7月21日に行われる参院選に向けて行われる学校模擬選挙を見学させていただきました。見学させていただいたのは都内にある都立戸山高等学校です。戸山高校では1989年から模擬選挙が開始され、今も多くの生徒が自発的に投票に訪れているそうです。
生徒たちは投票時間である11時半から投票箱が設置された教室に出向き比例代表、選挙区両方に投票していました。教室の中には選挙当日に使用される投票箱や記帳台が設置されており、教職員や選挙管理委員会の方が見守るなか生徒は慎重に選んでいる様子が見られました。
投票箱や記帳台は選管から借りた「本物」 |
教室の外には下の写真のように投票の流れが分かりやすく表示されており、生徒たちは緊張感を持ちながら投票用紙を記入し、投票箱に向かっていきます。
また、マニフェストやポスターも教室の前に設置してあり、そこで閲覧できるように工夫されていました。
学校全体の投票率は5、6割と有権者である2、30代の約2倍程だそうです。投票直後の生徒に投票した感想や何を基準に投票したのか聞いてみたところ様々な感想をもらうことができました。
生徒の感想
- 思ったより重々しい雰囲気だった。
- 自分たちの意見で政党が決まるので緊張した。
- 政策をより具体的に分かりやすくかいている政党を選んだ。
- 子どもの権利についてかいている政党を選んだ。
- 憲法第9条の改正について明記しているかどうかを注意してマニフェストを読んだ。
- 自分たちの考えなので友達にはどこの政党に入れたか話さない。
- 原発問題を中心に選んだ。
- 安心感があるので有名人がいる政党に投票した。
- 投票する前に事前に選挙ポスターを読んだり、ニュースを見たりした。
中には、日常で友達と政治の話をしている生徒や、選挙権がでてからもできるだけ投票しにいきたいと答えてくれる生徒もいました。模擬選挙をするにあたって政策比較などを事前授業で行う学校もありますが、戸山高校では特にそのような事前授業なく生徒たちへの告知のみで留まっているそうです。それでも生徒たちの意見からは政治への関心があるように見受けられました。
(前田理恵/インターン)
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