フリースペースえん第1回「きこうへんどう(気候変動)について考えよう!」

こんにちは。ボランティアのくぼいです。
11月10日に、神奈川県川崎市のフリースペースえんで「気候変動について考えよう」

というテーマでワークショップを行いました。

お昼ごはんが終わったばかりのスペースをワークショップ仕様にアレンジし、子どもたちが集まり始めたところでワークショップの始まりです。

「気候変動ってどんなもの?」

生態系が崩れる!

➡ 生態系って?

➡ 動物ピラミッドのこと!
(人間が上のほうにいて、魚やプランクトンに繋がるよね。)

➡ 動物が生きられなくなるっていうこと。

子どもたちから「気候変動」についての様々なキーワードが出てきました。

そこで、気候変動に関係する写真を見ていきます。


海に浮かぶ細長い島、土地が削られて木の根が見えている様子デモの様子、森林火災、洪水の中救助される人々、ひび割れた地面、煙突から出る煙、流氷の上のホッキョクグマ、断面の見える永久凍土層など…

「これはどこだろう?」
「何が起きているんだろう?」

地球儀で場所を探しながら、どの国でどんなことが起きているかを確かめていきます。


次に色の違うロープの輪で作った5つの大陸(北米、ヨーロッパ、アジア、南米、アフリカ)に分かれて座り、大きさの違う綿を配りました。

手前に見える「大陸」に配られた綿は大きくて、他の「大陸」では手に収まるほどの大きさです。


実は、この綿の正体は大陸ごとのCO2排出量を表しています。

大きさの違いに驚きつつCO2排出量を確認してみると、世界の人口の6割が住んでいるアジアが一番多いことがわかりました。

国ごとでは中国➡アメリカ➡インド➡ロシア➡日本の順番。

次に国の一人あたりのCO2排出量を見てみると、アメリカ➡韓国➡ロシアに続いて4番目に日本。

「えー、日本!?小さな国なのに?」という驚きの声があがります。

さて、そのCO2は一体どこから出てくるのでしょうか?

  • 牛のげっぷ
  • 工場
  • 飛行機

「いくつかの原因があがったけれど、CO2上昇の二つの大きな原因には化石燃料と森林伐採があるよ」

「さっき出てきた車や工場、飛行機にも化石燃料が使われているね。」


データを見てみると、産業革命の頃から世界の平均気温は1.09度上がっていて、このまま何もしないでいると2100年には5.7度上昇すると言われています。

気温が上がるとどんなことが起きるかな?

  • 夏が暑くなる。
  • 災害が起きやすくなる。

スライドを見ながら気候変動やCO2について学んだところで3組のゲスト(ゲストに扮した運営メンバー)を向かえて話を聞きました。

1組目は北極から、オンライン参加のホッキョクグマの親子🐻の登場です。


「地球温暖化の影響で氷が解けるのが早くなって、氷の上での狩りをできる期間が短くなって困っています。ホッキョクグマだけでなくアザラシなど他の生物も影響を受けているし、ホッキョクグマじゃ絶滅危惧種と言われているんです。どうしたらもとの暮らしに戻れるんでしょうか?教えてください!」

2番目のゲストはケンタロ・オノさん🌊。

「えん」代表の「にしやん」に似てる!という子どもたちですが…

ケンタロ・オノさんは15才まで仙台で育ちましたが、小学生のときにテレビで見たキリバスに憧れて高校1年生の時にキリバスの高校に編入。23歳でキリバス国籍をとり、日本で初めてのキリバス国民となったのだそうです。

「キリバスは33の島からなる小さな国です。首都タラワは先ほどの写真にもあったようにとても細長いので逃げ場もなく嵐や海の変化にもとても弱いんです。気候変動の影響で2000年あたりから海面上昇で土地が削られ、海岸のヤシの木が倒れる光景が当たり前になり、2050年には首都タラワの8割が海に沈むと言われています」

「日本の皆さんにはどうか自分たちの生活を振り返ってほしい。食卓にならぶ食品がどこからどうやてきているか。たくさんの二酸化炭素を吐き出しながら運ばれてくる食品や自動販売機、深夜までやっているコンビニ。

気候変動と言われているのに日本では電気をつくるためにまだ石炭を使っていますよね。気候変動は人間がひきおこしたのだから人間が解決しなければ。一緒に考えて行動してください!」

3番目のゲストは現在大学3年生の小林加菜さん👩

ボランティアのしんちゃんがメッセージの代読をしてくれました。

2018年の夏に猛暑日や熱帯夜が続いたときに、気候変動が命の危機に関わることだと初めて気づいたという小林加菜さん。

同じ頃にグレタ・トゥーンンベリさんの活動を知り、Fridays For Future Japanを始めました。何不自由なく生活できる先進国の生活の裏で、「気候変動の影響を受けて苦しんでる人がいる。だから先進国の日本こそ気候変動に対して動くべき。未来を担う私たち若者の世代が動き出すのは大事なことだと思います。一緒に動き出しましょう!」

3組のゲストの話を聞いて、みんなでどんなことができるかを考えてみました。

  • なるべく自転車を使う!
  • スマホを見る時間を減らす!

他にはどんなことができるでしょうか。
続きはまた改めて、ゲストを迎えてのワークショップで考えていきます。

最後にえんのメンバーの1人、「はにぃるか。」さんがしている環境問題の取り組みについて発表してくれました

はにぃるか。さんが実際に作ったアクセサリーや、プラスチックごみを減らすために使えるグッズ、絵本やはにぃるか。さんが寄稿した文章も載っているフリーペーパーなどが展示されました。


はにぃるか。さんは主にプラステックゴミ問題に取り組んでいて、海や川などで実際にクリーン活動をしたり、そこで拾ったプラゴミを使ってアクセサリーを作ったりしています今回はその活動の紹介や、マイクロプラスティック問題について発表してくれました。

実際に動き始めているはにぃるか。さんに、子どもたちからは「すごい」「私もやりたい」など声があがり、ワークショップが終わってもずっと展示を見ていました。(報告:くぼい)

おまけ:ケンタロ・オノさん(本人)のスピーチはこちらからご覧いただけます。 

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