みなさんこんにちは。ボランティアの渡辺です。
2017年11月10日(金)に川崎市のフリースペースえんで、ワークショップ「スマホから見える『世界』にはなにがある!?」をやってきました。
今はほとんどの人が持っている「スマホ」。便利さゆえにSNS上のトラブルなど、様々な問題も近年取り上げられています。今回はそのスマホが作られている裏側でどのようなことが起きているのかを題材に、スマホがいろいろな社会問題とつながっているということを知り、みんなで考えました。
最初は、スマホ誕生前の様子や、携帯電話にまつわるエピソードを紹介する3種類の4コマ漫画をつかって、携帯とスマホの歴史をふりかえりました。
最初の携帯電話(ショルダーホン)の大きさにみんなびっくり!とある芸人さんも「しもしも~?」と言って使っていますよね。こんなに大きかった携帯電話がスマートフォンに変わるなんて技術の進歩ってすごいですよね。
そして、一昔前の携帯電話、今のスマホの分解したキットに皆さん釘付け。こんなに小さい中にこんなに多くの部品が組み込まれているのですね。
スマホがこのようになるまでには、タンタルという鉱石が様々な場所で加工、組み立てされます。タンタルがスマホになるまでの移動距離は、なんと地球半周分!
世界中の人の手を借りてスマホは完成されるのですね。
ここで一旦、おやつ休憩。日本で唯一、横須賀で作られているという「携帯サブレー」を食べました。
さて、今回はこのタンタルが採れる国、コンゴ民主共和国から3名のゲストにお越しいただきました~!
タンタルを採掘しているジョセフさん、世界でも800頭しかいないマウンテンゴリラのカ―ルちゃん、こどものシミーレちゃんです。
実は、3人にはタンタルの採掘に関して悩みがあるそうで‥‥。
タンタルをめぐって紛争が起こり、その被害にあっているのです。ジョセフさんは、武器を持った人間に監視されながら働き、ろくに賃金も支払われていないそう。また、カールちゃんは自分の住みかを壊され、仲間は人間に殺されて、シミーレちゃんは紛争によっておじさんを亡くしました。それもこれも、タンタルを売ったお金で武器が買われたり、タンタルの売上金を巡って紛争が続いているせいです。
3人が不満をぶちまけている一方で‥‥。
スマホを売っているMAPPLE社幹部のメーカー担当メアリーさんが登場。
「こんな石がスマホになるなんて、本当にすごいわ。もっともっと鉱石が私は欲しい!消費者にとっても、安くて便利なスマホのためにタンタルは必要よ」
スマホのせいで紛争が続いていることを知り、3人はメアリーさんへ更に不満をぶつけます。
そんな中、アメリカの市民がこの状況を変えるためにデモをします。
「Conflict free!!」「紛争鉱物反対!!」「みんなにとって平和なスマホがいい!」
実は、このようなデモは実際に起こったことなのです。このデモをきっかけに、アメリカでは「紛争鉱物取引規制」という法律ができたのです。
最後に『スマホの真実』(PARC製作)という動画をみんなで視聴しました。私たちが普段何気なく使っているスマホが世界とつながっていて、私たちはこれからどうしていけばよいのかを考える機会になりました。
便利な世の中になっていますが、その技術の進歩によって被害を受けている人もいます。
私たちはただ技術の進歩と便利さに感謝することだけなく、その裏にはいろいろな人の助けがあるということを頭の片隅に置きながら生活していきたいです。
(報告:渡辺)
※DEARでは、スマホと紛争鉱物、組立工場の労働者の人権、SDGs等をテーマにした教材をただいま作成中です。2018年の春発行予定!おたのしみに。
2017年11月10日(金)に川崎市のフリースペースえんで、ワークショップ「スマホから見える『世界』にはなにがある!?」をやってきました。
昼食後に、なんとな~くワークショップがはじまります。 |
今はほとんどの人が持っている「スマホ」。便利さゆえにSNS上のトラブルなど、様々な問題も近年取り上げられています。今回はそのスマホが作られている裏側でどのようなことが起きているのかを題材に、スマホがいろいろな社会問題とつながっているということを知り、みんなで考えました。
最初は、スマホ誕生前の様子や、携帯電話にまつわるエピソードを紹介する3種類の4コマ漫画をつかって、携帯とスマホの歴史をふりかえりました。
最初の携帯電話(ショルダーホン)の大きさにみんなびっくり!とある芸人さんも「しもしも~?」と言って使っていますよね。こんなに大きかった携帯電話がスマートフォンに変わるなんて技術の進歩ってすごいですよね。
DEARのボランティア・滝本さんが紙で手づくりしたショルダーホンです(すごい!) |
そして、一昔前の携帯電話、今のスマホの分解したキットに皆さん釘付け。こんなに小さい中にこんなに多くの部品が組み込まれているのですね。
分解したスマホ。小さな部品がたくさん! |
タンタルは地球半周分もの旅してスマホになるんだ~ |
スマホがこのようになるまでには、タンタルという鉱石が様々な場所で加工、組み立てされます。タンタルがスマホになるまでの移動距離は、なんと地球半周分!
世界中の人の手を借りてスマホは完成されるのですね。
ここで一旦、おやつ休憩。日本で唯一、横須賀で作られているという「携帯サブレー」を食べました。
横須賀でしか入手できませんが、中身は四角い一般的なサブレです。 |
さて、今回はこのタンタルが採れる国、コンゴ民主共和国から3名のゲストにお越しいただきました~!
実は、3人にはタンタルの採掘に関して悩みがあるそうで‥‥。
タンタルをめぐって紛争が起こり、その被害にあっているのです。ジョセフさんは、武器を持った人間に監視されながら働き、ろくに賃金も支払われていないそう。また、カールちゃんは自分の住みかを壊され、仲間は人間に殺されて、シミーレちゃんは紛争によっておじさんを亡くしました。それもこれも、タンタルを売ったお金で武器が買われたり、タンタルの売上金を巡って紛争が続いているせいです。
3人が不満をぶちまけている一方で‥‥。
スマホを売っているMAPPLE社幹部のメーカー担当メアリーさんが登場。
「こんな石がスマホになるなんて、本当にすごいわ。もっともっと鉱石が私は欲しい!消費者にとっても、安くて便利なスマホのためにタンタルは必要よ」
スマホのせいで紛争が続いていることを知り、3人はメアリーさんへ更に不満をぶつけます。
メアリーさんに不満をぶつける2人と1頭 |
そんな中、アメリカの市民がこの状況を変えるためにデモをします。
「Conflict free!!」「紛争鉱物反対!!」「みんなにとって平和なスマホがいい!」
実は、このようなデモは実際に起こったことなのです。このデモをきっかけに、アメリカでは「紛争鉱物取引規制」という法律ができたのです。
最後に『スマホの真実』(PARC製作)という動画をみんなで視聴しました。私たちが普段何気なく使っているスマホが世界とつながっていて、私たちはこれからどうしていけばよいのかを考える機会になりました。
便利な世の中になっていますが、その技術の進歩によって被害を受けている人もいます。
私たちはただ技術の進歩と便利さに感謝することだけなく、その裏にはいろいろな人の助けがあるということを頭の片隅に置きながら生活していきたいです。
(報告:渡辺)
※DEARでは、スマホと紛争鉱物、組立工場の労働者の人権、SDGs等をテーマにした教材をただいま作成中です。2018年の春発行予定!おたのしみに。
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