フリースペースえん第3回「うまんちゅぴーすふる 沖縄を知ろう!」

こんにちは。ボランティアスタッフの和田です。

1月12日(木)に、神奈川県川崎市にある「フリースペースえん」で、沖縄に関心を持ってもらい、沖縄の文化や歴史を知るということを目的とし、玉城さん・神山さん(沖縄NGOセンター)にゲストで来ていただき、「うまんちゅぴーすふる 沖縄を知ろう!」ワークショップを行いました。

「うまんちゅ(御万人)」とは「世の中の人々・みんな」という意味。沖縄県では復帰50年の沖縄から平和を願って、みんなで平和に向けたアクションをしようという「御万人ぴーすふるアクション」に取り組んでいるそうです。

まずは、玉城さんの「はいた~い(こんにちは)」の挨拶から始まりました。

沖縄の挨拶は、なんと、男性は「はいさい」、女性は「はいたい」と使い分けるとのこと!

性別によって、挨拶の言葉が変わる😲ということに驚いたところから、ワークショップがスタートです。

1.沖縄クイズ

「沖縄クイズやるよ~、終わったら沖縄のお菓子も食べられるよ~」

「え~??なになに?」
「お菓子食べた~い!」
という元気な子供たちの声もあり、クイズがスタート!

クイズ:1945(昭和20)年の沖縄戦で米軍が使用した爆弾の数は?
①3,500万発 ②350万発 ③35万発

「さすがに3,500万発とかは多すぎでしょ?」などいろいろな話が飛び交う中、正解が①と分かると、「え~?そんなに使われたんだ・・・恐い」など沖縄戦が悲惨なものだったことなども学びました。

沖縄クイズからスタート!

2.役割カードで沖縄の移住の状況を考える

参加してくれてみんなに、役割カードを配布し、誰にも見られないように持ってもらいました。

役割カードには、「あいさつ」「〇〇語」「国名」「地域」が記載されています。

役割カードに書かれている挨拶を使って、挨拶が同じ人を探します。挨拶はいろいろな国の言葉で書かれており、英語の「ハロー」やポルトガル語の「オイ」などがありました。

その後、地域が同じグループで集まってもらいました(地域はアルファベット1文字「A」などで記載)。

集まった地域がどこの地域になるのか?
どこの地域の人が多かったか?
などを学びました。

そして、このカードは何を表しているのかみんなで考えました。
「戦争が強い国?」「え~?全然分からない~」など楽しそうに会話をしました。
正解は、沖縄の人が移住した国を表していたのです!

こんなにたくさんの国に沖縄の人が移り住んでいたのだということを学びました。そしてあちこちに、「沖縄県人会」というものがあるということも知りました。


世界のこんなにたくさんの地域に沖縄の人が住んでるの?と驚く子どもたち。沖縄では、10月30日は「世界ウチナーンチュの日」と定められています。沖縄独自の伝統文化やアイデンティティを次世代に受け継ぐために、5年に一度、世界ウチナーンチュ大会が開催され、世界各国からウチナーンチュが沖縄に集まります。

3.写真から当時の状況を考える

3枚の写真を見て、それを順番に並べて、当時の状況のストーリーを考えるというワークです。

写真には、
①船に乗せられている豚の写真
②大きな箱を前に多くの人が集合している写真
③外で人が集まり嬉しそうにしている写真、がありました。

みんなで試行錯誤しながら、各々のストーリーを考えていました。

「戦争に使った道具の写真じゃないかな?」
「豚をどこかに送ったのかな?」
「何かを教えてもらうような学校なんじゃないかな?」
などいろいろな意見が出ていました。

「戦争で食べるものがなくなってしまったので、豚とかがアメリカから送られてきたんじゃないか?」と考えたグループもありました。

こどもたちの考え方はユーモアもあり、楽しいストーリーもありましたが、すごく的を得ているストーリーに、ワークを進めていた玉城さんもとても関心していたのが印象的でした。

その後、この写真の答え合わせで、「5000㎞の海を越えたぶた物語」🐷🚢を伺いました。

1948年8月31日に第二次世界大戦で多くのものが失われた沖縄を助けるために、ハワイに移住したウチナーンチュ(沖縄の人)が550頭のぶたを買い、沖縄に送ったというお話でした。

沖縄は、代表料理にぶたが多く使われ、とても大事な食料で、戦争前に10万頭いたぶたが、戦後には7731頭にまで減ってしまったということでした。

そんな状況を救うための550頭のぶたで、それをきっかけに、4年後、また10万頭にまで戻ったとのことでした。

4.みんなで沖縄のおどりを

最後は、大人もこどもの玉城さんの指導のもと、沖縄のおどり:カチャーシーを踊りました。

「沖縄の人は、何かの集まりがあったあと、みんなでこのおどりを踊るんだよ~。踊ると幸せになるんだよ~🌺」と言われ、みんなで楽しく踊りました。

この踊りも、男性の踊り方(手をグーに)、女性の踊り方(手をパーに)があるということも学びました。

踊りのあとは、お楽しみの沖縄のお菓子(ちんすこう)をみんなでおいしくいただきました!

みんなでカチャーシーを踊りました♪

沖縄をいろんな視点から勉強することで、沖縄に興味を持ってくれたのではないかと思います。沖縄で戦争があったこと、移住した人がたくさんいたこと、沖縄の風習など大人もこどもも楽しく学ぶことができたのではないかと思いました。(報告:和田)

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