日野市国際交流協会ワークショップ「いまさらですが、多文化共生ってどうやるの?」実施報告

こんにちは。ボランティアの三浦です。
7月からDEARの事務所で週一回ボランティアをしています。
先日講師派遣のアシスタントをしましたので、報告します。

さて、東京・日野市には約2,700人の在住外国人がいるそうです。日野市国際交流協会の日本語ボランティアの方々が、普段から日本語教室などを行っていますが、もっと多文化共生について知りたいということで、DEARに講師派遣の依頼がありました。


今年の3月に「多文化共生とは?」というテーマで勉強会を既に行っており、今回は、その多文化共生を実現するために、日野市の実情を知り、どうすればいいのかを考える目的で開催されました。

普段ボランティアで日本語を教えている方々をはじめ、日本語を学ぶ在住中国人の方も来てくださいました!


最初はアイスブレーク!ということで、皆さんに自己紹介をしていただきました。みなさんワークショップという形が初めてだったようで、自分が話すことに戸惑っている様子も見てとれましたが、結果みなさんおしゃべりが好きなようで、話が止まらなくなっていました。(笑)

次に、ロールプレイ!相手の気持ちになって考えることって大事ですよね。
小学5年生の外国につながる子どもが授業についていけなくなってしまい、友達ともうまくやれていない状況。原因は日本語力かな?という感じ。
役割は、夜も仕事がある外国人のお母さんと、若い小学校の先生。

まず、ボランティアの大野さん、福島さんが見本を見せました。名演技でした。

そして、市民の皆さん、ちゃんとロールプレイになっていたかどうかはさておき(笑)、またまた、とても盛り上がりました!

「ロ―ルプレイ中に何か解決策がでましたか?」という質問に対し、
「ロールプレイ後の話し合いで色々出てきました」という意見がありました。

この方に対してDEARの中村さん(講師)が、「ロールプレイをやってみて、外国人の方の立場になったからこそ分かったことですよね!」と突っ込みました。その一言で外国人の立場になって考えることの大事さに気が付けたと思います。

そして次に、日野市の良いところ、問題点について話し合いました。
そこで使用したのが、「在住外国人の方の生の声カード」!

右下の方が持っている青い紙が「生の声カード」です
これは、日本語ボランティアの方々がこのワークショップのためにアンケートを取ってくださるという多大な努力のおかげで作成されたものです。

外国人の方一人一人のとても具体的な意見から、日野市の良いところ、問題点を洗い出すことができました。

生の声として多かったことが、以下の3つでした。
  • 外国語表示を充実させてほしい(ホ―ムページ、病院、市役所、銀行など)。
  • 日本人は優しいが、もっと親しく接してほしい。
  • 日本人の友人が欲しい。
私の入ったグループでは、普段日本語ボランティアをやっている方が、「日本語を教えるだけでなく、コミュニケーションを大事にしたい」とおっしゃっていました。

外国人の方は、ただでさえ不安なところがあると思うので、ただ友人になるだけでも心の支えになり、さらには問題点の新たな発見にもつながる気がしました。

最後に、私たちができること、やりたいことを考えてもらいました。市への要望とともに、自分たちにもできることが広がりました。

これからの「行動」を考えるとても良いきっかけになったと思います。


また、この「参加型学習」を通して、外国人とのコミュニケーションの前に、自分たちのコミュニケーションの大切さにも気が付けたという声もあり、参加型学習の価値も感じていただけました。

私としても今回のワークショップはとても良い勉強になりました。また、ボランティアの方々が、在住外国人のために何かできることはないかという熱い思いにとても刺激を受けました。私も自分に何ができるのか考え続けていきたいと思います!

一番左が私です
あと、私は若いのでとても可愛がられました。
(三浦)

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