ソーシャル・アクション クラス2016 第1回レポート

こんにちは。
ソーシャル・アクション クラス コーディネータで、国内外の社会問題に取り組むシティズンシップ教育にかかわっているWake Up Japan共同代表の鈴木洋一です。

昨年にはじまり、好評だったソーシャル・アクション クラス(通称、SAC)の2016年度第一回目となるクラスを、9月16日(金) に開催しました。


ブログ(http://dearstaff.blogspot.jp/2015/10/1.html)を読み返してみると、昨年の講座の第一回目は10月16日開催であり、今年は約1か月前倒しで始まっています。

コーディネータの中で振り返りを行ったときに、良かった点、さらに良くなるために変更する点などが話し合われ、今年の講座の内容が決まりました。当日は早めに開場に着き、準備をしていると、続々と受講者の皆さんがお越しになりました。

講座では、初めてということもあり、簡単なSACに関する説明をした後、2つのグループに分かれて、自己紹介を行いました。

自己紹介をすすめるコーディネーターの近藤さん
中には、8月の全研でSACの分科会に参加し、続けて、今回の講座にも参加をしてくださっている方もいました。

自己紹介では、同じ社会問題に関心があることがわかったり、あるいは、開発教育関係の共通の知り合いがいることがわかるなど、すぐに会話に華が咲いていました。やはり、共通点や共通の知り合いがいると一気に関係性は近くなるように思います。

さて、講座の中身についてですが、昨年と内容を大幅に変え、開発教育の基礎を押さえるために第一回目の講座は「パーム油の話」ワークショップを行いました。

開発教育についてのワークショップをSACの講座ですることは、昨年、初めてのSACを終えた際のコーディネータの振り返りで、「DEARの企画でもあるので、やはり開発教育の基礎もしっかり押さえていきたい」という話があがったため、本年度に新たに組み込まれた点でした。

「パーム油の話」のワークショップでは、私たちが日常的に触れている日用品や食べ物のパッケージから共通点を探すアクティビティを行いました。続いて、パーム油をはじめとした植物油脂について学んだうえで、パーム油に関係する現地での写真を使って、そこから読み取れるものをグループごとに話し合いました。写真の中で作業に当たっている人の服装や人種、立ち振る舞いなどから、パーム油をめぐる人間模様を知ることができました。


さらにパーム油をめぐる関係者のロールプレイングゲームを行い、それぞれの立場を疑似的に理解しました。そして、2人組となり、問題解決のために一人ひとりが行えることでどれがより望ましいのかを話し合いました。

課題解決の解決策についても、参加者一人ひとりの背景知識や経験からも違いがあり、理由を話し合うことでより多角的な視点をもつことができました。

最後に、宿題として参加者一人ひとりに「気になるルポ記事やニュースを1つもってくる」という活動が課されました。次回の講座の冒頭で、それぞれが持ち寄った記事の共有を行うこととなっています。

第一回目を終えた参加者の感想をご紹介します。
  • 自己紹介をきいて、みなさん、いろいろ活動してるんだなぁと思った。自分は何ができるかな?
  • 社会課題に興味があるので、自分が気になるものにアクションしていけるのが楽しみです。教員の方がいたり、いろんな人たちとアクションしていくのが楽しみです。仲良くなっていきたいです。☹
  • 社会に、未来に、自分に、コミュニティに、世界に‥いろんなところに熱いハートを持った方たちばかり!出会えてつながれて、嬉しいなぁと率直に思いました。これから何ができるか、未知です(わくわく)。
次回も、楽しみです!
(報告:鈴木 洋一)

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