こんにちは。インターンの長澤です
7月19日(金)に青山学院高等部にて「探究学習」の教員研修を実施しました。校長先生、教頭先生を含め、約12名の先生・事務職員の方々が参加されました。事務局長の中村がファシリテーターを担当しました。
青山学院高等部は、スーパーグローバルハイスクール(SGH)として、グローバル社会で活躍する人材を育成するために様々な活動をしてきました。
1つの例として、グローバルウィークの取り組みが挙げられます。具体的には、海外スタディーツアーで様々な体験をした生徒や外部講師を招き、その体験から学ぶことによる二次体験者やSGHの活動に積極的な参加を希望する生徒を育むことに取り組んできました。
SGHの最終年となり、今後、より一層多くの生徒が主体的に課題を見つけ、課題解決するために行動を起こしてもらいたい、また、探究的学習をよりすすめていきたい、という先生方の思いから、今回の研修実施に至りました。
この研修会では主に3つアクティビティが行なわれました。
1.グローバルウィークの振り返り
2.探求学習についての理解・ディスカッション
3.質問づくりの練習
1.グローバルウィークの振り返り
まず、グローバルウィークの振り返りです。これまでの成果や改善点などを挙げていただきました。
プログラムに参加した生徒の発表の場が作り出されたこと、新しい学びを入口になったことなどの意見が挙げられた一方で、積極的に参加する生徒が一部であったこと、活動が継続的ではないなどの改善点が挙げられました。
2.探求学習についての理解・ディスカッション
続いて探求学習のパートでは、探究学習の説明をした後、ワークシートを使い、先生の立場・生徒の立場になって探求学習を行う上で何が大切かを16の選択肢の中から3つ選び、理由を話すというワークをしました。
先生自身の立場からは、生徒が関心を持つ課題を設定できること、教師が探求学習の目的や方法を学ぶこと、生徒と教師の関係が良好であることなどが選ばれました。
一方で生徒の立場で考えた場合、生徒が安心して学べる環境ができていることや生徒が基礎的な学力・知識を得ていることなどが挙げられました。
その他、生徒が自分の学習を振り返り、評価すること、学校全体で探究学習についての方針が共有されていること、などを選ぶ方もいて、それぞれの理由を熱心に聞き合っていました。
選ぶ項目から、各先生方が何を重視して授業を行っているのか、生徒をどのように見ているのか、などが分かり、話は盛り上がりました。
3.質問づくりの練習
3つ目のアクティビティ「質問づくり」では、「グローバルウィークなどで、いろいろ体験をしても、楽しかった、で終わってしまうのをどうすればよいか」という先生からの相談があり、考えたアクティビティです。
具体的には、障害者とのバレーボールを体験した生徒の感想「障害者と触れ合う機会をもっと作って、障害者との間にある『壁』をなくしていくことが課題だと思う」について、生徒たちの視点を広げ、学習を深めるために、どのような問いを用意するかというアクティビティを行いました。
質問づくりのフレームワークとして、事実に関すること(数値やデータなど)、コンパス分析(環境、社会、経済、意思決定・政治)、時間軸(現在、過去、未来)、空間軸(教室、学校、家庭、地域、国、世界)なども紹介したうえで、できるだけたくさん、質問を考えてもらいました。
先生方からは
最後に研修会全体の振り返りを行いました。以下、参加した先生方の感想です(一部抜粋)。
(報告:長澤)
7月19日(金)に青山学院高等部にて「探究学習」の教員研修を実施しました。校長先生、教頭先生を含め、約12名の先生・事務職員の方々が参加されました。事務局長の中村がファシリテーターを担当しました。
青山学院高等部は、スーパーグローバルハイスクール(SGH)として、グローバル社会で活躍する人材を育成するために様々な活動をしてきました。
1つの例として、グローバルウィークの取り組みが挙げられます。具体的には、海外スタディーツアーで様々な体験をした生徒や外部講師を招き、その体験から学ぶことによる二次体験者やSGHの活動に積極的な参加を希望する生徒を育むことに取り組んできました。
SGHの最終年となり、今後、より一層多くの生徒が主体的に課題を見つけ、課題解決するために行動を起こしてもらいたい、また、探究的学習をよりすすめていきたい、という先生方の思いから、今回の研修実施に至りました。
この研修会では主に3つアクティビティが行なわれました。
1.グローバルウィークの振り返り
2.探求学習についての理解・ディスカッション
3.質問づくりの練習
1.グローバルウィークの振り返り
まず、グローバルウィークの振り返りです。これまでの成果や改善点などを挙げていただきました。
プログラムに参加した生徒の発表の場が作り出されたこと、新しい学びを入口になったことなどの意見が挙げられた一方で、積極的に参加する生徒が一部であったこと、活動が継続的ではないなどの改善点が挙げられました。
様々な意見が出され、活発な意見交換がなされました。 |
先生たちが出した、グローバルウィークの成果と改善点 |
2.探求学習についての理解・ディスカッション
続いて探求学習のパートでは、探究学習の説明をした後、ワークシートを使い、先生の立場・生徒の立場になって探求学習を行う上で何が大切かを16の選択肢の中から3つ選び、理由を話すというワークをしました。
先生自身の立場からは、生徒が関心を持つ課題を設定できること、教師が探求学習の目的や方法を学ぶこと、生徒と教師の関係が良好であることなどが選ばれました。
一方で生徒の立場で考えた場合、生徒が安心して学べる環境ができていることや生徒が基礎的な学力・知識を得ていることなどが挙げられました。
その他、生徒が自分の学習を振り返り、評価すること、学校全体で探究学習についての方針が共有されていること、などを選ぶ方もいて、それぞれの理由を熱心に聞き合っていました。
選ぶ項目から、各先生方が何を重視して授業を行っているのか、生徒をどのように見ているのか、などが分かり、話は盛り上がりました。
3.質問づくりの練習
3つ目のアクティビティ「質問づくり」では、「グローバルウィークなどで、いろいろ体験をしても、楽しかった、で終わってしまうのをどうすればよいか」という先生からの相談があり、考えたアクティビティです。
具体的には、障害者とのバレーボールを体験した生徒の感想「障害者と触れ合う機会をもっと作って、障害者との間にある『壁』をなくしていくことが課題だと思う」について、生徒たちの視点を広げ、学習を深めるために、どのような問いを用意するかというアクティビティを行いました。
質問づくりのフレームワークとして、事実に関すること(数値やデータなど)、コンパス分析(環境、社会、経済、意思決定・政治)、時間軸(現在、過去、未来)、空間軸(教室、学校、家庭、地域、国、世界)なども紹介したうえで、できるだけたくさん、質問を考えてもらいました。
先生方から出された生徒への質問例 |
先生方からは
- 壁とは何か?
- 誰が壁を作っている?
- 自分はいつ壁を感じた?
- どこで誰が壁を感じている?
- 障害の定義は?
- 障害者の気持ちは?
- どんな障害がある?
- 障害って何?
- 何のための触れ合い?
- 誰のためのもの? などなど、短い時間にたくさんの質問が出ました。
最後に研修会全体の振り返りを行いました。以下、参加した先生方の感想です(一部抜粋)。
- 人と違っていいこと、違った意見を述べていいこと、反対側からの目線で物事を見ることも大切だと改めて思いました。
- 一生役立つ「学ぶ方を学ぶ」場を作りたいと思います。
- 参加した先生方が〝生徒“のために考えていることが分かり嬉しくなった。
- 教科を超えて先生方がどんな考えや思いがあるか、知ることができ、自分が前提としている認識に新たに気づくことができた。
- 固まった授業展開から解放され、より良い授業やプログラムを実践していく学校になりたい
(報告:長澤)
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