こんにちは、お久しぶりです!
大学院生のボランティアスタッフ、氏井紅葉(うじい・もみじ)です!
大学院の入試やコロナでかなりご無沙汰していましたが、オンラインでもボランティアの活動の場があるということでボランティア再開させていただきました😊
今回は、ウェビナーで6月から開催予定の「DEARカレッジ〜SDGs学習のつくり方(テーマ篇)」(全7回)のプレイベントとして、実施したイベントのレポートです!
ウェビナーの詳細はこちら |
な、な、なんと約300名から申し込みがありました〜!!
ウェビナーでは入りきらない人数のため、初めてYouTubeで配信を行いました!
もう、DEARみんなでびっくりでした。ドキドキ😳しながらイベントは始まり、、、
300名ということはDEARを知らない人もたくさんいる!ということで、
冒頭はDEARや趣旨を説明し、そして、今回のイベントのきっかけとなった『SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックII』について紹介しました。
そして、今回のメインイベントは上智大学の奈須正裕先生の講演です!
ハンドブックの発行を機に、奈須先生をお迎えし、SDGsの理念をもとにしたカリキュラムの構想や、学指導要領から見たSDGsカリキュラムの可能性について、お話を伺いました。
以下は奈須先生の講演からの一部抜粋です。
SDGsと学校教育の関係とは
学習指導要領の前文に、「持続可能な社会の創り手」を幼稚園から高校までの共通の目標にしようということになりました。「平和で民主的な国家及び社会の形成者」以来の言及です。
よって、SDGsは幼稚園から高校まで日本の学校教育を一貫する教育目的となりました。
そのぐらい問題が切実であるということも言えるのではないかと思います。これは教育関係者は、見過ごせないなあということですね。
SDGsは日本の学校教育を一貫する教育の目的と軌を一にした動きである、ということをまず押さえたいと思います。単なる一つのコンテンツ内容ではないのだということですね。
ここで質問がありました!
Q:学校のあり方、学校単位で考えたときどうしたらいい?🙄
A:具体的に考えていくこと、学校教育目標と総合の時間の目標は各学校で作れるのでそこから考えていくのはどうでしょうか。学校全体で何をどう育てたいのか、学校教育目標と総合の時間の目標をきっちりしておく必要です。そして、それを教科とも結び付けていく必要があります。
資質能力(コンピテンシー)はゴールじゃない
コンピテンシー、日本でいう資質能力を育てていくわけですけど、これは最終目標ではありません。OECDの「2030年に向けた学習の枠組み(The Learning Framework 2030)」では、最終目標は「ウェルビーイング」、つまり、個人としても社会全体としてもより良くあるということで、そのための資質能力でないといけない。
ここで大切になってくるのが、包摂的で持続可能な未来の創造という価値観。つまり、SDGsの目標であり、日本で言う持続可能な社会の創り手ということと一致する。
もうこれはもう世界的なトレンドであり、そちらに向かわざるをえない必然性だということだと思います。
学校教育で社会を変える
学校教育を変えることで、社会が変わるという感覚を持つことが大切です。
子どもたちが未来を作っていきます。つまり、どう育てるかで未来が変わります。
革命家を育てるということではありません。先程の「ウェルビーイング」人々の幸せに向かっていく社会を作れる人を育てるということです。
政治教育・ポリティカルリテラシー
SDGsの教育とは、子どもたちが現状の社会の問題を自覚し、当事者として引き受け、変革も辞さない覚悟で実社会に働きかけるということ。
そうなると当然政治・経済・宗教の問題にも関わらざるをえない。法令上見てみましょう。教育基本法に政治教育職業教育という項目がありますが、そこでは良識ある公民として必要な政治的教養はむしろ大事と書いてあります。
一方、学校は特定の政党を支持し又はこれに反対するための政治教育その他の政治活動をしてはならないとあります。つまり、特定の政党支持するものが政治教育になってしまっています。
つまり、政治的教養の教育はむしろ大事だし、これを日本はあまりやってこなかったからむしろ今、世界との関係で厄介な問題というか遅れが出てるんだと思います。いわゆる「ポリティカルリテラシー」ですね。
政治的に読み解く力、これを教えなきゃいけない。みんなリテラシーの教育なんですね。どちらの意見も言わないと、とか両論併記とかっていうことによって中立性が保たれるという方いますけど、これは残念ながら中立にならない。
形式的かつ中立論というのは現状の価値の方にむしろ追従するんですね。
むしろ変革を遅らせてしまいます。
ある種の覚悟を決めていただくしかないと思います。理想は、先生がどう言おうが、「そんなものは一個人の意見でしょう」と子どもが思うような教育をしたい。「自立した子ども」ってそういうことです。
網羅主義からの決別、1点豪華主義へ
要素的知識の獲得から統合的な意味理解が必要な時代になりました。
内容中心から資質能力を基盤とした学力が求められるようになり、どのような問題解決をできるかかが重要になってきました。「何を知っているか」から「何ができるか」に変わりました。
つまり、全てを網羅し、知識を詰め込む学習から、一つのことを突き詰め資質・能力を高める学習が求められるようになりました。そして、そこで得たことを活用して他の場面で応用できるようになることが大切です。
時に解決できない問題に当たるかもしれません。絶望することは大事です。そこから立ち上がることが大切です。知らないこととの出会いは自己更新につながります。
自分と違う他者が成長させてくれます。
こうした深い学びには問いが重要です。
教えるべき内容の研究があまいと良い問いが出ません。
先生もまた、学び続けることが大切です。
ここで、質問が出ました!
Q: 網羅主義からの決別は、教科学習でも同じですか?🙄
A:そうです。教科も統合的に理解されていることが大事です。日本の授業は1時間・1時間バラバラなので、子どもにとって統合的ではありません。
学習指導要領は統合的になってきていますが、教科書がそうなっていないのでまだ難しいです。まずは教科書を批判的に見ていくことが大切です。
入試に先生が教えなかったところが出たら…と不安な先生もいるかもしれません、しかし、先生が全部を教えなくても、中核的なところを教えておけば十分です。
「ここはやらなかったけど、自分でやってね」と言ったら、他で得た知識と能力を活用し、自分で学習できる子どもに育てることが必要です。子どもが自立するとはそういうことです。教科ではまだなかなか難しいので、まずはSDGs学習でやってみてください。
『SDGs学習のつくりかた 開発教育実践ハンドブックⅡ』の使い方
『ハンドブック』はそのまま使うのでは意味がない。
料理に例えれば、冷凍食品・お惣菜・半加工品のように、どう食卓に登場させるかをまず考える。
👇 そして…
素材の特徴や論理をしっかりと知ることが大事です。先生たちも勉強することが必要です。新書を読むなどでOKです。料理に例えれば、レシピを知らなければ、アレンジの仕方もわからない!ということです。
深く内容を理解した上で、自分なりのアレンジを加える。
数を多くこなすのではなく、少ない中で深めるのです。
最後にメッセージ
先生たちなりのビジョンや夢が必要です。
教科は「科学的な見方」「歴史的な見方」など多面的な見方ができるため、教科はすべてよりよく生きていくための武器や材料です。学校でやっていることは全部つながって豊かに生きることへつながります。専門教科とSDGsを関連付けて行ってください。
印象に残ったこと(参加者アンケートより)
🌝 SDGsの学習を通してコンテンツだけでなく、コンピテンシーを育てることで持続可能な社会やWell Being(ウェルビーイング)を実現していく。「より良い学校教育を通してよりよい社会をつくっていく」ことに明るい可能性を感じました。
🤔「絶望」を経験することが大切だということ。
🥺 奈須先生が何度か「先生方も勉強して」とおっしゃっていたこと。 確かに実践するのみで、理論づけ等が不足していた。
わたし(氏井)の感想
昨年まで大学院の方で奈須先生のゼミに参加させていただいていましたが、久しぶりにお話が聞けて、とてもわかりやすい説明で教育学を研究する一人として改めて勉強になりました。
また、私は2度公立高校での教育実習を経験しており(研究授業ではSDGsを扱いました)、学校見学も頻繁に行っています。
現場の教員方のSDGsの教育に対する不安などもある程度知っているため、今回の奈須先生の講演はこうした不安を拭い去って、後押ししてくれるもののように感じました。もっと、たくさんの教員方に聞いていただきたかったと思える講演でした!
これから始まるDEARカレッジがとても楽しみになる、プレイベントでした!
(報告:氏井紅葉)
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