ムヒカ大統領も登場!フリースペースえん「世界がもし100人の村だったら」ワークショップ(2019年度・第1回)

こんにちは!ボランティアの石崎です。
9月20日(金)に川崎市の子ども夢パーク内にある「フリースペースえん」でワークショップを行ってきました。

フリースペースえんは、子どもから大人までいろいろな人が共に学んだり、遊んだり、食事をしたり、自由に過ごすことのできる居場所です。

広い敷地には街の中とは思えない素晴らしい自然と冒険心がくすぐられるような遊び場があり、壁には「子どもの権利」が掲示されていました。外でギターを弾いている子もいれば、バスケット(?)をしている子もいたりと、みんな好きなことをして過ごしていました。

中に入ると、色んな年齢の子ども達がいっぱい!

勉強している子、おやつを食べてる子、ゲームをしている子。同じ一つの部屋で、それぞれ好きなことをして楽しんでいる。そんな中で「さあ、今からワークショップをはじめるよ!」と掛け声をかけてワークショップが始まりました。

大きな地球を回すゲームからスタート

私たちが住んでいる大切な地球を「落とさないでね」とみんなに回しながら質問します。

「世界は何人いると思う?」子ども達からいろいろな答えが…
「じゃあ誰が住んでる?」
「人間の他には?」
「動物」「ハリネズミ」「虫!」と元気の良い声が返ってきます。
「もし、世界の人が70人だったらその中で日本人は1人くらいかな」

最初は少なかった人数が少しずつ増えてきました。
同じ部屋だから参加していなくても話は聞こえてくる。何やってるのかなぁと覗いたり、近くに座って別のことをしながら聞いていたりして、こちらも嬉しくなります。

いろんな言葉で「こんにちは!」

人数が30人くらいになったので、今日は「世界がもし30人の村だったら」バージョンでカードを配り、各々の言葉で挨拶をしてもらいました。
「ニーハオ」「ジャンボ」「ボンジュール!」
世界には色んな言語があって、日本にも実は消滅の危機にある言語が8つあるなんて「知らなかった〜!」。八丈語というのがあるんですね。

言語の話、宗教の話、国と言葉の数の関係、植民地の話も出てきました。
難しいかなと思う話でもみんなちゃんと聞いてくれます。

住んでいる大陸に分かれてみよう!

今度はロープで世界地図を作ってもらい大陸毎に分かれてもらいました。
アジアグループからは「狭い!」「えーっ 北アメリカにはそれだけ?!」

ロープで作った大陸の中に座ってもらいました

それぞれの大陸で作り出しているあるものとは…?

「今から大陸にあるものを配ります」と各大陸にピンクの紙を配ります。

「これは何だと思いますか?大陸が作り出しているものです」という質問に
「国債?」「お金?」という答えが、しばらくして…
「ゴミ」「プラスチック」「大気汚染!」
配られた紙が表すCO2の量に驚きます。
「北米は1人でこんなに出してるの?!」
「アフリカと南米はこんなに少ししか出してないのに…」

気候変動のためにCO2を少ししか出していない地域の人が被害を受けているという現実を知って子ども達は愕然としています。

富の多さで分かれてみたら…?

気候変動の話から識字の話、字が読めないと困ることを考え、読み書きを学ぶことの大切さの話を聞いた後、今度はお金持ちの国から貧しい国、富の多さで5グループに別れます。

世界は平等に富を分け合えていないということを、クッキーを使って体感します。お金持ちのグループはクッキーを1人で沢山もらえるのに、貧しいグループは全員で分けるのが難しいほどほんのわずかしかもらえません。

「お金持ち」のグループ

子どもたちから、お金持ちグループに対して「多いよ、もらい過ぎ!」
お金持ちグループからは…
「同盟組めばいいんだよ!協力すればあげる」
「みんなで分ければいいんだよ!」

1枚のクッキーを割って分けるグループ

一方で「みんなにあげると自慢になるといって戦ってきそう..」という声も聞こえてきました。

なんでこんなに格差ができるんだろう?という質問に
「分け合わないから欲張りになっちゃうから」
「分け合わない方が楽」
実際に分けあうことを体験すると、本質が見えてくるのかもしれません。

「じゃあ みんな幸せって何だと思う?お金持っているのは幸せ?」と聞いてみました。
「お金は必要だけどそうじゃない」
「友情が幸せ」
「生きていることが幸せ」
「ご飯を食べられること」
「お風呂に入れること」
「居場所がある!」
ちょっと難しい質問でしたが沢山の答えが帰ってきました。

「家族」という声がなかったのが個人的にはちょっと残念でしたが、豊かさって何だろう?幸せって何だろう?と一生懸命考えてくれたようです。

ホセ・ムヒカ大統領、登場!

そして今日のゲスト、「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれたウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領に登場して頂きました。

ホセ・ムヒカ大統領に扮する西野理事長の迫真の演説

「貧しい人とは、少ししかものを持っていない人ではなく、もっともっとといくらあっても満足しない人のこと」というホセ・ムヒカ大統領の言葉をみんな真剣に聞いています。グローバリズムという難しいい言葉もわかりやすく説明してくださったので、子どもたちも理解できたようです。

「本物のホセ・ムヒカ大統領のスピーチ動画も見たい!」といって、本物のムヒカ大統領の演説を見た後、最後にスエーデンのグレタ・トゥーンベリさんのスピーチ動画を見ました。気候変動の危機を訴えるデモが世界中で行われていることを知ってみんなの様子がどんどん変わっていくような気がしました。

ムヒカ大統領に関する本もいろいろ出版されています

この日はちょうど日本でもグローバル気候マーチが行われた日です。

一人ひとりが好きなことをしても良い自由な空間で、自らこのワークショップに参加してくれたというのは、とても嬉しく思いました。

私が今まで経験してきたワークショップは、ワークショップの準備がされた環境で行うものでしたが、今回のように参加したい人だけが参加するというスタイルこそ本当の参加型ワークショップなのかもしれないと感じました。

最初は何が始まるのか良くわからないまま参加してくれた皆さんの様子が、だんだん真剣な様子に変わってきてくれたことは、私の頭の中に強く印象に残りました。参加してくれた子ども達の中にも今回のワークショップが残ってくれたらいいなと思いました。

開発教育ワークショップは、同じということがない。
毎回全然違うことが面白い!

西野理事長はじめ「えん」の皆さん、ありがとうございました!
(報告:石崎百合子)

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