京都・美山フィールドスタディ その1

先週末の15日(土)・16日(日)の2日間、京都の南丹市でフィールドスタディを開催しました。参加者は和歌山・三重・大阪・兵庫・神奈川・東京からの13名。まず1日目の様子をレポートします。
藤のツルや藪がすさまじいです
まず訪問したのが、八木町で活動する森林環境ネットワーク。長い間放置されていた山をボランティアで整備して、子ども対象の「森のようちえん」や「森の学校」活動をやったり、自然活動体験のリーダー養成をしたり。この日は、ボランティアの皆さんにフィールドを案内してもらいました。

人の手が入っていない森は、枝打ちされていない木や、あらゆる方向に伸びたツルなどで、たいへんな荒れよう。ここを切り開くのは大変なご苦労だったことが一目瞭然。今年は、熊や鹿、イノシシによる被害も多かったそうです。
切り開かれた場所にはブランコ。後ろのネットは害獣対策。
フィールドを歩いた後は、みんなで「いいなと思ったこと/ここは困ると思ったこと」「未来の森」などについて話し合いました。

森林環境ネットワークの方たちから、「普段自分たちがやっていることを人に案内することで、“こんなことをやってきたんだ”と再確認する機会になった」、「わたしたちには見慣れた森でも、第三者が見るとまた違って見えるんだと思った」という意見が出ていました。
中野さんのお話はオチあり、笑いあり!
すっかり暗くなってから、美山町の宿、美山ハイマートユースホステルに移動。食事の後に、南丹市職員の中野さんと藤原さんから町の概要についてお話をうかがいました。

かつては林業で栄えた美山でしたが、戦後の高度成長期の中で安い輸入木材に押され、産業は低迷。人口もどんどん減少。そののち、美しい茅葺屋根の民家が残る地区を文化財とし、観光と移住促進でまちづくりを行っている様子をお話いただきました。

美山ならではの「財産区」(山や森を共有化して管理する方法)や、若い茅葺職人の育成、移住者の積極的受け入れなど、興味深い取り組みがたくさん!

美山にIターンした中野さんと、美山出身で今は近隣の町に暮らす藤原さん、そして、美山にIターンしたユースホステルのご主人も加わり、「移住」についての話も盛り上がりました。「外の経験をした人が入ってきたり、戻ったり、出て行ったり。そういうことが大切かも」という言葉もありました。
寒い寒い、寒い~
そして翌日はすごい雪‥。 続きはまたレポートします。
(八木)

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