日清食品で「パーム油のはなし」ワークショップ

1月28日(月)、日清食品ホールディングス株式会社様からのご依頼で、企業研修を実施しました。グループ会社の社員の方々約50名が参加されました。DEARの八木と岩岡がファシリテーターを担当しました。

約50名が参加し、会場は熱気に包まれました。

日清食品といえば、チキンラーメン」で有名な国内有数の食品会社です。パーム油をはじめとする植物油脂を扱っているということで、2017年10月にRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟しました。

今回は、日清食品の製品の原材料で使われている「パーム油」をテーマに、生産地の環境問題や人権問題、RSPOについて社員の理解を深めたいとのことで、教材「パーム油のはなし」を使った研修の依頼をいただきました。

『パーム油のはなし』(DEAR)

今回講師派遣のご連絡くださった広報部CSR担当の方は、依頼前にDEARの入門講座に参加してワークショップを体験し、社内で講座を開催する際の進行表をご自身で作成されたうえでDEARとの打ち合わせに臨むという徹底ぶり。企業として本気で取り組んでいるという熱意が伝わってきました。

当日は、第1部でRSPOについての社内講義があり、第2部でDEARがワークショップを行いました。初対面の方々も多かったようですが、とても積極的に参加してくださり、農園開発の関係者会議のロールプレイではユニークな意見やアイディアが次々と出てきました。

インスタントラーメン以外にも、パーム油はたくさん使われている!

ロールプレイでは、議論が盛り上がりました。

参加された方々からは、以下のような感想をいただきました。
  • ロールプレイを通じて当事者間の意識や考え方の違いを把握でき、様々な視野をもつことができた。
  • 環境だけでなく、人権にもかかわる重要な問題を知ることができました。
  • 自分ごとで考えたらどうか?」という意識をもってワークショップに取り組むことで、問題を深く考えることができた。
  • 日本(世界)企業も原産地の環境問題への意識を高めていくべきだと感じた。
講座のまとめとして、CSR担当の方から、RSPO以外の様々なサステナブル認証(木材(FSC)や海洋資源(MSC)、フェアトレードなど)の紹介がありました。 

2020年を前にRSPOに加盟する日本企業はだんだんと増えていますが、認証ラベルがついた製品はいまひとつ普及していません。その理由の一つに、認証油の市場・消費者認知が進んでいないことが挙げられます。

今回研修を行った日清食品では、RSPO認証パーム油を使用した商品開発を進めているとのことで、こういった企業の努力を、消費者としても応援していきたいと強く感じました。
(報告:岩岡)

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