10月2日(水)、水戸にある茨城県国際交流協会主催の「国際理解教育研修会」にて、エネルギーのワークショップを実施しました。
参加者は、県内の学校教員や、民間国際交流団体の方々で、総勢70名。12グループに分かれてグループワークを中心に行いました。
茨城県では、県内の学校にボランティア講師を派遣し、世界のことを学ぶ「ワールドキャラバン」を行っており、年間100件以上、講師派遣をしています。そのボランティアさんもたくさん参加してくれました。
今回は、テーマがエネルギーということだったので、まずは、グループで自己紹介の後、みんなが安心して参加するためのルールを考えました。評価をしない、否定しない、などの言葉が出てきました。
その後、『地球の食卓』の写真を使い、それぞれの家族のゴミについて考えました。ゴミが少ない国とゴミが多い国は何が違うのか、を考え、そもそも、ゴミは何からできているのかを考えました。
ゴミからエネルギーの話に広げ、世界で使われているエネルギーから、電力の話、そして、原子力の話に移って行きました。
特に、原子力の核燃料サイクルが、どのようなしくみで計画されているのか、また、その計画のどこがうまく回っていないのか、を考えてもらいました。
そして、『もっと話そう!エネルギーと原発のこと』 の「使用済み核燃料のゆくえ」のワークを行い、放射性廃棄物の最終処分場は、今のところ世界中のどこにもないことに気づくと、会場からため息が漏れました。最後に、「ゆうだい君の手紙」を読み、感想を共有しました。
参加者の皆さんは終始、とても積極的に、参加して下さいました。感謝です。特に、エネルギーや原発等のことについて、色々な意見が聞けて良かった、みんなで話し合う場を作っていくことが大切だ、という意見が多く聞かれました。以下、感想をいくつかご紹介します。
- エネルギー(原子力)について真剣に身近に考える機会になった。ワークショップの面白さも体験できた。
- グループの中で様々な視点からの考え方を聞くことが出来、思い込みや固定観念を脱皮することが出来て、大変勉強になった。
- エネルギー問題を考える展開、手法がとても役に立った。
- 自分の意見をしっかり持ったうえで、他者の意見を尊重する姿勢を学んだ。
- 参加者一人一人が問題について、思考して判断、表現できる場を作っていくことが大切だと感じた。そのために、ワークショップがいかに有効かが分かった。
(中村)
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