こんにちは。ファシリテーション研究会のナンシーです。
10月16日(日)、今年で第3期となる「開発教育ファシリテーション講座」がついに幕を開けました~🎊🎉
本講座では、2019年にDEAR内に立ち上げたファシリテーション研究会で進めてきた議論や研究をベースに、参加者と一緒に学んでいきます。今年は、参加者13名と研究会メンバー10名に加え、昨年度までの参加者(修了生と呼んでいます)6名の計29名で進めていくことになりました。
第1回目では、講座の説明、自己紹介、ファシリテーション観や経験を振り返ることを中心に行われました。
もくじ
- はじめに(研究会や講座について、参加にあたって)
- 自己紹介
- 私にとってファシリテーターとは?
- ファシリテーターの経験共有
- 自分の経験をふりかえる
- ふりかえり
- おわりに(連絡事項、次回の案内)
1.はじめに(研究会や講座について、参加にあたって)
本講座の主旨は、学習を深めることを応援するファシリテーションを「共通したスキル」からではなく、それぞれの個性を発揮してできるよう、お手伝いをすることです。
👆ここに「はっ‥!」と気づいている絵がありますが、実は私なのではないかなと思っています😊
この講座に参加して3年目になるナンシーですが、毎回「ファシリテーションとはこうあるもの」といった既成概念を捉え直し、自分自身のファシリテーションの実践を問い直す、よい機会になっているなと実感します。
2 .自己紹介
今年も全国津々浦々から参加者が集まってきてくれました。
参加者同士、スタッフも含め、お互いを知るために自己紹介を行いました。
全体での自己紹介PART1では、ニックネーム、住んでいる場所、好きなものやお気に入りのものの3つを紹介し合いました。
初任給で買った思い入れのある物から、懇親会で披露してくれるのではないかと期待するスゴイマイク🎤の紹介などもありました。
また、お気に入りの物が重なっている方もいました。
もっともっと聞きたくなる続きは、少人数のグループに分かれ自己紹介PART2へ。
普段やっていることやその他、自由に話していただきました。
3 .私にとってファシリテーターとは?
それを一言チャットに書いてもらいました。
参加者の皆さんのチャットからは👇
- 教育手段の一つ。「対話」という文化を育むツール。
- 思考ぐるぐる
- 参加者自身がすでにもっている経験や知識を引き出しつつ、発見するよう促すこと。
- 安心の場を提供する人、よく聞いてくれる人、気づかせてくれる人、引き出す人
- 考えを深めたり、広めたり、重ね合わせるチャンスをつくるひと
- 参加者の発想や考えを広げる、深める
- 引き出すプロ
- 気持ちを引き出す人
- 「ねらい」をもって、参加者がお互いから、よりよく学びあえるように、プログラムを提供する人
- 一人ひとりの力を信じる人
- 気付かせてくれる、参加者とともに考える人
- 参加者に理解を深める、場の調整、促進を行う役割
- 参加者の内面にある答えや疑問を引き出す
その後、グループに分かれ、事前課題としてあった「あなたにとってファシリテーターとは何ですか?」「開発教育って何だと思います?」を中心に話してもらいました。
十人十色ということばがあるように、少人数で話すだけでも、それぞれに、それぞれのファシリテーション観や開発教育に関する考えがあったことが分かったのではないかなと思います。そしてそれはいかにして形成されたのでしょうか。続きは後半へ。
4 .ファシリテーターの経験共有
これまでのファシリテーターの経験や実践をふりかえるために、「ファシリテーターの持つ恐怖」というワークを体験してもらいました。
- 上記の8項目の中で自分にあてはまるものは何か。その理由を考える。
- 上記の8項目はそれぞれどんな状況だと思うか。あてはまる経験がなくても、想定して考える。
この2つのことをまずは個人で考え、その後、小グループに分かれて話してもらいました。
結果はこちら👇
これを見ると3~8の項目に大体分かれていることがわかります。
さて、経験を共有する中で、現場は多様であり、様々な立場からの話を通してわかることがあったと思います。ご自身のバックグラウンドも大切に、他者のバックグラウンドにも目を向けてお話できたのではないでしょうか。
グループワークのあと、全体共有の場面がありました。
皆さんのお話を聞いていて、みなさんの感じた恐怖、それに似た感情、不安や葛藤などを話したり、共有したりすることで、ご自身の課題にも気づいているように受け止めました。
常に自分のファシリテーションに満足しているか?自信をもっているか?と聞かれたら、いったいどれだけの人が「はい」と答えるのでしょうか。私たちはファシリテーション、開発教育ファシリテーションにどのように向き合っていけばよいのでしょうか。
ねぇ?まっき~!ということで、研究会のまっきーのお話に続きます。
5 .自分の経験をふりかえる
まっきーからは「ファシリテーターの持つ恐怖」のワークより、
「ファシリテーターが自分をひとつの役割とみるとき、役割の期待に沿って行動していこうとするとき、自分を真の人間的な関わり合いから防衛する時、そのようなときに、よく以上のような恐怖を抱く」(SMILE(聖マーガレット生涯教育研究所) ファシリテータートレーニング 研修資料より『学習者とともに考える 同和問題に関する参加型学習』社団法人 部落解放・人権研究所、2008年、p.22)
という引用から、
「ファシリテーターとはどんな役割だと思っているでしょう?」
「役割にこだわり、自分の人間的な関わりをおざなりにしないようにしたい」
「人間として自分を受け止め、他者との人間的な関りを受け入れていこう」
というお話がありました。
そしてDEARが大切にしてきた開発教育のことや開発教育のファシリテーションにおいてよく使われる言葉の捉え直しの必要性👇についても話してもらいました。
さあ、みなさん、開発教育ファシリテーション、いつやる?どんな場面?何をする?それをつくっていきましょう!ということでボリューミーかと思われる第1回が終わり、今日のふりかえりへ。
6 .ふりかえり
- 今日気づいたこと、感じたこと
- 講座を受けて何を学びたいのか、どうなりたいのか
いくつか出たものを紹介します👇
- 自分の完璧(全部自分がやるんだ)を求めすぎていたのではないか。
- もっと参加者と一緒に作っていきたい。
- どんな会にしたいかに意識を向けすぎて、自分を問うことを疎かにしていた。
- 他の人の意見を聞きつつ、自分の経験や価値観と向き合い大切にしていきたい。
- 多様な参加者、多様なとらえ方が新鮮だった。いろいろな考え方、あり方に触れられることで自分のファシリ像を見直すきっかけにしたい。
- 開発教育について改めて考え、どのように教育を進めていくこと自体を考える機会になった。
- 個性を発揮したファシリ、というテーマが興味深い。自分ならではのファシリを考えるのはもちろん、参加者が個性を発揮するファシリを考えることにも貢献できたら。等々
これは余談ですが、現在、毎週日曜放送の「鎌倉殿の13人」(NHK大河ドラマ)を視聴している私としては、今回の参加者がちょうど13人、そして日曜開催というのもあり、誠に勝手ながら「開発教育ファシリの13人」と名付け、講座終了までにどのようになっていくのかを、とっても楽しみにしているのです~♬
コメント
コメントを投稿