世田谷区立玉川中学校にてSDGsワークショップ「世界がもし100人の村だったら」

こんにちは!大学生ボランティアの登島おりはです。
3月15日(水)、世田谷区立玉川中学校にてSDGsワークショップ「世界がもし100人の村だったら」を開催しました。

今回はSDGs学習への導入ということで、中学1年生約100人に世界の多様性や格差を体感しつつ、SDGsについて考えてもらいました。

この新聞紙の数は何を表しているかな…?

プログラム

  1. SDGsとは?
  2. 世界の挨拶
  3. 大陸と人口
  4. 二酸化炭素とプラスチックごみ
  5. 富の分配
  6. 振り返り

1. SDGsとは?

ワークショップに先立って、SDGsに関する簡単な紹介を行いました。

「SDGsを聞いたことがある人~?」と問いかけると、ほとんどの生徒が手を挙げてくれました!SDGs自体はまだ習っていないそうですが、教科によっては触れることがあったり、日常生活で耳にしたりしていたようです。

SDGsの大事なキーワードは、

  • Leave No One Behind(誰一人取り残さない)
  • Transformation(変革)

の2つ。後ほど再度キーワードを問いかける場面がありましたが、しっかり覚えてくれていたようです!

キーワードにあるように、現在の社会では取り残された人がいて、変革が必要なくらい、持続不可能な社会であること、では、それはどんな社会なのか、を体感するために、これからワークショップをすることを説明しました。

まず、世界の人口は何人くらいだと思うか生徒たちに聞いてみると、

「75億人!」
「76億人!」
「80億人!」と様々な答えが聞こえてきました。

数年前は70億人台でしたが、人口は急速に増え続けていて、実は最近80億人を突破したんです。ということで答えは約80億人。今回は80億人を100人に縮小して、世界の多様性と格差を体感してもらいます。

2.世界の挨拶

生徒全員が役割の書かれたカードを受け取ったところで、「100人村」のスタートです!

まずは世界の挨拶から。自分のカードに書かれた言葉で挨拶をしながら、同じ言語の仲間を探します。

「ニーハオ!」のグループが大きそうです。世界で最も多くの人が話す言葉について、多くの生徒は「英語」と予想してくれましたが、実は中国語が1番でした!その次にスペイン語、英語、ヒンディー語と続きます。

挨拶をしながら同じ言語の仲間を探す生徒たち

世界の国は196ヶ国、でも言語はなんと7000以上。生徒たちからは「えー!!」と驚きの声が上がりました。でもその多くは今世紀中に無くなると言われています。

自分達の言語が無くなるってどういうことだろう?「コミュニケーションできなくなる!」「文化がなくなる!」と、ここでも色々な意見を聞くことができました。

3.大陸と人口

次はカードに書かれた大陸ごとに集まって、ロープの中に入ってみます。北アメリカ、南アメリカ、アフリカ...なんだかアジアは狭そうです。はみ出している生徒もいますね。

実はアジアには世界の60%もの人口が集中しているそう。人口が集中すると色々な問題が起こってしまいます。生徒たちは「楽しい!」「ビジネスができる!」など、人口集中の良い面もたくさん挙げてくれました!

住んでいる大陸ごとに分かれてみると…

4.二酸化炭素とプラスチックごみ

次に大陸ごとに異なる枚数の新聞紙が配られました。
これは各大陸で排出されている二酸化炭素とプラスチックごみの量を表しています。

アジアが最も多く、次に北アメリカやヨーロッパが多いようです。でも1人あたりの量は?新聞紙を1人何枚持てるか試してもらうと、北アメリカの方がアジアよりも多そうです。アフリカのグループは「1人0.3枚!」と計算して教えてくれました。

アジアと北米、ヨーロッパから大半のCO2が排出されていることが分かります

5.富の分配

最後は、最も裕福なグループから5番目に裕福な(=最も貧しい)グループまで、20人ずつ5つのグループに分かれてもらいました。

「ここにお金を表す飴が200個あります。普通に分けたら1人2個もらえるはずだけど、自分たちのグループはいくつもらえると思う?」と聞いてみると、上から160, 100, 40, 26,4 と200を超えてしまいました。

正解は上から176, 14, 6, 3, 1 。3番目のグループですら10個も貰えません。実際に飴を分けると、貧しいグループからは「ずるい!」という声が上がりました。

世界では上位20%の人々が全体の80%以上の富を得ています。どうしてこんなに格差があるのか?現状をどうしたらいいのか?そんなことを考えつつ、ワークシートを埋めてもらいました。

6.振り返り

  1. 100人村のワークショップをして気づいたことや分かったこと
  2. 今日のワークショップとSDGsのどのゴールが関係していると思うか
  3. 持続可能な社会をつくるためにどのゴールが大切だと思うか

この3点について、ワークシートに記入した上で何人かに発表してもらいました。

「安心して家に住むことができなければ他のゴールも達成できないから、11番『住み続けられるまちづくりを』が大事だと思う」

「男女で差がついてしまうのは考えられないことだから、5番『ジェンダー平等を実現しよう』が特に大切だと思う」

など、それぞれの生徒が明確な意見を持ち、共有してくれました。

ワークショップ教材はこちら

まだ12歳・13歳の中学1年生ですが、大人が思う以上に社会問題に対する意見や関心を持っているのではないかなと感じることができたワークショップでした。

今回の生徒たちが今後のSDGs学習を通して、こんなことを研究したい・こんな活動をしてみたいというような興味を持ってくれると嬉しいです。

また、今回は私にとっても初めて「世界がもし100人の村だったら」に関わったワークショップでした。一方通行の講義形式ではなく体験型であることにより、単なる学習対象という以上に「わくわくするもの」としてSDGsを捉えられるように感じました。

(報告:登島おりは)

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