こんにちは。ボランティアの久保井です。
10月20日に川崎市のフリースペース「えん」で行ったワークショップの様子をご紹介します。
今回のワークショップでは、川崎市在住の在日コリアンでラッパーのFUNI(フニ)さんと一緒にラップを作ることに挑戦しました。少し雨のちらつく天気のせいか、この日のフリースペースえんは人口密度が高く大賑わい。
FUNIさんは想定外の人数に驚きながらも、「帰るまでにみんなを一流のラッパーにしてみせます!」と宣言して「えん」のみんなを巻き込んでいきます。
まずは子どもたちから募った「DJ」「目玉焼き」「おなかへった」という3つの単語を使い、即興で、フリースタイルと言われるラップを披露してくれました。3つの単語が目の前で次々にかっこいいラップになってFUNIさんの口から繰り出される姿に、子どもたちは大興奮していました。
みんながラップ制作に取り掛かる前にFUNIさんからは、ラップが1970年代にニューヨークのブロンクスで生まれたことや、その背景にある差別や貧困について、そしてブロンクスのブロックパーティーのことなどが説明されます。
そして、ラップのルールは1つ、言葉の韻を踏むことだけだと教わったら、いよいよ自分のラップを作るワークショップの始まりです。出来上がったらレコーディングをして皆の前で披露すると聞いて、みんなの表情は真剣です。
レコーディングは2時間後!
まずは自分のMCネームを自分で考えるところからスタート。
「俺の名前はMC○○!」「私の名前はMC○○!」と、それぞれが自由に自分のMCネームを考えます。
MCというのはMaster of Ceremony(マスター・オブ・セレモニー)の略で、会を進行する人という意味なんだそうです。さっき教えてもらったブロックパーティーの司会者を担っていたのがラッパーだったんですって。
「今から2時間、もしくは今日から、生まれ変わるための名前を自分につけるんだ」と言うFUNIさん。
考えたMCネームと韻を合わせた単語を紙に書き出していき、それが文章になるようにつなぎ合わせてオリジナルのラップを作っていきます。
みんなが考えている間、FUNIさんは1人ひとりにアドバイスをしてまわったり、ラップに合わせて演奏するミュージシャンを探していきます。ギターにパーカッション、そしてボイスパーカッションの得意な子まで多彩な顔ぶれのメンバーがスカウトされていきます。その場ですぐにミュージシャンが見つかるのが「えん」のすごいところですね。
初めてのラップづくりに頭を悩ます子どもたちに、FUNIさんはこう語りかけます。
「言葉は自由。ルールはない」
FUNIさんのアドバイスをもらいながらも、最後は自分で一人ひとりが個性あふれるラップを作り上げていきました。
出来上がったところで、いよいよレコーディングが始まります。
「この子どもパーティーの進行は俺に任せて!」
FUNIさんの一言で「えん」は一気に一流ラッパーとミュージシャンが集うブロックパーティーの会場に!マラカスやアゴホベル、思い思いに楽器をならして、FUNIさんのコールとみんなの掛け合いが響き渡り「えん」は大盛り上がりです。
「レコーディングは一発勝負。人生も一発勝負、転んだら起き上がればOK」「肉体と肉声があればOK。君がラップすればOK」と、FUNIさん。
2時間で一流ラッパーに生まれ変わった子どもたちが次々にマイクに向かい、ギターやパーカッションの演奏に合わせてオリジナルのラップを披露していきます。
演奏はその場で少しのリハーサルをしただけだし、ラップなんて歌うのは初めてのはずなのに、そんな風には思えないほどに演奏とラップがぴったりと合わさりました。
ラップを作るなかで出てきた「えんは楽しい、えん えんジョーイ!」の掛け声が、何度も繰り返されて、熱気に包まれた「えん」の子どもパーティでした。
FUNIさん曰く「テクニックじゃない空気感。鳥肌が立った」
自分で自分に自由に名前をつけるところから始まり、自分から出てきた言葉で思い思いに自分を表現していったワークショップでした。
「言葉は自由。ルールはない」
1人ひとりがヒーロー、ヒロインになれる。
本当に熱くて楽しくて、みんなかっこよかったです!
生まれたての一流ラッパーが初めて作ったラップを披露するというこの特別なパーティーに、ワークショップ終了後も興奮冷めやらぬ「えん」の子どもたちでした。
(報告:久保井奈美)
10月20日に川崎市のフリースペース「えん」で行ったワークショップの様子をご紹介します。
今回のワークショップでは、川崎市在住の在日コリアンでラッパーのFUNI(フニ)さんと一緒にラップを作ることに挑戦しました。少し雨のちらつく天気のせいか、この日のフリースペースえんは人口密度が高く大賑わい。
「みんなを一流のラッパーにしてみせます!」 |
FUNIさんは想定外の人数に驚きながらも、「帰るまでにみんなを一流のラッパーにしてみせます!」と宣言して「えん」のみんなを巻き込んでいきます。
まずは子どもたちから募った「DJ」「目玉焼き」「おなかへった」という3つの単語を使い、即興で、フリースタイルと言われるラップを披露してくれました。3つの単語が目の前で次々にかっこいいラップになってFUNIさんの口から繰り出される姿に、子どもたちは大興奮していました。
みんながラップ制作に取り掛かる前にFUNIさんからは、ラップが1970年代にニューヨークのブロンクスで生まれたことや、その背景にある差別や貧困について、そしてブロンクスのブロックパーティーのことなどが説明されます。
レコーディングは2時間後!
まずは自分のMCネームを自分で考えるところからスタート。
「俺の名前はMC○○!」「私の名前はMC○○!」と、それぞれが自由に自分のMCネームを考えます。
MCというのはMaster of Ceremony(マスター・オブ・セレモニー)の略で、会を進行する人という意味なんだそうです。さっき教えてもらったブロックパーティーの司会者を担っていたのがラッパーだったんですって。
「今から2時間、もしくは今日から、生まれ変わるための名前を自分につけるんだ」と言うFUNIさん。
考えたMCネームと韻を合わせた単語を紙に書き出していき、それが文章になるようにつなぎ合わせてオリジナルのラップを作っていきます。
みんなが考えている間、FUNIさんは1人ひとりにアドバイスをしてまわったり、ラップに合わせて演奏するミュージシャンを探していきます。ギターにパーカッション、そしてボイスパーカッションの得意な子まで多彩な顔ぶれのメンバーがスカウトされていきます。その場ですぐにミュージシャンが見つかるのが「えん」のすごいところですね。
初めてのラップづくりに頭を悩ます子どもたちに、FUNIさんはこう語りかけます。
「言葉は自由。ルールはない」
FUNIさんのアドバイスをもらいながらも、最後は自分で一人ひとりが個性あふれるラップを作り上げていきました。
一人ひとり、ラップをつくる |
出来上がったところで、いよいよレコーディングが始まります。
「この子どもパーティーの進行は俺に任せて!」
FUNIさんの一言で「えん」は一気に一流ラッパーとミュージシャンが集うブロックパーティーの会場に!マラカスやアゴホベル、思い思いに楽器をならして、FUNIさんのコールとみんなの掛け合いが響き渡り「えん」は大盛り上がりです。
「レコーディングは一発勝負。人生も一発勝負、転んだら起き上がればOK」「肉体と肉声があればOK。君がラップすればOK」と、FUNIさん。
2時間で一流ラッパーに生まれ変わった子どもたちが次々にマイクに向かい、ギターやパーカッションの演奏に合わせてオリジナルのラップを披露していきます。
生まれたての一流ラッパー |
演奏はその場で少しのリハーサルをしただけだし、ラップなんて歌うのは初めてのはずなのに、そんな風には思えないほどに演奏とラップがぴったりと合わさりました。
ラップを作るなかで出てきた「えんは楽しい、えん えんジョーイ!」の掛け声が、何度も繰り返されて、熱気に包まれた「えん」の子どもパーティでした。
FUNIさん曰く「テクニックじゃない空気感。鳥肌が立った」
自分で自分に自由に名前をつけるところから始まり、自分から出てきた言葉で思い思いに自分を表現していったワークショップでした。
「言葉は自由。ルールはない」
1人ひとりがヒーロー、ヒロインになれる。
本当に熱くて楽しくて、みんなかっこよかったです!
生まれたての一流ラッパーが初めて作ったラップを披露するというこの特別なパーティーに、ワークショップ終了後も興奮冷めやらぬ「えん」の子どもたちでした。
(報告:久保井奈美)
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