話を聴いてみよう!ということ。

このメモが今回行われるグループワークで活きてくるのです!

ちなみに今回のグループワークは、山崎直子さんへの[質問タイム]と、メンターとガールズがそれぞれ書き出した事柄をグループでシェアするというものです。

ゲストスピーカー 山崎直子さんのご登場!

メンターもガールズも少しソワソワした様子。ボランティア・スタッフである私もドキドキ。思わず、「山崎直子さん、本物だ…」と心の中で呟いていまいました(笑)。


山崎さんの講演の概要をご紹介!
  • 宇宙飛行士を目指したきっかけ
  • 自身と世界とのつながり
  • 学生時代の思い出
  • アメリカ留学での経験
  • 宇宙飛行士を目指して歩んだ道
  • 乗り越えてきた幾つもの困難
  • すべての経験を通して学んだこと
  • これからについて 
メンター、ガールズともに、山崎さんのお話しに聞き入り、言葉の一つひとつをメモに取っていました。


ブログを読んでくださっているみなさんにも、山崎さんのメッセージを、貴重なエピソードともに、ご紹介させていただきます。

「人生は何がきっかけになるかわからない」

これは、山崎さんが初めて宇宙に興味をもち、宇宙飛行士になる夢を持ち始めるまでのお話の時に出てきた言葉です。

山崎さんが宇宙に興味をもち始めたきっかけは、幼少期に山崎さんがお兄さんとテレビ番組の争奪戦になり、渋々お兄さんにつきあって観ていたアニメ「宇宙戦艦ヤマト」だったそうです!何が人生のきっかけになるか、本当にわかりませんね。

「相手の軸に立たないと通じない」

この言葉は、山崎さんが実際に宇宙での生活を通して学んだことの一つだそうです。

ご存知のように宇宙は無重力空間ですから、乗組員一人ひとりにとっての上下感覚は異なるわけです。そのため、他の乗組員とコミュニケーションをとる状況では「上だよ!」とか「下!違う違う、下!」と伝えても通じず、「あなたの上」や「あなたから見て下」というように、必ず相手目線になりコミュニケーションを図ることが必要だとおしゃっていました。

これは宇宙においてのみ言えることではなく、人とコミュニケーションをとる上で、相手の立場になってみることの大切さを思い出させてくれます。

「一歩を踏み出さないとスタートラインに立てない」

考えさせられる言葉でした。 この言葉は、山崎さんが今回の講演の終盤で、宇宙飛行士になるまでに立ちはだかった様々なハードルを乗り越えた経験を通して、おっしゃった一言です。

何かに挑戦するとき、新たな環境に飛び込むとき、不安と恐怖でいっぱいになることがありますよね。そんな時、この言葉が、挑戦する人の背中を強く押してくれる語ってくださいました。


山崎さんのお話には他にもたくさんの素敵な言葉がちりばめられており、その一つひとつをご紹介したいところですが、ここからはダイジェストでお送りいたします!
  • 「世界をみることの大切さ」(子ども時代の異国の人との出会いの話より)
  • 「何かを成すためには地道な下積みが大切」
  • 「長い目で見ると何が良くて何が悪いか、何が正解で不正解か分からない」
  • 「一度や二度で決めつけられるものではなく、自分が納得するまでやる」(宇宙飛行士試験の話より)
  • 「私たちに変えられないものを受け入れる心の平穏を与えて下さい」(山崎さん紹介 アメリカの神学者 Reinhold Niebuhr (ラインホルド・ニーバー の祈りの言葉より)
  • 「自分にできる範囲は広げられていくもの」(山崎さん紹介 イチロー会見より)
  • 「結果は誰にも分からない」
  • 「『やらなきゃ症候群]から抜け出して、本当に自分がやりたい、やっていて楽しいことを見つけてみる」
  • 「どうにもならなくなってしまうから、決して自分一人で抱え込まないこと」
最も私の心に残ったのは、山崎さんのアメリカ留学時代のお話で登場した“unconscious bias(無意識の思いこみ・偏見)”という言葉です。

様々な人々と出会い、関わることで、自分がもつ無意識な思いこみや偏見に気がつくきっかけとなり、自身の軸を掘り下げることにもつながるのだそうです。「無意識」だからこそ、自分一人では気づくことができないということがポイントです。

山崎さんのEye openingで非常に励まされるなお話を聞いて、会場全体の熱量が確実に増しているのを感じました。

山崎さんへのQ&Aタイム!

①グループ内で質問したいことをシェア

最初に第2回セッションののポイントで確認したようにお話を聴きながらその場で感じたこと思ったことを付箋に書いていました。、ガールズもメンターもその“瞬間”の気持ちや意見をグループ内での話し合いは第1回よりもさらに、白熱していました!

メモ=自分の気持ちを目に見える形にしてアプトプットする、ことの大切さを改めて感じました。


各自が書き出した山崎さんへの質問やお話の感想などをシェアしながら、それぞれの紙を模造紙に貼り付けていきました。

似たような意見・質問をジャンル分けして貼り付けているグループや、とにかく貼っていこー!とやる気満々のグループもあり、それぞれのカラーが出ていました。

グループワークには、なんと山崎さんが各グループへ足を運び、グループ内で出た質問や疑問に答えてくださっているではありませんか!



8グループすべてをまわり、ガールズからの質問一つひとつに答えてくださる山崎さん。貴重な機会でした。
私も、山崎さんの傍で、直接話が聞きたくて、“ガールズ”の一人としてグループに参加させていただきました。

②各グループから一つずつ代表のガールズが前に出て、山崎さんへ質問タイム

少々緊張気味なガールズ(がんばれ!)。



グループから出た質問をいくつかご紹介します。
  • 育児と仕事の両立は?ライフワークバランス
  • これからの夢は?
  • 女性宇宙飛行士として大変だったことは?
  • よいリーダーとは?
山崎さんには、これらの質問にも丁寧にお答えいただきました。

最後は、恒例の集合写真!
ガールズたちの笑顔が眩しいです!


自身の夢を叶え、そして人に夢と勇気を与えてくださった山崎直子さん、ありがとうございました!
(報告:塩入)

※unconscious biasに関しては、アメリカ大使館の元広報・文化交流担当公使マルゴ・キャリントン氏がアメリカンビューのインタビューで詳しく紹介しています。ぜひ、ご一読ください。
https://amview.japan.usembassy.gov/enabling-women-to-thrive-in-their-careers/

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