日米高校生と「地球の食卓」in沖縄

沖縄県教育委員会と沖縄ユネスコ協会から講師派遣のご依頼があり、沖縄にやってきました。
対象は県立高校の生徒45名と、米軍基地内ハイスクールの生徒45名。引率の先生方も入れると120名近い人数の、日英バイリンガルの交流イベントです。

午前中はレクリエーション。
DEARともお付き合いの長い沖縄の先生たちが、次々繰り出す「五色つなひき」や「じゃんけん列車」に生徒たちも夢中になり、ものすごい盛り上がり!緊張気味の日米の高校生たちも、すっかり打ち解け、休憩時間には写真を撮りあったり、おしゃべりしたり。
先生たち、さすがです。すっかりアイスブレークされた後は楽しいランチタイム。

そして、午後はワークショップ「地球の食卓」です。
今回は、対象が高校生、日米の生徒、そして日本語・英語を使うということもあり、シンプルに「国あてクイズ」と「ランキング」の2時間のプログラムを計画しました。「ランキング」は3種類やろうと考えていましたが、予想以上に意見がたくさん出たので、2つに変更。以下の流れで実施しました。


(1)食べものビンゴ
「朝ごはんは何を食べた?」「好きなおぎにりの具は?」など16種類の質問がセルに書かれたシートを、質問しながら埋めていくビンゴ。全部のセルを埋めた生徒が5人もいました。

(2)国あてクイズ
インド、中国、エクアドル、エジプトの4枚の写真を配り、うち1枚を読み解いてもらうフォトランゲージ。なんと、中国とインド、エクアドルは見事に正解!中国は「一人っ子だから」、エクアドルは「バナナの生産国だから、ポンチョが南米っぽい」とすごい洞察力。

(3)ランキング×2種類
ここから、日本とアメリカの写真2枚を足して、合計6枚の写真でランキング。
日本とアメリカの写真を見た生徒たちからは、なぜか笑いとどよめきが…。

ランキング1つ目は「ごみがいっぱい出そうな順番」、2つ目は「体によさそう、健康的だなと思う順番」に並べてもらいました。もちろん、どちらも正解があるものではありませんが、日米ともに、あまり好ましくない結果に。生徒たちは現状とっても冷静にみていて、
「日本は包装が過剰、全部がパックされている」
「アメリカはジャンクフード食べすぎ、ソーダ飲みすぎ、野菜食べなすぎ」
「ごみってほとんどがプラスチック=石油、紙=木も多い」
「日本は品数多くて健康そうだけど、実は加工食品も多い」
「エクアドルの家は自給してるから、農薬とか使ってなさそう」
「家族の表情を見ると、すごく幸せそうなところは健康だと思う」
などなど、本当にたくさんの意見が出ました。
それぞれのランキングの後に、「資源の消費量」や「栄養不足人口/肥満人口」などの各国データも読み込んでみました。

あっという間の2時間。
資源をいっぱい使って(捨てて)、食べすぎになりがちなライフスタイルを生徒たちはしっかりと理解していて、問題意識を持っていました。

そして、印象に残ったのは、沖縄の高校生が英語で発表しよう、話そうとしていたこと。そして、米国の高校生も日本語で発表しよう、話そうとしていたことです。お互いに声を掛け合い、思いやる気持ちがあふれていて、素敵でした。
(八木)

コメント

  1. 沖縄でのWSの様子、とてもわかりやすく、かつ
    具体的で、また八木さんの独自な感想も書かれていて
    大変、よかったです。

    八木さん、本当に向いてますね~。どんどん体験し、言葉にして、発信する技も気持ちも備わっていて。

    読んでいて、自分も体験しているような気になる報告でした。
    ありがとうございました。

    なんか、沖縄のWSに連れていってもらってタコライスまで食べさせてもらって得したような気分です。

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