こんにちは、今日はベルギーのブリュッセルから事務局の伊藤です。
10月3日にBridge 47(ブリッジ・フォーティ・セブン)という会議がブリュッセルで行われ、研修先のロンドンから参加してきました。
ブリュッセルでの開催ということで、この機会を逃してはならないと思い、ブラッセル日本人学校の校長を務めていらっしゃる、DEAR会員の坂山さんにお会いしてきました!校舎は立派で敷地も広く、とても素敵な学校でした。児童生徒が300人が在籍しているとのことです。校訓は「地球人」とのことで、さすが!と思いました。
ベルギーではベルギー語を持たず、オランダ語、フランス語、ドイツ語を公用語としており、多様な背景の人々が集まる環境で、子どもたちも自然に「地球人」という言葉が入っているようでした。急な訪問にも関わらず、温かく出迎えていただきました。
ブリッジ47は、SDGs4.7の達成におけるグローバルシティズンシップ教育の役割をテーマとした会議です。各地の教育実践者が参加し、実践から互いに学びあい、各地で意思決定に反映させたり、新たな支援者を巻き込んだりするためのアイディアや方法を見出すことを目的としています。
参加者はヨーロッパを中心に、アンゴラ、韓国、キプロス、キプロス、サモア、チュニジア、南アフリカ、ブラジル、ロシアなどで活動をする団体からの参加があり、多様な実践共有がなされました。
プログラムの中で、チェンジメーカーのストーリーというものがあり、4人の方の活動を通じて変化や影響をもたらした話が共有されました。
印象的だったのは、CIVICUSという団体に所属する大学生のアンゴラでの学校支援で話です。活動を通じて「支援をしようとしている人を、どのように見ているか」ということに気づき、「私」ではなく、「私たち」と考えるようになったそうです。そうすると、物質的な支援ではなく、実は場所や環境を整えることが必要とされていたりすることが見えたということでした。また、「自分は世界の一部なのだから、自分が変わるということは、世界を変えつつあるということ」という言葉も力強く響きました。
また、Association for historical dialogue and researchという、キプロスで対話を通じた対立解決や平和教育の活動をしているの団体の話も印象的でした。キプロスは内戦以来、北部のトルコ系と、南部のギリシア系にコミュニティが分断されており、学校には軍服があったりなど戦争を支持するような環境だったそうですが、対立するコミュニティの対話を学校で実現したそうです。IMAGIN というプログラムでは、教育を通じて平和の文化を築くことを目的としていて、「自分たちが平和を教えなければ、誰かが暴力を教える」という言葉に、活動の重要性を感じました。
10月3日にBridge 47(ブリッジ・フォーティ・セブン)という会議がブリュッセルで行われ、研修先のロンドンから参加してきました。
ブリュッセルでの開催ということで、この機会を逃してはならないと思い、ブラッセル日本人学校の校長を務めていらっしゃる、DEAR会員の坂山さんにお会いしてきました!校舎は立派で敷地も広く、とても素敵な学校でした。児童生徒が300人が在籍しているとのことです。校訓は「地球人」とのことで、さすが!と思いました。
坂山先生(右)と |
校内には子どもの権利条約が掲げられていました |
ベルギーではベルギー語を持たず、オランダ語、フランス語、ドイツ語を公用語としており、多様な背景の人々が集まる環境で、子どもたちも自然に「地球人」という言葉が入っているようでした。急な訪問にも関わらず、温かく出迎えていただきました。
案内もフランス語、オランダ語、英語、ドイツ語が並んでいます |
ブリッジ47は、SDGs4.7の達成におけるグローバルシティズンシップ教育の役割をテーマとした会議です。各地の教育実践者が参加し、実践から互いに学びあい、各地で意思決定に反映させたり、新たな支援者を巻き込んだりするためのアイディアや方法を見出すことを目的としています。
参加者はヨーロッパを中心に、アンゴラ、韓国、キプロス、キプロス、サモア、チュニジア、南アフリカ、ブラジル、ロシアなどで活動をする団体からの参加があり、多様な実践共有がなされました。
プログラムの中で、チェンジメーカーのストーリーというものがあり、4人の方の活動を通じて変化や影響をもたらした話が共有されました。
印象的だったのは、CIVICUSという団体に所属する大学生のアンゴラでの学校支援で話です。活動を通じて「支援をしようとしている人を、どのように見ているか」ということに気づき、「私」ではなく、「私たち」と考えるようになったそうです。そうすると、物質的な支援ではなく、実は場所や環境を整えることが必要とされていたりすることが見えたということでした。また、「自分は世界の一部なのだから、自分が変わるということは、世界を変えつつあるということ」という言葉も力強く響きました。
また、Association for historical dialogue and researchという、キプロスで対話を通じた対立解決や平和教育の活動をしているの団体の話も印象的でした。キプロスは内戦以来、北部のトルコ系と、南部のギリシア系にコミュニティが分断されており、学校には軍服があったりなど戦争を支持するような環境だったそうですが、対立するコミュニティの対話を学校で実現したそうです。IMAGIN というプログラムでは、教育を通じて平和の文化を築くことを目的としていて、「自分たちが平和を教えなければ、誰かが暴力を教える」という言葉に、活動の重要性を感じました。
ブリッジ47の会議は全体を通じて参加型で、グループワークなども工夫されていて、進行が色々と参考になったのですが、特にすごいと思ったのは、会議の内容が同時進行でイラストにされていたことです。これによって、話しの関連性が構造的に整理されて、全体内容の把握にとても助かりました。
会議を全体を通じて、参加者からは、グローバルシティズンシップ教育という言葉はとても大きく、どのように教科で扱っていくのかという問題があるが、アートなどもいい方法になり得るといった意見がありました。
また、市民社会もSDGs4.7の評価を提言すべきだという意見や、評価にあたり西欧的な価値観の押し付けになる可能性もあり、他の価値や文化についても考慮されるべきなどといった意見がありました。私自身、会議を通じて、日本での「シティズンシップ」の意味について改めて考えるきっかけになりました。(報告:伊藤)
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