広島・大阪・京都・福井から!教材「COVID-19とわたしたち」実践レポート

こんにちは。スタッフの八木です。
DEARでは4月15日(水)に「新型コロナウイルス感染症とわたしたち」というワークショップ教材を発行しました。ダウンロード件数は700件に迫り、あちこちで実践をしてくださっている声が届いています。

大阪:大阪大谷大学・人間社会学科 岡島克樹先生
「自分自身の『怖い』『不安だ』といった感情を大切にしつつ、同時に、より広く多角的な観点から、すなわち、個人的な観点のみならず社会的な観点、短期的な観点だけではなくより中長期的な観点で、この感染症を見始めるようになったのではないかと思います」

京都:グローバル・ジャスティス研究会
梅小路公園(野外!)での学習会で実施。当日資料(PDF)は、上記リンクからダウンロードできます。

福井:アルマス・バイオコスモス研究所
人権、環境、教育、防災、まちづくり、その他、地域に根差した様々な活動をしている方が参加して、オンラインで開催されました。すすめ方や参加者の声(PDF)は、上記リンクからダウンロードできます。

オンラインで、1か月の間を開けて2回ワークショップを実施したそうです。
  • 4月26日 例会 アクティビティ1~3
  • 5月23日 公開 アクティビティ4(共育塾ひろしまアレンジ版)

「参加者がこのテーマ(COVID-19)について感じていること、体験する中で日頃考えていることを共有し、学びあうこと」を目的に開催。オンラインの場合、実施時間は「最大2時間」がおすすめとのことです。

参加者のふりかえりの声を、抜粋してご紹介します。
オンライン・ワークショップのすすめ方のヒントもたくさん得られます!

1回目(4月):参加者の感想・意見
  1. このワークショップに参加して、どのようなことをお感じになりましたか?
  2. オンラインワークショップという形式での開催へのご意見は?
  3. その他 今回の企画についてのご感想。または今後の地球市民共育塾ひろしまの企画等についてのご意見。
Aさん
  1. コロナについて分野の異なる方々と話せて良かった。最後に、希望や現実にできることが見つかったり、事象の理解が深まって、今後活かせる教材づくりが大切だと思った。
  2. 小グループでの話し合いができたので、対面に近いワークが可能。記録の共有がしやすいのは利点かもしれない。小グループでの活動時に、対面では、他のグループの様子が目や耳に入ることで話し合いが活性化する場合もあるのだなと感じた。
  3. オンライン授業作りに生かしたいと思う。COVID-19に関する教材は、当事者意識を作り仮想で考える教材ではなく、当事者が問題解決していくワークに作り替えると良いのではと考える。
Fさん
  1. アクティブ・ラーニングといわれる受講者間の議論を中心としたクラスの難しさをあらためて実感した。
  2. オンラインに特有かどうかはわからないが、集中力が持たなくなってしまったため、議論の時間はもう少し短めでもいいのかなと思った。他の参加者のお話も聞いてみたかったので、グループ替えがあってもよかったかもしれない。
  3. 勉強になり、企画に感謝する。新大学でも地域との連携やSDGsを掲げているが、内実はこれから詰めていくところだと思う。今後も、いろいろ教えてほしい。
2回目(5月):参加者の感想・意見
  1. このワークショップに参加した感想と気づき
  2. オンライン・ワークショップという形での開催で気づいたことは?
  3. ワークショップの進め方・ファシリテーションへのフィードバック。共育塾への希望。
Aさん
  1. こんなに長期に「学校」という日常が「停止」になることはこれまであり得なかった。ここで今「学校ってなんだ?」と立ち止まって考えなかったらまずい!とひとり悶々としていたので、意見交換ができたことがありがたかった。ひとりでも多くの人に、こうして世の中の価値観を見つめ直す機会を提供するワークショップは大切だと思う。
  2. オンラインで参加が容易だったことが今回自分の参加につながったようにも思います。一方でやはり実際にお会いして話をすると、頭だけでなく、体全体が何かを受け止め、感心、感動する度合いが大きいと思う。やはりコミュニケーションのひとつの選択肢としてオンラインをうまく活用できることが良いのかと感じた。
  3. ファシリテーション:とても丁寧に案内してくださり、私も生徒にもっと丁寧に言葉かけをしようと思った。共育塾では同じ教育関係者でも、多様な現場で働いていらっしゃる方々の現状や課題を伺えることが醍醐味。小さな学校で業務を抱えすぎている毎日で、つい職場引きこもりになってしまうので、皆さんとお話しできて、リフレッシュできた。感謝している。
Bさん
  1. コロナをきっかけにやはり教育ではIT化が進むのだろうなと感じた。私の学校ではipadなどは配布されていない。プロジェクター、スクリーンは学校に2~3台しかなく、電子黒板などもない。環境の整備が進んでからになるのかもしれませんが、オンライン授業に取り組まれている私立中学校などとはずいぶん差がついてしまっているような気がする。
  2. ワークショップ終了後のmiroの解説も見せていただき、コロナ後にも有効に活用していけるものだと分かった。ワークショップ中にも話が出ていたが、オンラインまたは対面、それぞれできることできないことを見極めて、新しい教育のあり方を考えて行きたい。
  3. オンライン体験ができ、有意義な時間だった。オンラインの良さは自宅に居ながらにして県外の人たちとお話ができることである。学校ではグループ活動が当分できないが、参加型の授業やワークショップの機会を無くしてはいけないと思った。学校再開後の授業の工夫のことや、他の学校の様子を聞ける機会があると良い。
Dさん
  1. 人間らしい働き方、学び方、多様性に対応した教育、ITの特性と課題等、大事な観点がたくさん出てきたと思う。これらを感じて、考えられる政治家を多数派にしていきたい。
  2. オンラインだからできること、できないことを見極める必要がある。
  3. 素敵なファシリテーションに感謝。「大変」の2つの意味など、ファシリテーターならではの視点や、より良い場を創る心遣いで話し合いがやりやすかった。
Eさん
  1. 自分の生活にまさに新型コロナウイルスの影響を受けている時期のこのテーマだったので、自分の職場や家庭のこと等、リアルな意見交換ができたと思う。職場によって、コロナ対策(オンラインの取り入れ具合等)の程度の差があることを知ったり、コロナの影響で仕事量が減って、働き方について改めて考えたり、そういったことで困っているまさにこの時に、共有ができて、普段何となく感じていたことが、皆さんと話しながら形になったような感じがした。参加して良かった。
  2. COVID-19 のワークショップがオフラインで心配なく開催できる時はある程度収束している時だと思う。困っている今、このようにオンラインで話せる機会を作ってもらえたことがとても有り難かった。
  3. 画面共有やブレイクアウト・ルームなど、いろいろな画面の切り替わりがあったが、「今から画面共有します」「ブレイクアウト・ルームに分けます」と説明しながら言って頂いたためか、進行が遅いと感じることはなく、あっという間に時間が経っていた。自分の職場では普段、ワークショップ形式の講座を提供することが多いので、オンラインで体験してみたいと思っていた。実際やってみて、オンラインでも、こんなにワークショップができることを知り、驚いた。また、Zoomでのワークショップ開催のための機能(画面共有、ブレイクアウト・ルーム、チャット、挙手、レコ-ディング)などもフル活用で、機能についても学べた。
報告をお寄せくださった岡島さん、後藤さん、水上さん、服部さん、ありがとうございます!(報告:八木)

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