ベルリン街歩きーデモ・リサイクル・戦争遺構 Transformative Learning Journey研修レポート(その2)

こんにちは、伊藤です。
フォアデでの研修の後、ベルリン市内を探索しました。この週末は、Extinction Rebellion(エクスティンクション・リベリオン:XR) によるデモ活動が町の中心部で行われていました。
https://www.facebook.com/ExtinctionRebellion/

子どもたちもたくさん参加しています

XRは世界各国の政府に気候変動対策を求める環境団体で、4月にロンドンで大規模なデモを実施しており、グレタ・トゥンベリさんもそこでスピーチを行っています。

今回は、アムステルダム、ベルリン、マドリッド、シドニー、ニューヨークなど世界のあちこちで、気候変動への対策や、多くの人権問題に対する変革を求め、2週間にわたりデモが行われたようです。

ベルリンでは、火力発電所前での座り込みなども行われたようで、私が遭遇した時には、ワークショップを路上でおこなったり、地下鉄の出口で「地球B(planet B)はない」ことをテーマにし合唱隊が歌っていたり、ライブが行われたりと、色んな形でデモが行われていました。


活発な市民参加を目の当たりにし、一人ひとりが行動することの大事さや、それが大きなムーブメントにつながっていることを目撃した日でした。改めて、個人の行動を見直すだけでなく、政府に対して訴え、大きな仕組みを変えていく重要性を感じました。

ベルリンのスーパーでは、ペットボトルや瓶などの回収をしていました。飲料物の容器はリサイクル・リユースの対象のため、返品率を上げるためにデポジット制度があるそうで、容器を返品するとデポジット代されるそうです(一部除く)。

店内にはまだまだペットボトルやプラスチック包装されたものが多くある印象を受けましたが、容器回収の仕組みには、なるほどと思いました。

瓶だけでなく、ペットボトルもデポジット制。回収マシーンに入れるとお金が戻ります。

ベルリン市内には、第二次世界大戦の反省を示す記念碑があちこちにあり、虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑、ナチスに迫害・殺害された同性愛者の慰霊碑などがありました。

ユダヤ人のための慰霊碑

同性愛者のための慰霊碑

碑の中に映像が流れています

ナチス政権の本部跡地には、恐怖政治の際の非行の数々の記録し展示もあり、そこにあるドキュメントセンターの建築のコンセプトは「開かれた傷口」とのこと。加害国のとしての記憶とその継承の責任を感じ、そこに学ぶ姿勢を忘れてはいけないと思いました。

テロのトポグラフィー
(報告:伊藤)

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