こんにちは!ボランティアの岩岡です。
8月1日(火)~5日(土)の5日間、有明のパナソニックセンター東京で、パナソニック株式会社が主催する「KWN GLOBAL SUMMIT 2017」が開催されました。世界18カ国26校の子どもたち52名を日本に招き、よりよい世界を創るため「未来社会への提言」を考えることを目的としたイベントです。
DEARはこのうち、8月2日(水)~3日(木)の2日間にワークショップ「世界がもし100人の村だったら」とこれからの地球や社会を考えるグループワークでこのイベントで連携しました。DEAR事務局の中村、伊藤、DEAR評議員の近藤、DEARボランティア・インターンの高階、岩岡の5名で実施しました。
8月2日は、アクティブラーニングの一環として「世界がもし100人の村だったら」のワークショップで連携しました。今回のワークショップは基本的に英語を使用しましたが、子どもたちの年齢が8歳~18歳と幅広く、英語を話さない子どももいたため、母国語との通訳サポートとして日本に留学している留学生たちが補助に入りました。
●アイスブレイク
ワークショップを始める前にアイスブレイクを2つ行いました。1つは、出来るだけ多くの人に自己紹介をして、名刺を交換するもの。もう1つは、誕生月や好きな色といったテーマでプラカードが掲げられ、自分に当てはまるところに移動し参加者同士の共通点を探すというゲーム。子どもたちは、最初は緊張した面持ちでしたが、アイスブレイクを通じて少しずつ打ち解けていき、笑顔で話す姿が見られました。
●世界の言語で「こんにちは!」
その後、一人ひとりに役割カードが配られ、ワークショップが始まります。
まずは、役割カードの1番目に書かれているサインごとに5つのグループ分かれて、それぞれのグループがどの言語を話すグループなのかを答えてもらいました。最も話されている言語が中国語というのはすぐに出てきましたが、2番目のスペイン語と3番目の英語については、どちらがより多く話されているか迷う意見がありました。1番目の中国語から4番目のアラビア語までそれぞれの言語で挨拶「こんにちは!」を言った後に、周りの人たちと小さいグループになり、自分の国ではいくつの言語が話されているかを考えました。
●みんなが住んでいる地域は?CO2排出量は?
次に、会場の真ん中にロープで6つの大陸(アジア、オセアニア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ)をつくり、役割カードの2番目に記された色ごとに6つの大陸に分かれてもらいました。全体の人数の約6割がアジアに集まり、アジアにはたくさんの人口が集中していることが一目瞭然でした。また、大陸ごとに二酸化炭素の排出量を示す紙を配り、大陸ごとに掲げてもらいました。
●世界の富はどこにどのくらいある…?
そして、今度は役割カードの3番目に書かれているローマ字ごとに5つのグループに分かれて、経済的に豊かな順番に並んでいることを伝えました。
一枚のクッキーを一人分の所得と考え、52枚のクッキーを用意し、それぞれのグループに何枚のクッキーが配られると思うかグループごとに考えてもらいました。すると、最も裕福なグループから順に、31枚、9枚、10枚、5枚、1枚と推測し、合計すると52枚を4枚も上回る56枚という結果に。しかも、3番目に裕福なグループの方が2番目に裕福なグループより多い枚数を予想しました!
実際にクッキーが各グループに配布されて枚数を確認して見ると、最も裕福なグループから順に、38枚、8枚、3枚、2枚、1枚という結果になりました。
「各グループで、クッキーをどう分けるか決めてね」とスタッフが伝えると、グループごとに与えられたクッキーをどう分けるか話しあい始めました。最初はグループごとにどう分けるか話し合っていましたが、次第に裕福なグループから貧しいグループへクッキーを渡しに行く姿が見えました。
グループでどういう風に話しあったか聞いてみると、一番裕福なグループは1人3枚ずつ配ってもまだ8枚余りがあり、「多すぎて、食べきれない!」という意見が出たので、残った8枚を3枚と5枚に分けて、貧しいグループ2つに分けたようです。
また、2番目に裕福なグループは7枚のクッキーを半分に割って分けて食べ、残った1枚を1番貧しいグループに分けました。1番貧しいグループは裕福なグループからの提供を受けて、クッキーの枚数が当初の1枚から7枚に増え、一番年齢が低い子どもたちから順番に配っていきました。
3枚配られた中間層のグループは、クッキーを分けずにひたすらみんなで話し合っていました。グループごとではなく、会場全体のみんなでどう分け合うか話しあいたかったという意見もありました。
●ふりかえり
最後に、今日のワークショップを通じて感じた気持ちとその理由をワークシートに記入してもらい、周りの人と共有しました。「なんとかしたい」「おもしろい」「驚いた」「心配だ」といった気持ちが多く選ばれていました。また、「もっとたくさんの人にこの問題について知ってもらうべきだ」という意見や「少ない人数では世界を変えるのは難しい。世界レベルで解決すべき、とても大きな問題だ」といった意見もありました。
翌8月3日のプログラムについては、また次回ご報告します。
8月1日(火)~5日(土)の5日間、有明のパナソニックセンター東京で、パナソニック株式会社が主催する「KWN GLOBAL SUMMIT 2017」が開催されました。世界18カ国26校の子どもたち52名を日本に招き、よりよい世界を創るため「未来社会への提言」を考えることを目的としたイベントです。
DEARはこのうち、8月2日(水)~3日(木)の2日間にワークショップ「世界がもし100人の村だったら」とこれからの地球や社会を考えるグループワークでこのイベントで連携しました。DEAR事務局の中村、伊藤、DEAR評議員の近藤、DEARボランティア・インターンの高階、岩岡の5名で実施しました。
8月2日は、アクティブラーニングの一環として「世界がもし100人の村だったら」のワークショップで連携しました。今回のワークショップは基本的に英語を使用しましたが、子どもたちの年齢が8歳~18歳と幅広く、英語を話さない子どももいたため、母国語との通訳サポートとして日本に留学している留学生たちが補助に入りました。
●アイスブレイク
ワークショップを始める前にアイスブレイクを2つ行いました。1つは、出来るだけ多くの人に自己紹介をして、名刺を交換するもの。もう1つは、誕生月や好きな色といったテーマでプラカードが掲げられ、自分に当てはまるところに移動し参加者同士の共通点を探すというゲーム。子どもたちは、最初は緊張した面持ちでしたが、アイスブレイクを通じて少しずつ打ち解けていき、笑顔で話す姿が見られました。
みんなで一斉に名刺交換をしました |
その後、一人ひとりに役割カードが配られ、ワークショップが始まります。
まずは、役割カードの1番目に書かれているサインごとに5つのグループ分かれて、それぞれのグループがどの言語を話すグループなのかを答えてもらいました。最も話されている言語が中国語というのはすぐに出てきましたが、2番目のスペイン語と3番目の英語については、どちらがより多く話されているか迷う意見がありました。1番目の中国語から4番目のアラビア語までそれぞれの言語で挨拶「こんにちは!」を言った後に、周りの人たちと小さいグループになり、自分の国ではいくつの言語が話されているかを考えました。
各地の言語で「こんにちは!」 |
次に、会場の真ん中にロープで6つの大陸(アジア、オセアニア、アフリカ、北アメリカ、南アメリカ、ヨーロッパ)をつくり、役割カードの2番目に記された色ごとに6つの大陸に分かれてもらいました。全体の人数の約6割がアジアに集まり、アジアにはたくさんの人口が集中していることが一目瞭然でした。また、大陸ごとに二酸化炭素の排出量を示す紙を配り、大陸ごとに掲げてもらいました。
●世界の富はどこにどのくらいある…?
そして、今度は役割カードの3番目に書かれているローマ字ごとに5つのグループに分かれて、経済的に豊かな順番に並んでいることを伝えました。
一枚のクッキーを一人分の所得と考え、52枚のクッキーを用意し、それぞれのグループに何枚のクッキーが配られると思うかグループごとに考えてもらいました。すると、最も裕福なグループから順に、31枚、9枚、10枚、5枚、1枚と推測し、合計すると52枚を4枚も上回る56枚という結果に。しかも、3番目に裕福なグループの方が2番目に裕福なグループより多い枚数を予想しました!
実際にクッキーが各グループに配布されて枚数を確認して見ると、最も裕福なグループから順に、38枚、8枚、3枚、2枚、1枚という結果になりました。
クッキーをどう分け合うか真剣に話し合いました |
グループでどういう風に話しあったか聞いてみると、一番裕福なグループは1人3枚ずつ配ってもまだ8枚余りがあり、「多すぎて、食べきれない!」という意見が出たので、残った8枚を3枚と5枚に分けて、貧しいグループ2つに分けたようです。
また、2番目に裕福なグループは7枚のクッキーを半分に割って分けて食べ、残った1枚を1番貧しいグループに分けました。1番貧しいグループは裕福なグループからの提供を受けて、クッキーの枚数が当初の1枚から7枚に増え、一番年齢が低い子どもたちから順番に配っていきました。
3枚配られた中間層のグループは、クッキーを分けずにひたすらみんなで話し合っていました。グループごとではなく、会場全体のみんなでどう分け合うか話しあいたかったという意見もありました。
拡大しつつある富の格差 |
最後に、今日のワークショップを通じて感じた気持ちとその理由をワークシートに記入してもらい、周りの人と共有しました。「なんとかしたい」「おもしろい」「驚いた」「心配だ」といった気持ちが多く選ばれていました。また、「もっとたくさんの人にこの問題について知ってもらうべきだ」という意見や「少ない人数では世界を変えるのは難しい。世界レベルで解決すべき、とても大きな問題だ」といった意見もありました。
翌8月3日のプログラムについては、また次回ご報告します。
(報告:岩岡)
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