大切な憲法のはなし・バリマタ王国の国民投票!-フリースペース「えん」2017年度第5回

みなさんこんにちは。スタッフの小口です。

2018年1月19日(金)に川崎市のフリースペースえんで、ワークショップ「バリマタ王国にライオンがやってきた<その2>大切な憲法のはなし・バリマタ王国の国民投票!」を実施しました。

実は約1年前、「バリマタ王国にライオンがやってきた!」というワークショップをやったので、今回はその続編です。第1回の様子はこちらのレポートをどうぞ!

今日のテーマは、最近ニュースでも耳にすることが多くなった「憲法と国民投票」です。
「憲法って何条あるんだっけー?」と聞くと、一人の子が「103条!」と直ぐに答えてくれました。

今回は、「檻の中のライオン―憲法がわかる46のおはなし」という本を題材に、ライオンの総理大臣(権力)がライオンの力を縛るロープ(憲法)を切ろう(改正しよう)とした時、どのようなことが起こるのかを考えました。

選挙によってバリマタ王国総理大臣に選ばれたライオン。最初のころは、国民の声を聞きながら民主的な政治を進めたい、穏やかな笑顔で子どもたちに語りかけています。

ライオン総理とたぬき官房長官が当選演説をしています

しかし、隣国のマックス・バ・リュウ国が大規模な軍事演習をしている、と耳にすると、ライオン総理とたぬき官房長官は、最新の兵器を買うという決定を勝手に下してしまいます。

「兵器は要らないよー」という子どもたちの声を無視して暴走を始めるライオン。国会の外では「ライオン総理反対!子どもを戦争に送るな!」というデモも始まりました。バリマタ王国には憲法があります

カードに書かれていることは、全部、日本の憲法にあるものです。

そこで子どもたちが憲法カード&ロープでライオン総理を縛り、暴走を止めようとします。「こんな時どんなカードを選ぶ?」と聞くと、
・心の中は自由!
・情報を知るって大切
・自分の幸せは自分で決める
等、子どもたちは好きなカードを選んでライオン総理を縛っていきます。

ロープ(憲法)によってライオン総理(権力)が縛られています

そんな子どもたちを無視して、ライオン総理はどんどん暴走していきます。
たぬき官房長官も「総理は国民に選ばれた総理なのだから、みんなは言うこと聞きますよ」とライオン総理をけしかけます。

そしてついに「いまの憲法だとバリマタ王国は攻撃されてしまうかもしれない。『緊急の場合は議論をせずに法律をつくることができる』『軍隊を持ってよい』ということを憲法に加えたいから憲法改正をすることに決めた!」と、ライオン総理は憲法改正に踏み切るのです。

憲法を変えるためには、まずは国会で3分の2以上の賛成を得た後に国民投票をしなくてはなりません。

しかしバリマタ王国の議員はライオン総理派が3分の2を超えています。あっさり国会では議案が通り、国民投票になりました。国民投票は、投票率は関係なく、半分が賛成なら賛成です。

憲法改正賛成派のサル、反対派のワニがデモをする一方で、リスは「関係ないし面倒だから投票なんて興味ない」と言っています。そんなリスに、子どもたちも「投票は行かなきゃだめだよー」と何度も言っていました。

そして、いよいよ国民投票。
バリマタ王国では、賛成派が5人、反対派が17人だったので、憲法改正はされませんでした。でも、バリマタ王国で選挙権のある住人は本当は45人ほど。全員が投票したら23人が賛成しないと通りませんが、この投票率だと11人が賛成すれば通ってしまうんですよね。

最後に、ゲストのくぼいなみさんから憲法と国民投票についての紙芝居をしてもらいました。憲法は、ひとりひとりの自由や権利を守るため、そして「権力を縛る」道具として誕生したものです。

なみさんは何度も「立憲主義」の意味と大切さをお話ししてくれました
最後になみさん手作りのミニ憲法(名刺サイズ)をもらいました

「憲法」と聞くと、少し難しいと感じる人も多いですが、実は、私たちが自分らしく生きていくために、とっても大切なもの。子どもたちにとって「憲法」がより身近に感じられるきっかけになればと思います。
(報告:小口)

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