こんにちは。DEAR事務局長の中村です。
9月27日(日)に「開発教育ファシリテーション講座2020」第1回講座を開催しました。
本講座では、2019年にDEAR内に立ち上げたファシリテーション研究会で進めてきた議論や研究をベースに、参加者と一緒に学んでいきます。参加者19名と研究会メンバー10名の計29名ですすめていくことになりました。
講座の主旨は、学習を深めることを応援するファシリテーションを「共通したスキル」からではなく、それぞれの個性を発揮してできるよう、お手伝いをすることです。
「共通したスキル」からではなく、それぞれの個性を発揮してできるよう、お手伝いをする講座です。 |
最初に、講座の主旨や6回の流れを説明してから、本日のテーマ「私とファシリテーション」と流れを紹介しました。
まず、参加者のお気に入りのものや好きなこととともに自己紹介をしてもらいました。全国各地の様々なバックグラウンドを持つ参加者の自己紹介は、バラエティに富んでいて、惹きつけられました。
その後、一人ひとり、「私にとってファシリテーターとは」を紙に書き、発表しました。例えば、以下のようなものが出てきました。
- 引き出す人、安心して話させてくれる人
- 水面に小石を投げる人
- 場をつくる人のこと(そのうちの一人)
- 青春と恐怖
- ムズカシイけど、もっとスムーズにできるようになりたい
- 気づきを引き出す人
- 問い続ける人
- 応援団長
- 参加者の意見をつなげる係
参加者19名&研究会メンバー10名の29名ですすめていきます。 |
次に、「ファシリテーションの後、どんなふりかえりをしているか」について小グループで共有しました。第6回目で実践のふりかえりをするので、そのまえに、参加者のふりかえりについて話してもらいました。
全体では以下のような感想が出ました。
- 子どもたちの理解度を確認することがふりかえりの目的になっていた。
- 自分自身がどうだったかをふりかえるのは、一人では難しい。
- ふりかえりは自分に返ってくる。自分が投げかけたかった問いが自分に返ってきてそれをふりかえる。
- 個人でふりかえる場合はノートに書いているが、それでよいのか。
最後に、今日気づいたこと、感じたこと、講座を受けて何を学びたいのか、などを小グループで共有しました。
感想の一部を紹介します。
- ファシリテートには正解はない、ということに気づいた。ファシリテーターそれぞれの特性を生かしたファシリテーターの在り方があるのだとわかった。
- 自分のファシリテーションの苦手は、本当に苦手なのか。また逆に、自分がファシリテーションで大切にしていることは、本当に大切なのか。自分の持ち味を生かすファシリテーションを見つけたい。
- 「どうして?」と問いかけられることで、自分がなぜそう思ったかを再度振り返るとともに客観的に見ることができるということに気づいた。
- ワークショップだけでなく、日常の中でのファシリテーションはできるのではないか。
- 「教える」ことは簡単だが、全体の学びを深めるためには「ともに学ぶ」ことが必要なのだと思う。
- ファシリテーションは多様であると改めて感じた。
- 振り返りの重要性に気づいた。参加者の振り返りでなく,自分の振り返りも生かしながら授業を組み立てる必要性を感じた。
あっという間の3時間でしたが、初回から、たくさんの知りたい、考えたい、が出てくる熱気にあふれる時間になりました。他者の意見を聞いて、自分自身を振り返ったという声が多かったのが印象的です。
研究会メンバーも参加者の声を聴き、考え、楽しみました。次回の報告もお楽しみに!
(報告:中村)
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