こんにちは。DEARボランティアの小口(こぐち)です。
現在、コロンビア大学大学院で国際教育開発学を専攻しながら、オンラインワークショップでのお手伝いなどをしています。
今回は、DEARの目玉企画「教材体験フェスタ2020」に参加させていただきました。今年は異例のオンライン形式でしたが、新教材の『プラスチックごみ−開発教育アクティビティ集4』を、発行後に初めて取り扱うワークショップということで、緊張と期待が詰まった2時間となりました。
2020年11月発行の新教材!ぜひご活用ください。 |
今回のワークショップは、DEARらしいアットホームな空気感がありつつも、参加者と一緒に日本や世界のあるべき姿について考える真剣さもありました。教材の制作チームは、「個人の心掛けに収れんされず、仕組みを変えるアクションを提示したい」、「脱プラを前向きなチャレンジとして伝えたい」という二つの願いを掲げ、この教材を作ってきたそうです。
▼周りにあるプラスチックを集めよう!
まずは、「周りにあるプラスチックを集めよう!」というアイスブレークからスタート。積極的に参加いただけたことから会話も弾み、意外にもプラスチックに囲まれている生活にみなさんの複雑な感情がうかがえました。
オンラインワークショップでは、最初の空気づくりがその後の参加者のインゲージメントを大きく左右すると感じます。このような優しい導入のアクティビティは「私も参加できる!」「面白い!」という参加者の自信と好奇心を高めるものだと感じました。
机の周りにもたくさんのプラスチック製品が見つかりました。「プラごみ用のごみ箱の中にあらゆるものがある」という方も。 |
▼リサイクル・クイズ!
次に、「プラスチック・リサイクル・クイズ」のワークシートを使いながら、クイズ形式でプラスチックごみやリサイクルについて一緒に考えていきました。
グループワークを通して意見交換に慣れていきながら、想像を遥かに超えるプラスチックごみの環境への負担にびっくりし、参加者の皆さんの関心が高まっていく様子がうかがえました。
▼ロールプレイ&ディスカッション
そして最後は、じっくりとロールプレイとディスカッション。
企業のCSR担当者や環境ジャーナリストなどの、プラスチックごみに関わる役を参加者に演じてもらい、様々な視点から問題について一緒に考えました。
すると、前半の「気づき」や「驚き」という受け身の参加から、後半は「答えのない未来について考える」という主体的な参加が強まりました。
- 企業にはゴミを出さない製造方法を考えて欲しい。
- でも、バイオマスは高いし、リサイクル100%なんてもはや幻想の話。
- マインドセットを変える強制力があれば解決できる問題だが、この問題に対してのリーダーシップが日本では足りない…。
様々な視点が加わると問題の複雑さに頭が悩まされることもありますが、それぞれのグループが、話の中から希望の光を導き出せたことから、チームワークの強さを感じました。
▼進化する!?DEARの教材
ということで、初めて取り扱った『プラスチックごみ』のオンラインワークショップは無事終了となりました。
ボランティアとしては、DEARさんの教材がどんどん進化していくこと、そして、参加者の皆様が意欲的に意見交換に参加してくださるとことが、とても嬉しいです。これからも、皆様の参加をお待ちしております!
(報告:小口佳那子)
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