こんにちは。ボランティアの櫻井梢です。
DEARは、 川崎市にある「フリースペースえん」にて定期的にワークショップを開催しています。9月10日(月)は「音のない世界 一緒に体験しよう!」と題し、素敵なゲストを迎え、手話という言語に親しみ、豊かな「ろう者」の世界を体験する貴重な機会となりました。
今回ゲストとして参加して下さったのは、久住呂勇輝(愛称「くろ」)さんと室井奈々花(愛称「ななか」)さんです。二人は共に大学生で普段から手話を教える活動もされているそうです。
お二人は、子ども達が対象と聞いて緊張していたそうですが、子ども達の 人懐っこさやアットホームな雰囲気ですぐにリラックスした様子で、とても楽しいお話しをしてくださいました。
まず始めに、ジェスチャーゲームを行いました。スタッフがボードにキーワードを書き、それを5人程がリレー式で伝言します。大人も子どもも照れながら、必死で伝える姿にみんなで大笑いになりました。
「ワンピース」のお題が「ノリノリな猿」になってしまったり、「トイレに行きたい」が「虫」や「反復横跳び」になってしまったり… 同じジェスチャーでも人によって感じ方が違うので意味が変わってしまうこともあります。
しかし、「スーパーの特売日」が「バーゲンを狙うおばさん」と解釈されたり。なんとなく状況や感情が伝わっていて、みんなで「お〜」と一斉に驚く瞬間もありました。言葉を使わなくても、伝わる部分が大きいことを実感できました。
次は、人型を描いた紙に自分について絵で表し、自己紹介しました。参加者の中には、手話を勉強したことがある人もいて、覚えている言葉を織り交ぜてワクワクしながら発表してくださいました。
ここでゲスト二人の自己紹介です。「くろ」さんは、サッカーや自転車が好きでスタバで働いているそうです。世界10カ国を旅行し、特にベトナムが楽しかった、と語ってくれました。とても活発な様子に、男の子たちは前のめりで聞いていました。
バレーボールが好きな「ななか」さんも、スタバで働いているそうです。ハンバーグ、イチゴ、コーヒー、ドライブなど好きな物を、手話を教えながら分かり易く伝えてくれました。
「仲間」という同意を表す手話や、拍手の代わりに手を振る手話、「面白い」という手話を学び、私たちも大きく反応しながら聞き、大盛り上がりでした。
最後に、お二人から 「ろうの世界」について発表がありました。「音のない世界」は、「静か」で「手話が使われること」だけではありません。「情報がない」「車のエンジンが聞こえない」など、不便な事がたくさんありますが、周囲をよく観察するなどして対応しているのだそうです。
参加者から「その分、集中力 がありそう」「目が良さそう」という声もありましたが、集中力も視力も個人差があり聞こえる人達と同じです。運転免許の取得はもちろん可能です。
「くろ」さんの家族のように、全員がろう者の場合は「デフファミリー」と呼ばれるそうです 。また、少し聞こえる「ななか」さんは補聴器を身につけていていますが、機械なので雨やシャワー時には外さなくてはいけないとのことでした。
聞こえる私たちが想像する以上に、聞こえない方々には日常生活で不便なことがよくあります。聞こえる私たちが出来る事として、「ゆっくり話す」「マスクを外して話す」「話しかける時は肩を触る」などがあります。知っておくといざという時に役立てられますね。
他にも、クイズ形式で「飲み物」や「国」の手話を学び大変盛り上がりました。「ジンジャーエール」が手を叩いて(神社のように)エール(応援)を送るジェスチャーだとは驚きです。手話はその国の文化を反映していて、国ごとに違うことも学びました。
ゲストの二人の生き生きとした表情や優しい雰囲気に、今回初めて「音のない世界」を体験した子ども達や、普段はなかなか踏み出しにくいと感じている大人まで、みんなが一緒に気持ちを共有し、「聞こえない世界」が身近に感じられる、とても充実した時間になりました。
最後は「もっとやりたい!」「時間が足りない!」という声が聞こえるほど、みんなが一つになり盛り上がりました。
DEARは、 川崎市にある「フリースペースえん」にて定期的にワークショップを開催しています。9月10日(月)は「音のない世界 一緒に体験しよう!」と題し、素敵なゲストを迎え、手話という言語に親しみ、豊かな「ろう者」の世界を体験する貴重な機会となりました。
今回ゲストとして参加して下さったのは、久住呂勇輝(愛称「くろ」)さんと室井奈々花(愛称「ななか」)さんです。二人は共に大学生で普段から手話を教える活動もされているそうです。
お二人は、子ども達が対象と聞いて緊張していたそうですが、子ども達の 人懐っこさやアットホームな雰囲気ですぐにリラックスした様子で、とても楽しいお話しをしてくださいました。
まず始めに、ジェスチャーゲームを行いました。スタッフがボードにキーワードを書き、それを5人程がリレー式で伝言します。大人も子どもも照れながら、必死で伝える姿にみんなで大笑いになりました。
ジェスチャーゲームで大笑い |
「ワンピース」のお題が「ノリノリな猿」になってしまったり、「トイレに行きたい」が「虫」や「反復横跳び」になってしまったり… 同じジェスチャーでも人によって感じ方が違うので意味が変わってしまうこともあります。
しかし、「スーパーの特売日」が「バーゲンを狙うおばさん」と解釈されたり。なんとなく状況や感情が伝わっていて、みんなで「お〜」と一斉に驚く瞬間もありました。言葉を使わなくても、伝わる部分が大きいことを実感できました。
なにしてるところかな? |
次は、人型を描いた紙に自分について絵で表し、自己紹介しました。参加者の中には、手話を勉強したことがある人もいて、覚えている言葉を織り交ぜてワクワクしながら発表してくださいました。
わたしの好きなこと・好きなもの |
ここでゲスト二人の自己紹介です。「くろ」さんは、サッカーや自転車が好きでスタバで働いているそうです。世界10カ国を旅行し、特にベトナムが楽しかった、と語ってくれました。とても活発な様子に、男の子たちは前のめりで聞いていました。
アクティブなくろさんのお話にみんな前のめり! |
バレーボールが好きな「ななか」さんも、スタバで働いているそうです。ハンバーグ、イチゴ、コーヒー、ドライブなど好きな物を、手話を教えながら分かり易く伝えてくれました。
「仲間」という同意を表す手話や、拍手の代わりに手を振る手話、「面白い」という手話を学び、私たちも大きく反応しながら聞き、大盛り上がりでした。
最後に、お二人から 「ろうの世界」について発表がありました。「音のない世界」は、「静か」で「手話が使われること」だけではありません。「情報がない」「車のエンジンが聞こえない」など、不便な事がたくさんありますが、周囲をよく観察するなどして対応しているのだそうです。
参加者から「その分、集中力 がありそう」「目が良さそう」という声もありましたが、集中力も視力も個人差があり聞こえる人達と同じです。運転免許の取得はもちろん可能です。
手話をやってみよう! |
「くろ」さんの家族のように、全員がろう者の場合は「デフファミリー」と呼ばれるそうです 。また、少し聞こえる「ななか」さんは補聴器を身につけていていますが、機械なので雨やシャワー時には外さなくてはいけないとのことでした。
聞こえる私たちが想像する以上に、聞こえない方々には日常生活で不便なことがよくあります。聞こえる私たちが出来る事として、「ゆっくり話す」「マスクを外して話す」「話しかける時は肩を触る」などがあります。知っておくといざという時に役立てられますね。
他にも、クイズ形式で「飲み物」や「国」の手話を学び大変盛り上がりました。「ジンジャーエール」が手を叩いて(神社のように)エール(応援)を送るジェスチャーだとは驚きです。手話はその国の文化を反映していて、国ごとに違うことも学びました。
ゲストの二人の生き生きとした表情や優しい雰囲気に、今回初めて「音のない世界」を体験した子ども達や、普段はなかなか踏み出しにくいと感じている大人まで、みんなが一緒に気持ちを共有し、「聞こえない世界」が身近に感じられる、とても充実した時間になりました。
最後は「もっとやりたい!」「時間が足りない!」という声が聞こえるほど、みんなが一つになり盛り上がりました。
えんの前で 手話で「たまりば」を表してみました。 (報告:櫻井梢/写真左端) |
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