こんにちは。スタッフの八木です。
DEARでは4月15日(水)に「新型コロナウイルス感染症とわたしたち」という教材を発行しました。ダウンロードは550件以上となり、あちこちで実践をしてくださっている声が届いています。本日は、自主イベント・高校2年生・大学ボランティアセンターからの3件のレポートをご紹介します。
1.LINEグループ通話で「国際交流ボランティア・ちQ人」
実施された熊谷さんがレポートを送ってくれました。
「グループラインで手軽にワークショップができることがわかった」、「ファシリテーターとタイムキーパーは分けた方がいい」とのことです。
グループラインで手軽にワークショップができることがわかった!(画像はイメージです) |
- 団体名:国際交流ボランティア「ちQ人」有志
- 日時:2020年5月13日(水)9:30~10:10(40分)定例ミーティングの時間の前半
- 参加者:7名
- 内容:ワークシート1「わたしの気持ち」と2「なにが起こった?どう感じた?」を参考にして、自分の気持ちなどを自由に話す。一人3分位。その後に自由におしゃべり…と計画していたが、時間切れで割愛。
- 方法:LINEグループ通話
- 事前の準備:数日前にワークシートをラインに写メで見せて、気持ちを振り返って当日をむかえるようにしてもらった。
- 終了後の感想:普段あまり話をしないメンバーも、気持ちや取り組みを話してくれてお互いにわかりあえた。前向きに家族で生活している姿に触れ、触発された。
- 反省他:私自身がファシリテーターとタイムキーパーを兼ねてしまい、時々3分のタイマーをかけ忘れて鳴らず、鳴るまで話さなければ、とずっと話をさせてしまうことが2、3度あった。役を分けるべきだった。ZOOMなどに比べて何も機能はないが、既存のグループラインで手軽にワークショップができることがわかった。
2.高校2年生の授業で「新型コロナウィルスと私」
新潟青陵高等学校の石塚和洋先生が、分散登校日のホームルームで実施し、その様子をまとめた「学級たより」を送ってくださいました。
直接的、間接的にコロナの被害にあっていないかなど、デリケートな問題なので…とかなり悩まれたそうですが、「これほどまでに世界の関心ごとになっている事象を避けては通れない」と判断し実践されたそうです。
ねらい
- 社会のできごとに関心をもって自分ごととして捉える(探究学習や新聞記事をつかった朝学習などで1年生の時から行なってきた)。
- 進路希望と関連させて、自分が進む進路先でどのような変革をすることができそうかを考える。
- 自分の気持ちを整理し表現することで、他者の考えに共感したり自身の考えと比較したりする。
学級通信その1「気持ちの変化、意識の変革が顕著に表れています。過去の自分を振り返ることができるので、ポートフォリオの役割はとても重要なのです」 |
実施内容
- ワーク2「何が起きてどう感じたか」を行い、時系列で各自の行動と感情を振り返りました。時が経つにつれ自分ごととして捉えるようになり、感情が変化してきたことを確認できました(1月頃:日本は大丈夫だろう→2月:新潟は大丈夫だろう。クルーズ船大丈夫かな。→3月:予防を意識し始める。4月:本当にヤバイ。→5月:早く収束して学校で勉強したい)。また、時期を振り返ることで、長期間コロナと戦っていることも認識できたようです。
- ワーク1「私の気持ち」を行いました。理由には必ず接続詞を用いることと具体例を挙げることで表現するようにしました。意見交換はこの時期できなかったため(対面しての密接会話は避ける意味で)、のちに学級通信で意見の共有をすることにしました。正直、「励まされた」「ありがたい」などの感想は出てこないと思っていましたが、医療従事者やごみ回収業者、運送業の方々に感謝する感想を述べる生徒が多くいました(大半は怖い、不安でした)。
- ワーク3「様々な意見・情報」を読んで感想を書きました。印象に残っていることは、「G」についての感想が多かったことです。偏見や差別はあってはならない、ということを書いた生徒が本当に多くいました。ここでアウトプットした生徒はきっと実生活でも差別をしないと確信できました(シェアした感想を読んだ生徒も)。
- ワーク4「これからの社会」「どう変えたいか」は本当によかったです。というのも、進路指導と深くにかかわる内容だったからです。生徒各々が自分の進路希望に関係する領域で、社会がどう変化しそうかを考え、予想し、自分ならこうしたい、こう変えたいという意思を表現することができました。これは入試などで志望理由を述べる時にも役立つと思います(職業の展望、職業観の醸成)。
学級通信その2「社会のできごとに目を向け、関心を抱き、疑問をもとう。さまざまなことがきっかけで 自分ごと化できるはず」と先生からのメッセージ。 |
今後は英語の授業で「コロナウイルスから人類への手紙(英文)」を読み、SDGsの視点から今回のことを考えてみたいと、展開を考えてらっしゃるそうです。
3.東洋大学ボランティア支援室でサポートスタッフ対象に
5月6日(水)、東洋大学ボランティア支援室が、サポートスタッフ向けのワークショップを実施しました。サポートスタッフも非対面での活動に限定して行わざるを得なくなったそうです。「こうした時期に、何かできることを」と模索していたところ、教材に出会い、ワークショップ実施に至ったそうです。
「当たり前かもしれませんが、意見交換をすると、様々な気持ち・意見が聞けるため、共感したり、気づきを得たり、新たな考え方を知れたことは大きな収穫でした」とのことです。
▼レポートはこちら(東洋大学ウェブサイト)
報告をお寄せくださった熊谷さん、石塚さん、日比野さん、ありがとうございます!
(報告:八木)
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