世界教育フォーラム(WEF) in 仁川 報告2

今日は、世界教育フォーラム(WEF)に先立って、ASPBAE(アジア南太平洋基礎・成人教育協議会)メンバーの準備会合がありました。アジア、太平洋地域の20か国から、約50人の市民社会のメンバーが集まりました。

世界教育フォーラムでは、次の5つが重要なテーマとして挙げられています。①教育の権利(Rights to Education)、②教育の公正さ(Equity ofEducation)、③インクルーシブ教育(Inclusive Education)、④質の高い教育(Quality Education)、⑤生涯学習(Lifelonglearning)

これらのキーワードを、例えば、日本の教育で考えた時に、どんな課題が見えてくるでしょうか?ポスト2015の教育目標は、まさに、今の教育のあり方を見直し、再方向付けするチャンスでもあるような気がします。

午前中は、各国の政策提言の状況や、会議に政府代表は誰が参加するのか、政府はどのような方針か、などを共有しました。ミャンマーでは、政府の国家教育法に抗議する学生デモが行われ、70名以上が逮捕、刑務所に入れられているとの報告もありました。国内の統制があるなかで教育の権利や公正さはどのように進めていけばよいのでしょう。

今回のホスト国の韓国では、受験戦争が厳しく、PISAの成績などは上がっているが、教育の質が問われているということでした。日本にもあてはまる課題です。

発表する三宅さん
ASPBAE会長のロビーさん
ASPBAE理事としてあいさつをする上條さん
その後、ポスト2015のプロセスのブリーフィングがあり、午後は、各地域に分かれて、「行動枠組み」について議論しました。最後は、世界教育フォーラムでの、具体的な動き方を共有。伝えたいことはA4、1枚に簡潔にまとめ、とにかくばらまく。全体会で手を挙げて発言して正式な記録に残す。ODAが必要だと、ODAを受けている国が声に出す。分科会などで政府代表や草案委員会の人に直接訴えるなどなど。一種ゲームのような感覚で、みんな楽しそうです。なにより、新しい教育目標をよりよいものにし、それを実現したい、という強い思いを感じました。
 
会議場周辺は、経済特区の近未来的な場所です
明日からNGOフォーラムです!5/18 中村)

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