ISDEPセミナーin チェンマイ



空の青さと緑の濃さがとても印象的なチェンマイ。人々の優しさがじわじわ伝わってくるとても素敵な街です。9月3日~4日の日程で「ISDEP人材養成セミナー2009」が開催されました。
タイのNGOスタッフやボランティア、約30名が参加しました。

全体のテーマは「グローバリゼーションを学ぶ・参加型学習の進め方のマニュアルに関するセミナー
」でした。立教大学ESDセンターとの協同事業で今年で3年目を迎える本事業は今回のセミナーで今ま
での学びをまとめたマニュアル案を作成することが目的となっています。

ISDEPは日本語では持続可能開発促進研究所。
北タイ開発ワーカーの能力を強化し、彼らが促進する開発が持続可能なものになるように助けることをめざしています。
午前中は、ISDEPが研修をしたり、支援している団体のスタッフが集まり、それぞれの地域での活動を共有しました。村の土地の問題を扱うNGOからは、村人自身が自分の置かれている立場を理解し、土地の売買やマ ネジメントを自分で行うような法律作りを働きかけたり、若者の研修を手がけるグループでは、若者 自身が自分のアイデンティティやルーツに誇りを持ち、卒業後町に出て行かずに、村で自立していく ことを考え始めていることが報告されました。

午後は上條さんから日本の事例の発表がありました。『地域から描くこれからの開発教育』(新評論)で報告されている事例の中から3つ発表がありました。参加者からは、とくにアイヌの若者たちの活動の報告に関心が集まりました。

その後、チャチャワン先生からオルタナティブな社会についての講演があり、意見の共有がありまし
た。チャチャワン先生はタイの市民活動に長年かかわってきた方で
「運動を通して培ってきた知識や知見をオルタナティブな社会づくりに生かしてく」
「力のある教育は社会運動の結果つくられる」
という意見に深く共感しました。教育と運動のつながりが、ここではとても自然に話されることが印象的でした。
どんな、マニュアルができるのか、いまから楽しみです。
中村

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