モンゴル・ウランバートルより(その1)

こんにちは。代表理事の上條です。2月15日より、ASPBAE(アジア南太平洋基礎成人教育協議会)の会議でモンゴル・ウランバートルに来ています。

昨年11月にベトナム・ホーチミンで開催されたBLDC(Basic Leadership Development Course)研修にモンゴルから参加者があったご縁で、2月16日にMEA(Mongolian Educational Alliance)招かれて、一日研修をしてきました。

MEAは以前、DEARの事務所を訪問したことがあるノンフォーマル教育を推進している団体です。スタッフは11名。広いオフィスは、子ども対象のプロジェクト部門、地域教育部門、教師教育部門の3つに分かれ、少人数の研修ができる部屋もあり、とても温かい雰囲気の事務所です。

『世界がもし100人の村だったら』(マガジンハウス)再話者の池田香代子さん(左)と
2014年8月
今回の研修には、スタッフとMEAのメンバーになっている学校の先生合わせて19名が参加してくれました。DEARの「100人村」のワークショップと、ESDやSDGsの教育に関連する目標(ターゲット4)の概念に関する情報提供をしました。

先生たちは、理科・科学、社会、文学など、多分野の教師歴20年以上の先生がたくさんいました。最初に私自身の自己紹介として、「経験から学び、自分自身が変わった」と感じた体験を話し、参加者にも話してもらったところ、話が止まらず、1時間も自己紹介タイムに。

「MEAに出会って人権教育や世界の問題、子ども中心の学習を知り、自分の教え方が根本から変わった。そうしたら、子ども一人ひとりがちゃんと見えるようになり教室も変わった
「参加型学習を知る前の私の授業を受けた子どもたちに申し訳ないと思っている」、などなど。

MEAでは世界の教育を取り巻く状況について、ESD、EFA、Education2030、SDGsなど様々な情報を先生たちに提供していることがよくわかりました。


「100人村」のワークでは、振り返りを「私の気持ちシート」で行いましたが、圧倒的に「何とかしたい」が多く、「他の人を助ける」ことがモンゴルでは美徳とされている、という話が出ました。

「びっくりした」を選んだ人がいたので理由を聞いてみると、「DEARの事務所に訪問したことがあり、今日、私に会ってびっくりした」とのこと。なぜ「100人村」の感想でそのことを…と思いつつ、ありがたく受けとめました!

DEARの参加型の教材は、テーマを共に学ぶことはもちろんのこと、コミュニケーションを促進し、価値観を共有したり交換したりする媒介としても使えて、通訳を介したワークショップでもとても盛り上がりました。

日本との経験交流をぜひしたいという熱いメッセージもいただきました。
(報告:上條)

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