みなさんは「スタンドアップ・キャンペーン」ということばを、聞いたことがあるでしょうか?
これは、国連と世界のNGOが協力して実施しているキャンペーンで、「世界の貧困をなくしたい」という強い声を、世界中の市民が立ち上がって表現し、世界のリーダーたちに届けよう、というものです。2006年から毎年行われ、昨年は世界各地で1億人以上の市民が参加したそうです。「南」の市民も「北」の市民も広く参加するこのキャンペーン、今年は、10月16日(金)~18日(日)の3日間に行われます。
DEARは、貧困をなくすためのNGOのネットワーク「動く→動かす」の会員団体として、今年このキャンペーンにも協力をしています。その一環で、教室でも使える「学習の手引書」を作成しました(ウェブサイトから入手できます)。
スタンドアップ・キャンペーンということで「ただ立つだけで、何が変わるの?」「ただのお祭りじゃん?」という声が、た~くさん聞こえてきますし、そのようなご意見を持つ気持ちもよくよくわかります。
でも!
開発教育とキャンペーンは、イコールではないけれど、重なる部分や補い合う部分がありますよね。「じっくり深く学ぶ開発教育」と、「行動にうつして大きなうねりをつくる」キャンペーンがうまく連動できたとき、開発教育のめざす、貧困のない社会に一歩近づくのだと思います。そんなことを考えながら、開発教育の実践者が、このキャンペーンを何かを変えるきっかけや機会として活用できるといいな、という思いで、いつも企画の会議にのぞんでいます。
・・・が、言うは易し、それを実現するのがなかなか難しいのです(当然ですが)。
このキャンペーンは毎年行っていくものですので、開発教育を実践されているみなさんの斬新なアイディア、これからも常時大・大・大募集です。
ところで、私は個人的には、今回「動く→動かす」に関わることで始めて「NGOのネットワーク」という場に参加させていただいているのですが、毎回、本当に学ぶこと、感心することが多いです。特に、国際協力NGOのスタッフのみなさん、自分のお仕事もお忙しいのに、ネットワークの仕事もイニシアチブをとって、本当にすごいんですよ。「動く→動かす」については、またあらためてこのブログでもご紹介させていただきますね。
(西)
スタンドアップ・キャンペーンのウェブサイト
http://www.standup2015.jp/index.html
「動く→動かす」注目しています!
返信削除また、東京や大都市だからこそ有効な方法だとも捉えており、じゃあ地方だったらどういう方法があるのかな?と考えるきっかけになっています。
私たちが団体として取組んでいる開発教育の根底に流れる考え方と同じで、「自分が変われば、世界は変わる」のだと思います。
だからこそ「動く」ことが先で、その先に「動いていく(動かす)」ことがあるのだと感じます。
これからも報告を楽しみにしています!
椿原 恵(コミュニティコミュニケーション・サポートセンター)
椿原さん、コメントありがとうございました!
返信削除なるほど、大都市だからこそ有効な方法・・・だとしたら、この動きが地域とどうつながっていけるのかは、キーポイントになるかも知れないですね。
「大都市的な」狭い視点にとどまらず、しなやかに動いていけるといいなと思います。これからもインプットをよろしくお願いします!