インターンを終えて「学校教育というシステムの外からでも教育活動はできる」

5月から8月までの3か月間、インターンをしていました長澤です。

DEARの職員の皆さんやDEARで関わることで出会えた方たちのおかげで充実した3か月間を過ごすことができました。ここでは私がDEARでインターンをした経緯や体験談を書きたいと思います。

仙台で開催された「教材づくりセミナー」にも同行しました(後列左から3番目が長澤さん)

1. なぜDEARでインターンを?

私はアメリカの大学院(Vanderbilt University)で国際教育政策を専攻しています。その前は青年海外協力隊としてタンザニアの中学校で数学を教えていました。学校の現場を見て次は政策のことを勉強したいと思い、この専攻プログラムを選びました。

受けた授業の中でサブサハラアフリカの歴史や教育を学びました。その授業では先進国や援助機関の政策を批判的に見てきました。それまで私は、様々な問題はあるにせよ、先進国などの援助はアフリカを始めとする途上国の発展に役立っているものだと思っていました。

しかし、これに異を唱える立場に立って論文などを毎週読み、ディスカッションする中で、自分がアフリカで経験したことが関連していると納得せざる得ないことがあり、ばつの悪い思いと言うか、非常にモヤモヤとした気持ちを抱きました。

私の専攻するプログラムでは夏期のインターンが組み込まれており、このモヤモヤとした気持ちを抱えながら、インターンを探していた所、DEARに出会うことができました。

それまで私は開発教育について全く知りませんでしたが、開発教育が始まった経緯などを読んで、もしかしたら今の自分に合っているのかもしれないと思い、インターンに応募しました。

2. インターンで何を・どんな仕事をしたの?

インターンでは、議員会館で「世界一大きな授業」のチラシのポスティングに始まり、講師派遣の付き添い、ブログ記事の作成、資料の組み込み、入門講座のお手伝い(設営・受付など)、書籍のデータベース管理(番号の割り振りや入力)、インタビューの付き添い、Global Express(2019年参院選)作成の情報集め、案内などの送付先住所の更新・追加(学校や団体などの住所を調べました)、ラベルの作成、d-labの準備(振込の確認や備品の準備、配布資料の作成補助など)・当日の運営補助など、様々な業務に携わる機会をいただきました。

インターナショナル・フェスタinカワサキでは、ワークショップの備品づくりから当日運営までやりました。タンザニアでもらったシャツを着て参加。

d-lab交流会ではビオダンサにもチャレンジ

3. やってみてどうでした?

やってきたことをまとまりなく羅列しましたが、特に講師派遣の付き添いでワークショップを見させていただいたことが教育を考える良い機会になりました。

教育というと、学校や塾で勉強するというイメージが強くありました。しかし、DEARが実践する参加型学習のワークショップに関わってみて、学校教育というシステムの外からでも教育活動はでき、かつその内容も私たちの身の周りや世界と関わりのあることに自分が参加しながら学べるというのは私にとって新鮮でした。

冒頭で、モヤモヤとした気持ちを抱えてDEARのインターンを見つけたと書きましたが、インターンを終えても結局答えは出ないままです。

それでも、またアフリカに行くという気持ちは変わりません。もう一度、自分の目で見て、自分の耳で人の声を聞き、様々な経験をする中で、もう一度考えたいです。

今後、インターンをしたい方・興味がある方は、今すぐDEARに連絡しましょう!色々な経験ができますし、興味ややってみたいことがあれば、きっとDEARの皆さんは助けてくれます!!(報告:長澤)

インターン最終日(d-lab打ち上げ会)に事務局より卒業証書をお渡ししました。

事務局より:長澤さん、3か月間本当にありがとうございました。DEAR事務局でのボランティアやインターンに興味のある方は以下よりお問い合わせください。
http://www.dear.or.jp/volunteer/16/

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