フリースペースえん第6回「えんすごろく~学んだことのふりかえり」

こんにちは、ボランティアの石田です。
3月15日は今年度最後のフリースペース「えん」のワークショップでした。
早いものでDEARが「えん」でワークショップをやらせていただくようになって、3年が経ちました。今回のワークショップではこの3年間のふりかえりの「えんすごろく」を実施しました。

大きなすごろく盤を前にまずは紙コップに名前や絵をかき、自分のこまを作ります。そして、じゃんけんをして順番が決まったら、いよいよえんすごろくがスタートです。
普通のすごろくと違うのは“ジレンマストップ”や“思い出ストップ”、“サービスストップ”があるところ。


ジレンマストップを引いた人は「こんな時、あなたならどうする?」とちょっと悩ましいジレンマ問題に対して、じっくりと考えて自分の意見で答えてもらいます。

一番初めのジレンマカードの問題は「スキー合宿の当日に弟が高熱を出しました。弟の看病とスキー合宿、どちらを選択しますか?」。このカードを引いた子どもの答えは「弟の看病」でした。他のみんなも「そうだね~、弟の看病だよね。」という口々に言う子どもたち。本当にえんの子どもたちは人の気持ちのわかる優しい子どもたちばかり。

「親友の好きな人のことを、自分も好きになってしまいました。そして、その人からなんとデートにさそわれました。どうしますか?」という問題では、みんな意見がわかれ、それぞれの主張を展開。そうそう、そうだよね、みんな違っていいんだよね~、自分の気持ちをきちんと伝えられることも重要なんだよね。


思い出ストップでは今までDEARが実施したワークショップについての問題に答えてもらいます。「(今年度の2回目に来てくださった中川マリーさんの写真を見せて)この人は誰でしょう?」にみんな「中川マリーさ~ん」と元気な返事がありました。

また「私たちの身近なものに含まれている植物油脂といえば・・・パーム油ですが、そのパーム油が入っている商品を3つ挙げてください」(2014年度第3回目「パーム油劇場」)では「ポテトチップス、チョコレート、カップ麺」等、ずっと前にやったことなのにしっかり覚えてくれているみんなに感動です。


この他、サービスストップでは「ピンク色の靴下を履いている人を見つけて、「その靴下、めっちゃ似合ってるね!!!」と褒めてきてください」とか、「周りの人から3つ質問を受けてください。必ずこたえてください。」という出題に、みんなちょっと照れたりしながらもしっかりチャレンジしてくれました。

「えんすごろく」の後は3年前からDEARが「えん」でやってきたワークショップをまとめた映像をみんなで見ました。「わ~、○○が小さかった!かわいい~。」とか「なつかし~!」と映像を見ながら大騒ぎ。


そんな中、3年前「えん」でのワークショップ第1回目の「世界がもし100人の村だったら」に参加してくれたA君が久しぶりに「えん」に来てくれました。ず~と見かけなかった彼は今、児童館で働いているとの事。彼の成長した姿に「えん」の素晴らしさと子どもたちの成長する力を感じさせられました。

ここにいる子どもたちは本当に素晴らしい感性を持っていて、それは時には周囲から理解されにくい点もあるかもしれないけれど、ものすごい可能性を持っている子どもたちばかりです。日本の学校が最近取り入れようとしているアクティブラーニングをまさに実践しているこの子どもたちが活躍してくれる時代がとても楽しみです。
(報告:石田真理子)

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