高校生パワー全開!ワークショップ体験

こんにちは!ボランティアの石崎です。

涼しかったり、暑かったり気温差の激しい日々ですが、今日は快晴!気持ちがいい日です。

さて、私は先週、鎌倉女学院高校の「国際セミナー」に行って参りました。
このセミナーは、高校一年生全員が湘南国際村にて、世界が抱える様々な課題について学ぶ1泊2日のイベントです。20年も前から開催されていて、毎年DEARも講師として参加しています。

私は初めて参加させて頂いたのですが、和気あいあいと楽しい雰囲気の中、「本当に地球にやさしいってなんだろう?」というテーマでワークショップが始まりました。
パーム油のことはまだ内緒です。

アイスブレークで「私は地球にやさしい生活をしていると思う人」という質問に、一番多かったのが「どちらかといえばYES」。レジ袋はなるべくもらわないとかファストファッションでも長く使えるものを買うなど、普段から意識されていてすごいなと思いました。



ワークショップでは最初にお菓子や石鹸などのパッケージを見て共通点を探してもらいました。

燃やした時CO2が出る、とか色んな意見が出る中、成分表にも注目が…植物油脂だ!

では「植物由来の油はどんなものがある?」 という質問にどんどん意見が出ます。
ココナッツオイル、ひまわり油、ゴマ油、オリーブオイル…パーム油も出ました!
今日のテーマのパーム油です。

パーム油ってどんな油?
何に使われているの?
どこから輸入しているの?

というクイズの後、アブラやしが栽培され、油になるまでの生産過程を映した4枚の写真を順番に並べてもらいました。これが結構難しいのです。想像力豊かで、それぞれ色んな意見が出てきて聞いているこちらも楽しくなってきました。

でもその後、正解を聞いて、豊かな熱帯雨林が伐採されているとういう事実を知りみんな驚きを隠せません

さらに今度は、アブラやし・プランテーションにかかわる人々のロールプレイ。政府役人、先住民、NGO、日本の洗剤メーカーなどそれぞれの役割、立場に立って開発会議を行うというものです。

開発会議では、どのグループとも役になり切って真剣に議論してくれました。自分の役割の立場に立って考えるということは、この問題の複雑さを深く理解できるということが見てとれました。中には、先住民役の生徒が「私たちの文化や伝統、この森を代々受け継いでいきたいから、開発の話にのるべきでない」と力説し、とても印象的でした。

最後に1週間、1年、3年、50年以内に何ができるかを考えました。全員が積極的に意見を出してポストイットにどんどん書いていきます。



ワークショップ最後の感想では「この問題を50年後まで持ち越したくない」「企業の中で利益とは何かを考えるべきだ」という鋭い指摘。今まさに企業が問われているCSRに通じる意見です。

ふりかえりシートの感想でも「それぞれの立場によって違った意見や価値観があり、全員合意の上で結論を出すことの難しさを感じた」「もっと時間をかけて議論したい」「遠い国の話で終わらせず危機感を持つべきだ」など、とても深く学んでくれたようです。

鎌倉女学院高校のみなさん ありがとうございました!
(報告:石崎)

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